2017,06,16, Friday
映画『薔薇の名前』について語る動画の第3弾です。
動画内で紹介しているMedieval Craftsmen Scribes and Illuminatorsという本ですが、これは非常によい本です。是非お手元に一冊ということですが、これはMedieval Craftsmenというシリーズの一冊で、他にもいろいろな職人のものが出版されています。Painters (Medieval Craftsmen)は中世の画家について。Glass-Paintersはステンドグラス?、Masons and Sculptorsは石工と彫刻家について。なお石工は建築家といえるでしょう。大聖堂などの石の建築は石工が経歴のスタートだったいうのを読んだ気がするのですが。他に、Medieval Goldsmiths、Embroiderersなどいろいろありましたが、これらの半分くらいは入手したものの、読む時間がない。時間がないというのは言い訳に過ぎませんので読まねば。 写本制作に関しては以下の動画がたいへん参考になります。素晴らしいです。 英語ですが、私ですら聞き取れるので、たぶんそれほど大きな困難はないと思います。 まずは羊皮紙の作り方から始まります。石灰水に浸けたりして処理したものを特別なナイフで毛や余分なものをそぎ落とし、またその間、枠に張って引っ張っていたりなど、しっかり映像化されております。羽ペンの作り方も紹介されています。鳥の羽を熱した砂に入れて固くして、それからナイフで形を作ります。なお、この映像を見て私もやってみましたが、いきなりはうまくいきませんでした。一応ちょっとは文字など書けましたが、すぐに駄目になってしまったのですが。インクはオークの虫瘤によるタンニンのインクについても一応触れられていますが、映像で使っているのはランプブラックのインクのようです。という具合で、写本制作について語られていきます。 ゴシック期、あるいはロマネスクもそうだと思いますが、彫刻に派手な色が塗られていたという話を動画でしておりますが、イメージとしては以下のブログの記事が参考になるかと思います。 http://coutances.blog62.fc2.com/blog-entry-5.html 夜に彫刻をライトアップして、彩色されていた状態を再現するイベントっぽいです。 |
コメント
コメントする
|
この記事のトラックバックURL
http://www.cad-red.com/blog/jpn/tb.php/1379
トラックバック
|