アーテックのステンドグラスを試した結果
ステンドグラスに関する美術史的な本などたくさん読んでいることは、既に過去にいろいろ触れてきたような気がしますが、自分でステンドグラスを作ってみるという機会はなかったので、できれがやってみたい気もしていましたが、ものすごくやりたいというほどでもなかったので手を付けていなかったのですが、アーテックより非常に安いステンドグラスキットが販売されていたので試しに買ってみました。「簡単ステンドグラス」というシリーズで、カット済みの色ガラスと、銅テープ、鉛フリーはんだ、フラックス、フショク液などがセットになっており、はんだゴテさえあれば、ステングラスを体験できるようになっています。だいたい、500~2000円くらいで、完成時の大きさや、パーツの数などの違いあります。

本格的なステンドグラスはH型の銅線にガラスをはめ込み、銅線の接合部分をはんだ付けするわけですが、小さいサイズのステンドグラスはガラスの縁に銅テープを付けた上で、はんだをつけて組み上げていきます(カッパーフォイルとか、ティファニーテクニックと呼ぶらしい)。そのような小サイズステンドグラスを体験できるというわけです。本格的ではありませんが、ステンドグラスは初期投資が大きくなりがちなので、これくらいの費用ではじめられるというのは有り難いものです。とりあえず、最低限、はんだゴテがあれば、実践可能となります。

いろんなサイズ、形状のセットがあるのですが、今回は以下のセットを購入。
ステンド工芸 ブルーペンケース
アーテックのステンドグラス

では、さっそくやってみましょう。
※誰にも教えられずに、いきなり手探りで始めているので、あんまり手際よくありません。
既にガラスはカット済みです。ガラスカッター等は必要ありません。
アーテックのステンドグラス
ガラスのまわりに銅のテープを巻いてゆきます。銅のテープにはフラックスを塗って、はんだ定着を良くします。

で、1~2mm程度の隙間を空けて、ガラスを並べてゆき、要所をはんだで止めます。
アーテックのステンドグラス
それから、隙間を埋めるようにはんだを流し込んでいきます。

なんとか、はんだを流し込んだところです。
アーテックのステンドグラス
フタの部分なので、平面です。平面はわりと楽にできます。

次は、箱形状の部分ですが、立体的な形をはんだ付けするのは、慣れていないと難しいといえるでしょう。
アーテックのステンドグラス
写真ではわかりにくいのですが、はんだが垂れて、ぼこぼこになっております。

とりあえず、はんだ付けが全ておわりましたが、微妙な出来映えです。
アーテックのステンドグラス
あとは、腐食液を塗ると、はんだが黒ずんだ色になって、かっこよくなるのですが、このあたりで、どうでもよくなってきて、終わりにしました。

というわけで、気になった点などを挙げてみると、私の手際が悪かったのかもしれませんが、セットに付属のはんだの量は絶望的に足りないと感じました。ちょっと足りないというくらいじゃなくて、絶対に無理なくらいに足りないです。付属しているのは、鉛フリーはんだのですが、これはパワーの弱いはんだゴテでは、なかなか溶けてくれません。やはりステンドグラス用のはんだゴテは用意しておくべきでしょう(安い物なら5000円くらいで買えます)。

いろんな形状のセットが取り扱われていますが、教材として考えた場合、平面のものを採用した方が成功率が高く、手がかからないと思います。しかし、300円くらいの非常に小さなセットもあり、そちらも試してみましたが、ガラス片があまりに小さいと、はんだ付けの難易度が上がります。大きめのパーツで、平面のセットを選択するとよろしいでしょう。

| 絵画材料 | 01:57 PM | comments (2) | trackback (0) |
屏風教材をレビューします。
俵屋宗達の風神雷神図屏風、尾形光琳の傑作の数々など、日本美術を語る上で外せないのが屏風画である。長谷川等伯の松林図屏風などは特に素晴らしい(元は障壁画の可能性が高いらしいが)。私の世代の頃には美術の授業でそのようなものを鑑賞したり、教えてもらうということはなかったような気がする。しかし、最近の中学校の教科書には、それらの屏風画がたくさん載っており、ただ写真が載っているというだけではなくて、なかなか論理的に解説していたりするので、機会があればご覧ください。
参考:開隆堂出版株式会社 平成24年度用中学校美術教科書
http://www.kairyudo.co.jp/general/data/contents/02-chu/bijutsu/h24/h24-naiyouannai.pdf
↑こちらのP.9~10あたり。

さて、教科書に合わせるように、美術教材メーカーが屏風画制作のためのキットを販売している。簡単に言うと、ミニチュア屏風で、下地色が金色(正確には、金色といよりは赤みがかった黄色だけど)になっており、上に絵を描くなどして金地の屏風画簡単に出来るという具合の教材である。まぁ、教材向けに限らず、無地のミニ屏風は普通に売られていて、自分で描いて楽しむ系のアイテムはいっぱいあるから、そんな珍しいものではないですけど、ここでは特に学校向け教材として取り扱っている3社の製品を選んで比較してみることにした。

まずは、アーテック社
金屏風教材
六曲一隻と四曲一隻の2種が存在する。金地と言っても、吸収性がある素材で、色鉛筆や水彩絵具も使用可能である。

縁や裏がしっかり作られており、手に取るとちょっとテンション上がる感じである。
金屏風教材

ミニ屏風とは言っても、六曲は728×250mmとわりと大きく、特に横に長いということもあって、一般的な学校用の机(600mm~)からはみ出す。うまく畳んだ状態で作業すればなんとかなるけど。美術室によくあるテーブルでも、3人並んで座って作業というのは無理そう。逆に四曲の方は少し小さ過ぎるような気もする。しかし、近年の中学美術は、時間数がとても少なくなっているので、小さい方がいいとも言える。なお、2014年度のカタログ価格で六曲が¥630、四曲が¥380となっている模様。

試しに四曲版に墨汁でそれっぽいものを描いてみました。
金屏風教材

次に、美術出版社
金屏風教材
美術出版社は、六曲と二曲一双が用意されている。六曲版のサイズはアーテックとほぼ同じ。アーテックの屏風もそこそこ立派な作りだったが、こちらはそれよりもクオリティが高いように見える。
金屏風教材
描画面はアーテックと似たものであるけど、縁や裏が立派に出来ており、撥水性が期待できるような素材が使われているので、作業中に机上にこぼれた絵具や水等が付いても、綺麗に拭き取れそうである。アーテックの屏風は、作業中に汚れて染みができたりしやすいと思う。価格はなぜかアーテックよりも安い。以前は対して変わらない価格であったが、2014年からアーテックだけ飛び抜けて値上がりした。総合的に考えると、六曲の屏風を採用するなら、美術出版社の方がいいだろう。
面白いのは二曲一双というバージョンである。
金屏風教材
これは屏風画について知る上で、勉強になるかもしれません。
なお、ここでは屏風に関して細かい説明はしませんが、参考までに以下のページも読んでいただければと思います。
参考:屏風を鑑賞するための基礎知識(1) - 滋賀県立近代美術館 公式ブログ
http://d.hatena.ne.jp/shiga-kinbi/20110304/1299196884
授業で二曲一双を採用すると、バラバラになって管理の手間が倍に増えることでしょう。100人生徒が居たら、個数が200になるわけだし。しかし、1人二曲一隻にし、希望者が2人一組で二曲一双するなど、工夫するといいのかもしれません。

こちらはクラフテリオの金屏風
金屏風教材
六曲と四曲がある。前述の2社とはだいぶ見た目が異なる。まず、非常に輝いている。金地の輝きを重視するなら、こちらの教材が良いだろう。しかし、縁や裏がなんとも見栄えが悪い。というより、縁は存在せず、ただのボール紙的な印象である。これは、なにか似たような厚紙を買って、自分で折った方がよさそうな気がしないでもない。
金屏風教材
輝きを重視したせいか、下地が非吸収性であり、水彩絵具は食い付きにくいと思われる。アクリル絵具か、アクリル系のポスターカラーなど、画材や制限されるだろう。なお、クラフテリオのカタログには、この他にも二曲の屏風画掲載されており、そちらは他社と同じく縁などがしっかりして立派そうである。

大きさの比較のため、3社の教材を並べてみた。
金屏風教材
左からアーテック六曲、四曲、美術出版、六曲、二曲一双、六曲、四曲。
結論としては、授業時間数や保管場所、価格等の面で、小さいものがよい場合は、アーテックの四曲がお薦めである。少し大きなものを制作させてやりたいと思う場合は、美術出版の六曲がお薦めと言える。

さて、実際にこのような教材が現場で使われたりするのか気になるところである。私は中等教育と縁がないので、地元の教材業者の方に聞いてみたところ、少なくとも私の地元一帯では「注文はない」そうである。

| 絵画材料 | 11:19 PM | comments (1) | trackback (0) |
庭にレンガを敷く
昨年末頃に庭のモミジを伐採した話をしましたが(http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=1156)、そこにレンガを敷くことにしました。

まずは、根っこを掘り出さないといけないのですが、これが大変な作業です。
焼きレンガ

何日もかけてちょっとずつ掘って、どうにか根を取り出すことができました。
焼きレンガ
処分するのもまた大変したが。。

当然、かなり大きな穴ができましたが、とりあえず土を埋め戻し、しばらく踏み歩くなどして固くなるのを待っていました。
焼きレンガ

木が無くなったことで、庭に段差が生じていたので、焼きレンガを積んで壁を作ることに。
焼きレンガ
コンクリートで接着しようかと思ってましたが、1年ぐらいは様子を見て、この形でいいかなと思ったら、くっつけることにします。

ちなみに、レンガは、近所のホームセンターで売っていた焼きレンガです。
焼きレンガ
ものすごく不揃いで、一見汚いようにも見えますが、手作り風でよろしいんじゃないかと思います。形も色も揃ってると積み上げたとき、かえって安っぽく見えるというか、下手するとバカっぽく見えますからね。ちなみに1個137円。何個買ったか忘れましたが、その店にあった分全部買ってきました。

地面にも、せっせとレンガを並べてゆきます。
焼きレンガ

完成
焼きレンガ
ちょっと荒っぽい並べ方ですが、綺麗に並べるよりいいかな、と個人的に思ってまして。

| 日曜大工 | 07:14 PM | comments (0) | trackback (0) |
機械が人間を凌駕するとはどのようなことか
機械(ロボットやコンピュータ)は基本的には電気による動作を行っており、onとoff、または0と1のようなシンプルなデジタルデータで処理されている点が生物と異なるが、生物もDNAの配列等かなりミクロな点まで突き詰めてゆくと、究極的には共通点が多く、コンピュータがこのまま物量的に進化していった先に、人間のような自意識と感情を持った存在になる可能性は否定できない。しかしながら、仮に人間と機械の支配関係が逆転する地点あるとしたら、機械がそこまで到達するよりも前に起こるのではないか。また、人間を凌駕するという意味が、人間と同じような自意識や感情を持つという可能性のみに絞られてはならない。機械が生物に近づくといった場合、人間またはほ乳類を想定してしまいがちだが、数多く存在する生命のごく一部に過ぎないと言える。従って、人間に近づき、人間のような感情を持った時点で機械との立場が逆転するというのは、数多く想定される可能性のごく一部でしかない。

一般的に、機械の中から人間のような独裁者が現れ、人間を支配するというイメージがされがちであるが、そのようなプログラムを意図的に書かない限り、機械にそういう発想は生まれないだろう。人間を支配するか、排除することが機械の利益に繋がる場合は、そのような行動を選択することもあり得るが、それも可能性の一つに過ぎない。人間が意図しないうちに、自立的に発展し始める場合は、おそらく人間とは全く違う価値観と行動パターンを持ち、人間が思うように、単純に人間を支配しようとは考えないのではないか。例えば、物量的には地球上の支配者は人間よりもむしろ昆虫と言える。我々は昆虫が何を考えているのか、どのような感情を持っているのか読み取ることができない。昆虫は人間の害にもなるし、活用されることもある。人間は養蜂などで昆虫を飼うこともあれば、逆に駆除することもある。しかし、地球レベルで見るとそれらは局地的な出来事であり、基本的にはそれぞれ勝手に存在していると言える。

結論としては、我々人間とは世界観の全く異なる存在になる可能性を重視して、機械が人間の手を離れて自立行動し始めた際の共存方法について考えるべきだと言える。

| 家電・パソコン | 04:41 PM | comments (4) | trackback (0) |

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