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2007,06,27, Wednesday
『美術品を10倍長持ちさせる本』日経BP社
図書館から借りて読む。隔週で図書館に行って制限いっぱいまで借りてきつつも、ほとんど読まずに返却していたりするのだが、これは文章が非常に読みやすく、内容も興味深いので一気読みした。連載記事をまとめたものなので、体系的な内容ではないのだが、個々の記事として質が高い。美術系に限らず雑誌類はほとんど読まないのだけれど、コピーしたものを送ってくれる人もいたので、いくつかの記事は過去に読んだことがあった。堅い内容ではないので、ハードカバーにせずに、ソフトカバーで多めの部数を刷っていれば、保存に関する一般の認知度に大きく貢献できただろうにと思う。雑誌連載記事でもあるし、再販が検討されることもないだろうなあ。コレクター向けの本として紹介されていることが多いが、半分は制作者向けの内容でもある。 |
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2007,06,25, Monday
箕輪成男(著)『紙と羊皮紙・写本の社会史』出版ニュース社(2004/09)
同著者の『中世ヨーロッパの書物』、『パピルスが伝えた文明』と読んで、3冊目。3冊とも素晴らしい本で、最高の推奨品だが、さすがに重複部分が多くなり読むのが辛くなってきたのも確か。実は本書1冊の中でもかなり繰り返しが多い。また、過去の時代と比較しての現代社会批評がときたま差し込まれているが、短文であるために、それは少し安易過ぎないだろうかとかというツッコミを入れずにはいられないところがなきしにもあらずである。 |
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2007,06,21, Thursday
箕輪成男(著)『パピルスが伝えた文明 - ギリシア・ローマの本屋たち』出版ニュース社 (2002/05)
箕輪成男(著)『中世ヨーロッパの書物』に感銘に受け、すかさず同著者の本を2冊注文していたが、数週間かかってようやく届き、さっそく読み始める。本が届いてすぐ読み始めるというのは自分には非常に珍しいことで、本に限らず漫画やらゲームやらDVDも放置して、数年後に読むことが多い自分としては、例外級の面白い本である。ギリシア・ローマ時代の本は、けっこう読んだが、それら古代の書物がどのように「出版」されていたのかは、これまであまり気にしたことがなかった。作品を読む上でも非常に重要な要素だと思うのだが、ベースとなるべき知識を授けられずに、その表面ばかり見てきたような気がして、これまで読んできた本に苦言を呈したくなるような気がしないでもない気分になった。エピローグにて著者曰く「本来大きな歴史が好きである」と語り、「歴史学の研究が往々にしておちいる、重箱の隅をほじくるような瑣末主義の歴史でなく、そうした学問をふまえた上で、歴史の大きな展望を与えてくれるような歴史・・・」とまで言っているが、ここまではっきり宣言できるとは羨ましい。このような著作の最後に書かれてあるからこそ説得力があるのであって、私がボソッと呟いても何の意味もないが、いずれにしても激しく同意したい。 |
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2007,06,15, Friday
『ローエングリン』全曲 フリードリヒ演出、ネルソン指揮
フリードリヒ演出 ネルソン指揮 1982年 バイロイト祝祭劇場 恥ずかしながら『ローエングリン』全曲を通して観る(聴く?)のは初めてである(たぶん)。ローエングリンについて書かれた文章はいくつも読んだのだが、読めば読むほど聴いてみようと言う気が失せしまうというか、あの粗筋が滑稽で仕方がなかったのだが、実際に音楽と映像と共に鑑賞してみると、全然おかしくない、それどころか、むしろ非常によくまとまっている。個人的好みによるワーグナー・ランキングで言えば、1.ワルキューレ>2.マイスタージンガー>3.ローエングリンの順でベスト3と言ったところか。しかし、自分はまだ『パルジファル』を観たことがない。観ておきたいな、と思うものはたくさんあるが、そう言えば、読んでおかなきゃなと思っていた本も山ほどある。Age of Empires を処分してしまえば、時間が増えるかと思ったが、別のゲームをやっているだけのような気もする。 |
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2007,06,10, Sunday
岩田靖夫(著)『ヨーロッパ思想入門』岩波書店 (2003/7/19)
ギリシアの思想とヘブライの信仰という二つの土台の上に立つという観点から、ヨーロッパ思想について講ずる内容。以前読んだ『図説 西洋建築の歴史』の思想ジャンル版と言ったところか。岩波ジュニア新書だけあって、なかなかわかりやすく書かれており、自分にはちょうどいいかもしれないと思いつつ読み進め、大変勉強になりつつも読後によく考えてみると、『図説 西洋建築の歴史』ほど、2つの土台の相互作用について描かれていないかな、とも思ったが。 |
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2007,06,09, Saturday
DVD朝比奈隆&大フィル ブラームス交響曲全集II(交響曲第3番 第4番)
この世で最も好きな曲は、ブラームス交響曲第4番である。 以前はブルックナーの交響曲第5番だったのだが、生きている年数が長くなるに従って、徐々にブラームス好きへとシフトしていった。4つの交響曲のどれも好きだが、その中では4番が最高。次は2番、1番、3番の順だけど、まあ、そんなことは他人はどうでもいいことか。 ブラームス全般に言えることだが、特に4番は暗いというか、後ろ向きというか、湿っぽい演歌などという人も居るが、そこがいい。まさに人生に溜まった膿そのものである。生きていれば溜まる、膿が・・・ 実演ではウィーンフィルで2回聴いたことがある。ウィーンフィルでブラームスというと、これほどいいものはない。しかし、CDでどれがいいかというと、じつはあまりいいのがないというか、どれを聴いてもそこそこ悪くないというか。とりあえず、これまで聴いたもののなかでは、朝比奈隆&大フィルの1995年ライブのCDがいいかなぁとは言える。音楽の流れが悪いという人もいるが、このたどたどしさがいいのである。ゴツゴツしつつも、凄まじく立派なブラームスであり、ちょっと暑苦しくて何度も聴くのはあれだが、たまに聴くと非常に良い。 で、今回購入したのは、まさしくその映像のDVDである。映像があったのかスゲー!・・・ ・・・と思ったのだが、 正直、観なかった方がよかったかも。 脳内でイメージが増幅されていのか、映像を観て微妙に気分が萎えてしまった。誰だってあの音を聴いていれば、絵的にもすごいオケの姿を想像するであろうが、実際は・・・(以下略)。 それにしても、第3番の方は、かなりヤバくないだろうか。そんじょそこらのアマオケより下手に聞こえるのだが。 いずれにしても、4番は音だけ聴けば最高なので、お薦め品と言える。DVDは5000円もするのが納得いかないが、CDは廉価版で販売中。 |
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2007,06,08, Friday
ウィーン国立歌劇場、バーンスタイン指揮。
HMVで輸入盤を購入。3000弱。 フィデリオというと、中途半端な脚本などで、作品としての完成度がやや下がると言われているが、個人的にはベートーヴェンの曲を2時間半も聴けるというだけで価値在りと言える。特に終盤、レオノーレ序曲を挿入して演奏するというのは、マーラーが始めたらしいが、素晴らしすぎる。それにしても、先日のカルメンを観ても思ったが、やっぱり映像で観るにしても、ウィーン国立歌劇場が一番雰囲気がいい。立ち見席の常連だったという思い入れもあるかもしれないけれども、いかにもオペラを観ているという感じがする。というわけで、同じ曲でも、ウィーン国立歌劇場のDVDがあれば、思わずそちらのDVDを注文、という感じになるが、外れは少ないと言えよう。 |
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2007,06,07, Thursday
ブリュノ・ブラセル『本の歴史』創元社 (1998/12)
箕輪成男(著)『中世ヨーロッパの書物』を読んでからだと、普通すぎる入門書に思えなくもないが、カラー図版が適切に配置されていて、参考になる部分も多々あった。この手の図説本は、本文がなおざりになりがち、というか活字が好きな人間には逆に物足りなかったりして、途中をパラパラ捲るだけになってしまったりするが、本書は普通に通読できたので、テキストの出来具合も悪くないのだと思う。 |
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2007,06,06, Wednesday
1963年、テアター・アン・デア・ウィーン、演奏会形式
HMVで購入。 これは、CDを持っていて、かれこれ10年ぐらいの間、何度となく繰り返し聴いていたわけだが、映像も残っていたとは。 第1幕だけというのが難点だけど、ワルキューレの録音では、個人的にこれがベストかな?と思っていたので、映像で観られるのは感動的である。 演奏会形式で上演されたものだから、舞台が無い代わりにオケと指揮者、3人の歌手が映っている。オーケストラピットが隠れているバイロイトとは真逆の映像だが、もしかしたら、映像としては演奏会形式の方が面白いかもしれない。歌手の後ろにオケが居ると観ていて飽きない。全幕演奏会形式でもかまわないかもと思ってしまう(ワルキューレ以外だとちょっと嫌だが)。 |
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2007,06,05, Tuesday
TDBA-0060
実をいうと、ビゼーの歌劇『カルメン』は、この世で最も苦手な音楽だった。序曲からして耳に嫌な感じで残る旋律であり、作中のどこを取っても煩いだけで、カルメンを聴くなど、パチンコホールにいるのと同じようなものだと思っていた。 と言っても、カルメンを通して聴いたのは、生の舞台が1回、ビデオが1回の計2回であるが、特にビデオの方は、ネット上の各所のレビューで高い評価を受けるレヴァイン&メトロポリタンのやつなのだが、それでも嫌な音楽だという印象派変わらなかった。 しかし、このクライバーのDVDを観て、180度評価が転換、こんなに素晴らしい曲だったのか。 あんなに嫌だった序曲からして、とにかく素晴らしい。劇中のあらゆる歌、間奏が効果的に組み合わされていて、作品として非常に完成度の高いものであることに気が付いた。 映像作品としての出来も良い。国立歌劇場のホール内が映し出されて、クライバーとオケが序曲を演って、舞台の幕が開くというふうに、ライブの臨場感に溢れている。カメラワークもまた良い。歌手がアップになっても、せいぜい上半身以上が写る程度に抑えているので、観ていて疲れない。 HMVのレビューでも例がほどの絶賛の嵐だが、確かにこれはすごい。4000円出して買った価値在りである。 |


