ブルックナー/交響曲第5番(オーマンディ、アイヒホルン)
ブルックナーの交響曲には個人的に深い思い入れがあるのですが、第9番まである作品の中で、第5番は特に好きな作品のひとつです。ブルックナーの最高傑作が第8番であることに異論はないでしょうが、それに次ぐ大作は第5でしょう。第9もスケールの大きな曲ですが、未完のうちに作曲者が死去したので、第3楽章までしかないことを考えると、やはりナンバー2は第5であるかと。対位法的な手法を駆使して作曲された為、建造物のような構造的な印象を与える曲であり、城塞交響曲とも呼ばれるとどこかで読んだような気がしますが、ウィキペディアの解説によると「ゴシック風」の愛称もあるそうです。すごく寒々とした中世の北ヨーロッパを感じさせる響きで、雪が降った寒い日などに一人で聴きたくなったります。

しかし、意外とよいCDは少ないと思います。実際に生で聴いたときは大迫力なんですが、自宅でCD等で聴いていると、金管の音がどうしてもキンキンと耳障りな音に聞こえて、煩いだけの曲となってしまいがちなんですよね。曲の中での音量の強弱もたいへん大きい為、これは実演で接すると曲の魅力となるのですが、自宅で聴いていると大きな箇所は煩く小さな箇所は聴き取れないということになりがちです。傑作として名高いヨッフム指揮の演奏も、やはり個人的には耳障りだったので、買ってはみたものの、ほとんど聴かずに手放しました。もっとも、これは自分の再生環境が貧弱だった為なので、音響環境をきちんと整えているクラシックファンなら問題ないでしょうけれど、ここは一般的な環境を想定して話を進めましょう。パソコンとかテレビとか、CDラジカセのスピーカーでも楽しめるような。ちなみに、私が最初に聴いていたのは、クナッパーツブッシュの演奏であり、50年代の録音ということもあって、甲高い部分の音が削がれてしまっていた為に聴きやすかったのではないかと思います。

その後、いろいろ買った中では、ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団の演奏が最も聴きやすい演奏でお薦めです。すごく迫力があるという感じではないのですが、一般的な家庭の再生環境に相応しい一品であるかと思います。特に第二楽章が素晴らしいです。音量の強弱も抑えられていて、自宅の再生環境で安心して楽しむことができます。ちなみに、私が最初に買ったのは外国に滞在していたときに求めたカセットテープで、安いステレオラジカセで聴いてていいなと思ったくらいなので、環境が整っていなくてもブルックナーを安心して聴ける音源と言えるでしょう。ちなみに、テープが切れたので、最近CDを買い直しました。こころなしか、テープの方が音が良かったような気がしないでもないのですが、気のせいだと思います。

そのオーマンディの演奏です。

ちなみに、ブルックナーを初めて聴く方には、何がなんだかさっぱりわからない音楽だと思いますのでご注意を。

そんな第5番の演奏の数々の中でも気になっていながら入手できなかったのが、アイヒホルン指揮/バイエルン放送交響楽団演奏のCDです。リンツ・ブルックナー管弦楽団とCDもありますが、各所のレビューなどではバイエルン放送交響楽団との演奏の方が評判が高い様子ことが伺われます。残念ながら、バイエルン放送交響楽団とのCDは演奏は現在廃盤になったままで、購入することはできなかったのですが、Amazonでダウンロード販売されていたので、エイヤっと買ってみました。

Bruckner: Symphony No. 5 Kurt Peter Eichhorn

で、感想ですが、ブルックナーの魅力を伝える良い演奏ではありますが、テンポが極端にゆっくりなので、ここが好みの別れるところかもしれません。音量の強弱も大きいので、貧弱な音響環境だと聞きづらい可能性があります。というわけで、個人的なお薦め盤としては、やはり先述のオーマンディ指揮・フィラデルフィア管弦楽団が、家庭視聴用としてはベストと言えるかと思います。

Bruckner: Sinfonie Nr. 5 Eugene Ormandy


| 音楽 | 12:32 PM | comments (0) | trackback (0) |










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