だまし絵(トロンプ=ルイユ)の定義
油彩画が好きで、頻繁に美術館に行ったり、特に印象派以前の作品にもそれなりに親しんでいると、「だまし絵」といえば、まずはヘイスブレヒツのヴァニタス画のような作品を普通に思い浮かべると思うが、そうでなければ、特に日本ではエッシャーの作品やロールシャッハテストなんかを真っ先に想定する人が多いようである。日本語で「だまし絵」となると、そうなっちゃうのかもしれないが、トロンプ=ルイユの定義としては、『図説 だまし絵 もうひとつの美術史』にもあるように、エッシャーは含まれないそうである。典型的な誤認の例と思われるのがwikipediaの日本語の解説(2010年現在)であり、英語あるいは仏語の項とまるで違う内容となっている(内容の充実ぶりからして違うが)。

そんなわけで、『図説 だまし絵 もうひとつの美術史』のAmazonのレビューもかなり残念なコメントが多かったりする。エッシャーみたいなのを見ようと思って買ったのに騙された!とか、あるいは騙し絵と普通の静物画の区別ができていない人もいたりする。騙し絵なのに、さっぱり騙されないよ、という意見もある。現代だと印刷媒体が広くイメージの伝搬を担っていて、エッシャーの方が100倍目立っているのは確かだが、でも美術館なんかにも行ったりしてみた方がいろいろ人生豊になるんじゃなかろうかと余計な事を思ったりしないでもないっす。しかも、『図説 だまし絵 もうひとつの美術史』には絵画の魅力の根源とも言える要素について書かれていると個人的に思う部分があり、それはまた別途考えてみたい気がする。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::美術 | 01:23 AM | comments (0) | trackback (0) |










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