現代人は灰をもっと評価するべき
単に木灰だけかけても意外と面白い結果が出るが、長石を少し加えておくと、やや厚みのガラス質の膜ができて、見た目の美しさも実用性も高まる。

というわけで、木灰+少々の長石を塗布。
灰釉

焼き上がり。
灰釉
なかなか飽きの来ない表面になった(気がしないでもない)。

調子にのって、木灰に長石をたくさん加えてみた。
灰釉

焼き上がり。
灰釉
表面がつるつるになりすぎて、味気なくなってしまった。全体的に同じ厚みに釉薬がかかってしまったのかもしれない。

木灰に少々の長石を加えたり、あるいは逆に長石に少量の灰を加えるというのはイイ感じになるが、両方をどっさり混ぜ合わせると、特徴が潰されて駄目なのかも。

| 釉薬・ガラス工芸 | 01:05 AM | comments (0) | trackback (0) |
志野っぽくなってきた。
この前買った平津長石、すごい粗いので、篩いにかけて使用してみることに。
平津長石

なんか、まだ粗いっすなぁ。
平津長石

焼き上がり。
平津長石
ざらざらで、志野の柔らかさが全く見られない。

で、同じ平津長石でも、「粉末」と表記されている細かな商品があったので、それを使ってみることに。
平津長石
これは、なかなかよさげである。
また、これまでは、単に長石のみ、あるいはせいぜいカオリンを加えるぐらいであったが、いまいち溶けてない印象があったので、溶融温度を下げるためにソーダか木灰を加えてみようかと。

ソーダの方がずっと強力であろうが、灰の方が味わい深い色が付くかもしれない、ということで、木灰(樫)にしてみた。
平津長石
染色用に買っておいたもので、陶芸用の商品ではない。

こんな感じの釉薬に。
平津長石

ぼってりと厚く塗布した。
平津長石

で、焼き上がり。
平津長石
表面上にはいろいろ不備な点が多々あるが、しかし、なんとなく志野っぽく、ふわっとした柔らかな感じの白になっているような。。。
しかも、木灰のおかげか、青味とも黄色味とも言える微妙な色合いが感じられて味わい深い。

↓こちらは、灰を多く混ぜ、さらに水の量を多くして薄がけにしたもの。
平津長石
綺麗に釉薬が着いているが、ちょっとつまらないかも。

※素人の記事であり、実践の際の参考にはなりませんので、ご注意を。

| 釉薬・ガラス工芸 | 01:19 AM | comments (0) | trackback (0) |
平津志野長石
福島長石ではさっぱり志野っぽくならないので「平津志野長石」というのを買ってきた。

まずは、どんな結果になるのか、混ぜ物一切無しでやってみようかと。

すごいジャリジャリしているのだが・・・。


小さな器と、素焼きの陶片に塗ってみたところ。

大きい粒がたくさん混ざっていてうまく塗布できないが、実はこういうときはふるいにかけてから、水に溶くとよかったようである。

焼成後。

また使い物にならないような器ができてしまった。

陶片の方は↓こんな感じに。


ところで、以前試した灰釉の器、失敗作だと思っていたけど、しばらく使ってみるとなかなか悪くなかった。

緑茶、抹茶を飲んでもそれほど美味しくないのだけど、コーヒーを入れるとなんだか非常に旨いような。釉薬の付き方によって、美味しくなるような飲み物の種類が違うような気がするのだが、どうだろう。

| 釉薬・ガラス工芸 | 12:01 AM | comments (0) | trackback (0) |
ガラスを作ろうと試みて七転八倒。
ガラスとはいったい何であるか、改めて聞かれると、なんなのかよくわからないという人が大半かと思われるので、まずは下記などご参照を。
『トコトンやさしいガラスの本』日刊工業新聞社 (2004/07)
Amazonで最初の数ページを閲覧できるのだけれど、初期のガラスの製法について非常にわかりやすく描き出されている。

実のところ自分もまだまだよくわからないんですけど、無理を承知で説明すると、物質というのは固体になると分子が規則的に並ぶ結晶構造になるもので、例えば水は氷になると規則的な結晶になる。氷も立派な鉱物であり、たまたま融点が0℃ということで、ちょっと他と違った物質に感じるけど、鉄や石などと違いはない。ガラス状物質というのは、それらと違って液体のような並びの不規則な状態のまま固体になっている状態で、天然には黒曜石がそのような状態である。酸化ケイ素(シリカとか石英とか)がそのような状態を作りやすいようで、これは砂とかに大量に含まれている。しかし、シリカを溶かすには1600℃以上の温度が必要で、古代にはこのような高熱を作りだすことができない。ところが、アルカリを加えると融点が下がって、800℃ぐらいでも溶かせるようになる。地中海ではソーダ(水酸化ナトリウム)が豊富に得られたようで、砂とソーダを熱して、初期のガラスが作られたというのは、先で紹介した本にも書かれている。中世ヨーロッパではイスラム勢力の進出で地中海のソーダが手に入りにくくなり、木灰が使用される。説明が不備があるかもしれないけど、細かいことは黒川高明(著)『ガラスの技術史』など読んでいただければと。

で、これらに関しては理解するには、砂やらソーダやらのローマテリアルから、自分でガラスを作ってみるのが一番ではないか。ということで、自分でガラスを作ってみるわけである。事前によく調べれば作り方の情報はいくらでも集められそうではあるが、失敗もまた貴重な経験ということで、そこそこの知識でスタートするという、陶工パリシー的手法でいこうかな、と。まぁ、結果的にパリシーっぽい悲惨な結果になったけど。

まずは原料としてNatural Pigmentsでシリカを購入。
ガラス作り
これに灰を加えるのだ。

灰は、染色用に買った藍熊染料の木灰(樫)がある。
ガラス作り

中世ヨーロッパのガラス製法では石灰も主要な原料だったような?
石灰と言っても、石灰岩なのか生石灰なのか消石灰なのかわからんが、消石灰で。
ガラス作り

100均で買った磁器製の壺に、絵付け用絵具で、原料名を書いておく。
ガラス作り

シリカのみ、シリカ+木灰、シリカ+木灰+石灰
ガラス作り
この三種類を入れた壺を陶芸用の石油釜にて、800℃で焼成。

ガラス作り
翌日、冷めてから取り出してみたが。。。。。

なんの変化もねぇー。
ガラス作り

ガラス化失敗である。

思ったのだが、釉薬みたいに水で溶かしてみた方がいいのでは?

ということで、今度はシリカと木灰を水で混ぜてみた。
ガラス作り

今度は1200℃で焼成。

結果であるが、なんか非常に中途半端な。。。。
ガラス作り
軽く固まってる感じではあるが、ガラスとは言えない。
そもそも、水で溶いた結果なのか、温度を1200℃に上げたからなのかわからん。

陶芸粘土の如く、酸化鉄が存在した方がいいのかと思って、酸化鉄顔料(バーントシェンナ)を混ぜ、しかも、炭で焼成しようかと。
ガラス作り

壺に入れて、炭の中に。
ガラス作り

翌日取り出してみたんだが、なんの力も加えてないのに見事に壺が割れてしまった。
ガラス作り
寝る前に火の始末として水をかけたせいであろう。急に冷やしたんで割れたんだな。水かける前に取り出しておくべきだった。
まぁ、どのみちフイゴで吹き続けるとか、相応な方法じゃないと、必要な温度に達しないだろうから、あんまり意味ないか。

ここら辺でなんか、間抜けな気分になってきたが、気を取り直してもうちょっだけ実験を続ける。

木灰ではなく、ソーダでやってみようかと。中世ヨーロッパでも、ソーダが手に入らなくなったから、木灰に移行したのだろうし、ソーダがあるなら、ソーダの方がいいだろう。。

で、シリカとソーダを入れた壺を800℃で焼成。
ガラス作り

おおっ。なんか、ちょっと溶けてて、ガラスっぽくなってきたような。
ガラス作り
しかし、表面をなんか触ると微妙に濡れてるような。ちょっと怪しいが徐々に結果が出てきているのか?

そして、いろいろ考えてみたが、どうもシリカと木灰とかソーダとか、素材が純粋過ぎるのかも。
古代人が行なったような砂にソーダを混ぜて熱するといったようなケースでは、石英以外にも多くの物質が含まれており、それらがそれなりに役割を果たしていたのではないかと。

というわけで、硅砂を購入。水槽に入れたりするやつである。
ガラス作り
本当なら浜辺の砂とか自分で取ってきて使うとかっこいいのだが、そんな暇はない。いや、やってることそのものはあまりにも暇そうな感じなんだが。

硅砂とソーダを混ぜて焼成してみた。
ガラス作り

なんか凄いキラキラして綺麗である。少しガラスに近づいた感じがしないでもない。
ガラス作り
写真ではわらりずらいけど、横にしてる状態なんだが、溶け合わさっていて落ちてこない。

拡大図。
ガラス作り

| 釉薬・ガラス工芸 | 01:58 AM | comments (0) | trackback (0) |
黒曜石で肉を切ってみる。
『旧石器・縄文・弥生・古墳時代 列島創世記』を読んで以来、石器に興味津々であり、自分も石器を使ってみたいと思ったりして、とりあえず手元に以前ヤフオクで入手した黒曜石があるので、これを上手く割って石器にしようではないかと思い立つ。黒曜石は天然のガラスみたいなもので、適当に割ると鋭い切片ができて、ナイフになるというわけである。

しかしよく見たら既にそのままナイフとして使えそうな形をしているので、別に手を加えなくてもよさそうである。
黒曜石

というわけで、生の牛肉を切ってみる。
黒曜石
スルスルと切れてなかなか使い心地が良い。肉を切るには適した素材かもしれない。

これで切った肉を眺めると、包丁で切った肉が味気ない形に見えてしまう不思議。
黒曜石

焼いてみた。
黒曜石

焼き上がり。
黒曜石

食ってみた。
黒曜石

| 釉薬・ガラス工芸 | 01:08 AM | comments (2) | trackback (0) |
福島長石+NZカオリン
先日、長石のみを釉薬として、志野っぽい茶碗を作ろうとして失敗したが・・・
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=718

長石のみだった釉薬に、カオリンを混ぜてみることに。
福島長石
「NZカオリン」、ニュージーランドカオリンの略?
なんでカオリンを入れるかというと、あちこちにそう書いてあったからで、別に深い考えはない。

こんな感じで施釉。
福島長石

もう一点。
福島長石

焼き上がり
福島長石
写真だと、ちょっとよく見えるような気がしないでもないが、実物はかなりイマイチ。
福島長石

福島長石

福島長石

どうも、気泡がたくさん出来るし、ざらざらして滑らかさがない。

何が悪いのか。

ということで、ネット状で調べていたら、それは福島長石の特徴らしい。
次は、別の長石を使ってみるか。

| 釉薬・ガラス工芸 | 09:29 PM | comments (0) | trackback (0) |
灰というものについて。
木材その他を燃やすと灰が残り、これは常日頃からけっこう目にしているものであるが、この灰というのはなかなか有用な素材で、昔はこれを様々の用途に活用していたであろうと想像できる。
■灰 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0
最近、染色とか、ガラス制作、釉薬などいろいろ試しているうちに、灰というものにいたく感心するようになったのである。灰は、水に入れて灰汁を作ることができるが、これはなかなか強いアルカリ性の液体となって、いろんな用途に使える。灰には多くの金属物質が残っていて、釉薬として使用すると様々の色になったりする。古代世界のガラス製造は砂にソーダを混ぜることで燃焼温度を下げていたが、地中海世界がイスラム圏になってからのヨーロッパでは、ソーダが入手できなくなった為に、代わりに灰を用いるようになった等々、挙げるとキリがない。

釉薬としては、原始的なものでは、窯の中で燃やした薪の灰をかぶって、自然と釉薬になったりしたという話ではあるけど、まぁ、灯油式の窯を使用しているので、薪の灰はかぶらない。

ということで、ちょっと灰をかけてみようかと。
灰釉
ちなみに、この前やってみた灰釉は、袋に「陶磁器用灰釉」と書かれていたが、今回使用するものは「水簸天然木灰」とある。何が違うか調べたかったが、メーカー名で検索しても、公式サイトみたいなものは見つからなかった。

とりあえず、水で溶いてみる。
灰釉

素焼きの陶器を浸す。
灰釉

薄すぎであろうかと思うが、ちょっと灰が被ったくらいな感じにならないものかと、試行錯誤中な為である。
灰釉

↓焼きがあり。
灰釉
素焼きをそのまま本焼きしたものと色が全く変わらない。よく見ると、ところどころ深緑のガラス状物質が見えるが、むしろ何かの汚れかと思われそうである。

まぁ、釉薬としては、灰は粘土と混ぜて使うのが筋であろうということで、長石を混ぜてみることに。
灰釉

というわけで、こんな感じでかけてみた。
灰釉

焼き上がりは↓こんな感じである。
灰釉
なかなか悪くないかも。

ひっくり返したところ。
灰釉

| 釉薬・ガラス工芸 | 03:10 PM | comments (0) | trackback (0) |
長石を使ってみる。
志野茶碗が嫌いな日本人というのはまずいないと思われるが、さほど陶器に愛着のない私でも、東博とかで↓みたいなのを見るのは悪い気分ではない。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?processId=00&ref=2&Q1=&Q2=&Q3=&Q4=11______631__&Q5=&F1=&F2=&pageId=E15&colid=G5749

志野茶碗の釉薬は長石なんだそうで、訳あって長石がどっさりとあるので、試しに長石のみを釉薬として使ってみることに。
長石

長石
本当は、カオリンとかいろいろ混ぜて調整した方がいいのだろうけど、まぁ、素材そのものの性質を知りたいということで、純粋に長石のみで。いろいろ混ぜるのは後からやろうかと。

ということで、長石と水のみで成る釉薬を素焼きの茶碗にかけた。
長石

本焼き前の状態。
長石

で、↓が1260℃で本焼き後であるが、ものの見事に剥離している。無念。
長石

ちなみに、別の器にも同じ釉薬を施釉していたが・・・
長石

こちらは、わりといい感じである。
長石
窯の中でも位置によって温度とか火の通りが違うらしいが、長石の融点が1200℃であるからして、1260℃という焼成温度は微妙なラインだったかもしれない。だからと言って、先の茶碗みたいに極端に剥離するもんだろうかなぁ。

貫入みたいなのが、すごいたくさん見えて、見た目には面白い(なにかの拍子で剥がれてきたりしないか、ちょっと心配だが)。
長石

とりあえず、まだまだ志野っぽくないような気がする。次は石灰、カオリン等を混ぜてみるか。

| 釉薬・ガラス工芸 | 11:57 PM | comments (0) | trackback (0) |
灰釉を試す。
以前、東博で灰釉有蓋壺なるものを見て、まぁ、正直、個人的に好みの色調ではないんだけれど、こういうのをちょっとやってみたいと思ったりはしたのである。

■灰釉有蓋壺
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?processId=00&ref=2&Q1=&Q2=&Q3=&Q4=11______631__&Q5=&F1=&F2=&pageId=E15&colid=G5724

そして、ここに何故か、陶芸用灰釉なる袋が。
陶芸用灰釉

水に溶く。普通よりかなり薄めかもしれない。
陶芸用灰釉

素焼きした陶器に釉薬をかける。
陶芸用灰釉

ちょっと薄すぎるかもしれないが、灰釉有蓋壺風だとこのくらいではなかろうか。
陶芸用灰釉

本焼き後。
陶芸用灰釉

そもそも、素地の粘度の色が違ったようであるが、釉薬の部分はまぁ、こんな感じなのか。

| 釉薬・ガラス工芸 | 11:40 PM | comments (0) | trackback (0) |

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