ルーベンスの生涯 #2 マントヴァ公国とモンテヴェルディ


動画公開しました。私が鳥越さんにルーベンスの生涯について語るという謎の動画第2弾です。今回は音楽家のモンテヴェルディが登場。そして音楽のバロック誕生にルーベンスも居合わせるという話です。絵画以外の人物も拾っていきながら続けていたいと思っています。通常は絵画だけを追っていって説明されることが多いのですが、それではかなり一面的なことしか分らないと思われますので、彫刻、建築、政治などについても大いに絡めていかねばならないという気がしまして。ルーベンスについては政治情勢が外せない要素なのでふつう言及されるわけですが、それに加えて音楽もという感じで幅を広げてゆきたいと。
モンテヴェルディは音楽界においてルネサンスとバロックを繋ぐ大作曲家でありますが、一般的な知名度は後期バロックのJ.S.バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデルなど比べると低いと言わざるを得ませんが、歴史的な重要度では抜きんでていると思いますので、取り上げてゆきたいところです。なお、しばらく後の話になりますが、マントヴァは後継者争いの為に混乱に陥り、モンテヴェルディの作品の多くがこのときに失われてしまいます。そしてイザベラ・デステ他が収集したマントヴァの美術コレクションも散り散りになるのですが、それはルーベンスがイタリアを去る時の動画述べられたらと思います。そして次回はバロック美術に大いに影響を与えたであろう、ラオコーン像を始めとした古代彫刻を中心にルーベンスのローマ時代について話をしたいと思いますが、そもそも私は美術史が専門ではないので、是非、突っ込みやご指摘、追加情報などをコメントしてくださればと思います。

| その他 | 12:48 AM | comments (0) | trackback (0) |
千蔵八郎・他(著)『基本音楽史』(昭和43年4月発行)読了
千蔵八郎・他(著)『基本音楽史』(昭和43年4月発行)

廃棄本をたくさんもらった中の一冊なのですが、古い本ですがとても面白い。古代から中世、ルネサンス、バロック、古典派、ロマンなどど現代まで解説してゆくわけですが、各時代の音楽の話の前にしっかりと世界史について説明するのですが、それがけっこう詳しく解説してあり、ときにはいつまでいっても世界史の話が続くので、いつの間にか世界史の本を読んで気分になってきているうりちに、急に音楽の話になって、あれ?って思ったりする感じであります。世界史好きなので、個人的には読んでてとても面白いのですが、しかも、歴史の流れの説明がなかなかしっかりしており、淡々と説明しているのに、何か重要なポイント的確に突いてきているような、そんな感じの文章であって、昭和40年代とは思えないくらい、解釈の仕方のような感じがします。また、昔の音楽史というと、バロックから始まって、古典派、ロマン派あたりを中心に扱いそうなイメージがあったのですが、古代も中世もルネサンスもけっこう平等に扱っている感じであり、こんなしっかりした本があったのか、と意外に思ったくらいです。音楽史の内容についてですが、過去に何度も読んだものではあるけれども、何度も読んで覚えられるという面もあるので、何度読んでもいいものです。

昨年法人を解散して国民年金に切替えたわけですが、来年度の支払い方法を口座引落にするべく書類を書いて発送しました。1年分前納すると年間4千円ほど安くなるそうなので、そのようにしておきました。しかし20万円近く一気に引き落とされると貧乏な気分になりそうです。今は大丈夫だけれど次回の口座に金が入っているだろうかという心配もありますが、そのときはたんに引き落とされないだけだし、そんなこと気にしなくていいか。社会保険は半額会社が支払ってもらっていたわけですが、しかし自分の会社だと自分で支払っているようなものであり、その点では変わらないのですが、それはともかく個人事業として事業は継続してゆかねば、というか、ちゃんと金を稼がねばと思うのですが、しかしまるで中毒のように本ばかり読んでしまう病みたいな感じで、どうしても読んでします。返信しないといけないメールとか山ほど溜まっているのに読んでしまう。読むほどに自分がいかに無知であったかを思い知るのですが、知らなかったことを知ることが出来るというのが非常に快感で麻薬的なところがあります。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 11:46 PM | comments (0) | trackback (0) |
バリー・M・カッツ(著)『世界を変える「デザイン」の誕生 シリコンバレーと工業デザインの歴史』
バリー・M・カッツ (著)『世界を変える「デザイン」の誕生 シリコンバレーと工業デザインの歴史』

ちょっと読みにくかったけれども、なかなか興味深い本です。本のタイトル(邦題)はいまいち意味がわからないけれども、副題は具体的であり、シリコンバレーにおける工業デザインの歴史が語られつつ、デザインとは何かという感じの内容になっています。

かつて製品開発は技術者が中心となって行なわれ、デザイナーは最後の最後に呼ばれて基板や部品を覆うカバーを考えるだけ、という程度の存在であり、まさに末端の仕事で、会社から見るとデザイナーというのはエンジニアに成れなかった者がする職業とまで思われていたし、とくにシリコンバレーではデザイナーとすら名乗りもしなかった模様です。しかし、それがやがて製品開発はまずデザインを決定し、それを実現するためにエンジニアが開発する、というように現在はすっかり順序が逆転しています。そこに至るには無数の物語があったはずですが、数十年に渡るその過程がシリコンバレーを舞台に描かれており、これはなかなか勉強になると言えるでしょう。

ほんの20年くらい前は、電気製品の類いは日本製品が世界中を席巻しており、どの分野でも高いシェアを有していたものです。しかし、その後なんだかんだで生産技術が平均化してくると、売れる商品を作るにはデザインがポイントとなってくるわけですが、日本製品はデザインが弱いな、というのはなんとなくみんな思っているんじゃないかと思いますが、あれよという間に急速に存在感を失っていった気がします。デザインというのは、もちろん見た目だけで無くて、ソフトウェアやサービスなども含めてのデザインですが、見た目だけの話をしても、テレビなんか、某レグなんとかは葬式会場に置く為に墓石風にデザインされたのかと思う感じで、なんとも購買意欲湧かない感じでしたが(でも、まぁ買いましたが)、そもそもBCASカードとか使い勝手が悪くなりそうな要素がある時点で駄目なんだと思いますが。特に技術力を喧伝するタイプの電機メーカーにこのような傾向が強く、そしてたいへん残念な末路を向かえてしまいました。技術力は大変大事ですが、しかし工業界がデザインの研究に膨大な投資をしているときに、それに乗り遅れている的なところはあったんじゃないかなと思います。もっとも新しいデザインに投資というのは運ゲー的なところがあるのも確かで、うまく行かなかなかった事例も数多あるのですが、しかし避けては通れないのが現状でありましょう。

というわけで、中高美術の授業で最も強化すべきはプロダクトデザインなのではないだろうか、などと最近よく思ったりするのです。日本のグラフィックデザインはけっこういい線行っているんじゃないかなっていう気はなんとなくするわけです。弱いのはプロダクトかなと。ちなみに教科書の方は時代を反映して絵画もプロダクトデザインも分け隔てなく扱ってます。プロダクトデザインの教員向け研修とかもあったりするのですが、木を削ってスプーンを作る、とかそんな感じだったりするのです。もちろん、まぁ、手に持って使うものですから、それもプロダクトデザインではあるわけですが、なんかそうじゃなくて、時代に合ったものを研究しなくてはならないのではと思ったりします。今の学校では理系エンジニア的な進路の受験で使われる教科が重要であり、美術はそんなに重要ではない的な位置あるわけですが、現在の流れ的には、全てのジャンルにおいて、デザインが中心となって進む状況なので、進路に関係なく強化した方がよさそうな、という気はしますが、美術の時間を増やしてたところで美術教師にそれを扱う能力がない可能性は大であり、あんまり意味ないかもしれません。純粋美術系の学科を出た者が生活の為に先生になるという傾向はどうしてもあるので、現場を知っている人が降臨してくるというのはあまりなさそうです。美大のファイン系と言えば、創作活動というのは展覧会で発表することが目的で、絵を売って生活しているという感じではないような雰囲気の中で育ち、それを美術だと思っているところがあるので、数十年前にふつうにあったような応用美術への偏見を未だに持ち続けている傾向さえあるのではないか。純粋美術と応用美術の差が開きすぎると双方にとってロクがことがない、とウィリアム・モリスも言ったそうですが、まさに日本はその状況なんじゃないでしょうか。

というわけで、このような本を読むべき、というふうに思うわけですが、本書がお薦めできるかどうか微妙です。文章があまり親切でないので、理解するのに時間がかかりましたし、なんか込み入っているところは読み飛ばしてしまいした。シリコンバレーの歴史というか、各企業の名前と業績を知っていないと、全く理解でないと思います。たぶん、ふつうはアップルくらいしかわかんないし、それもiphoneは知っていても、LISAとかの話をされてもピンとこないであろうし。でも、やはり工業デザインの歴史と言えば、なんと言ってもこの辺の話が一番肝であろうし。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 11:36 PM | comments (0) | trackback (0) |
ルーベンスについて語るシリーズ第1弾を公開しました。

ルーベンスの生涯の生涯を辿りながら、ルーベンスの作品等について語ってゆきたいと思います。やがては技法材料にも触れてゆきたいですが、もっと広く、バロック芸術とは何かという点についても触れていきたいかと。前振りとして聖イグナティウス・ロヨラの奇跡という、あまり言及されることのない作品を冒頭に挙げましたが、ロヨラという人物についても後々に詳しく触れたいです。次回はマントヴァ繋がりで、モンテヴェルディも再登場する予定。そんな具合でバロックの誕生に立ち会うような感じの演出ができればと思います。というわけで、たいへん寄り道の多い動画になるかと思います。それと美術史は専門では無いので、至らぬところも多々あるかもしれませんが、動画のコメント欄にでもご指摘頂ければ幸いです。

今回の動画絡みでは、オラニエ公ウィレムについて何か読んでみたいと思ったわけですが、唯一見つかった『オラニエ公ウィレム オランダ独立の父』、こちらは廃版の模様で、amazonにて高騰中で3万円以上しているのが、なんとなく気になっているところです。手に入らないと無性に読みたくなってきます。バロック繋がりで、『トレント公会議:その歴史への手引き』という本も目を通したいのですが、県内で所蔵している図書館があったものの、残念ながら私の立場では閲覧できそうにないところです。洋書も何かないかと思って見てみました、結局高くて買えない感じです。日本語で出版されているルーベンスに関するもので、ふつうに購入できるものは概ね目を通しましたが、絵画の主題などについては詳しいものの、技法に関してはほぼ洋書頼りになりそうなので、読み返したり入手したりとか順次やっていきたいかと思います。動画撮ってもほとんど再生数伸びませんが、自分の勉強になればいいかなという感じには思っているのわけですが、聞き役の鳥越さんは夜の12時にスカイプ経由で私の語りを聞いてもらったわけで、なかなか大変なことです。なお、私はただ語っているだけでして、動画を編集・公開してくださっているのは画家鳥越一穂氏です。毎度お疲れ様です。

| その他 | 10:37 PM | comments (0) | trackback (0) |
羽田康一(著)『古代ギリシアのブロンズ彫刻 総合的推論のために』他
昨年末に法人を解散を決議し、すでに解散登記も済ませましたが、解散時の決算、そして清算作業という具合で残された仕事が多々あって、まだまだ気が抜けません。倒産とか、夜逃げとかじゃなくて、ふつうに解散するというわけで、最期まで放置せずに終わらせたいと思います。決算等だけでなくて、会社で使っていたいろいろなものを解約する作業も大変で、これまでも1年ぐらいかけてそぎ落としてはきたのですが、それでもまだまだたくさん残っているのです。どんだけやっても切りがないなぁという感じですが、たぶん、世の中にはこういうのは放置されて知らんぷりなケースが多いのでしょうが、私はなんとなくきっちりやりたいところです。で、金曜に地銀の銀行口座を解約しにいったのですが、普通口座ふたつに当座もあったので1時間くらいかかってしまうかなと思いつつ出かけたら、2時間かかりました。しかも夕方電話があって押印が1箇所欠けていたのでまた来て欲しいと言われてしまう。次ぎに何か事業をやるときは、ネットバンクのみでやろうと思いましたよ。地元の企業がピンチの時に助けてくれるならそれもいいのですが、ピンチのときは非常にドライなのであんまし意味ないのです。まぁ、いくら待たされても本を読んでいればいいわけですが。
下記を読了
羽田康一(著)『古代ギリシアのブロンズ彫刻 総合的推論のために』
資料的な本なので、後半は通読するのがちょっと辛かったのですが、序論はたいへん興味深いものでした。絵画に比べての彫刻に対する軽視と、彫刻の技術面と材料面の軽視について述べられていたところが印象的でした。なんというか、美術というと絵画中心に考えがちなところがあって、特に中高美術なんか、先生がそんな感じではないかと思いますが、それは教科書というのが、印刷物であり絵画が取扱いやすいというのと、まぁ、西洋美術界も絵画中心になってた時期もあるので仕方ないですが。
西洋や日本を問わず、画家の名前というのはけっこう何人も知っていると思いますが、彫刻家というのはあんまり知られていないように思います。大ざっぱに言うと一般的な認知度ではミケランジェロとロダンくらいしか知られていないのではないか。絵画だったら、ルーベンスから、マネモネゴッホゴーギャンピカソとか、いくらでも出てきそうですが。しかし、彫刻の世界に限ってもいろいろ無理解は多いかと思います。ギリシャ彫刻と言えば、ミロノビーナスと言った感じであり、それは中高の現代国語で必ず掲載されている文章の影響もよるかと思います。ちょっと詳しいとサモトラケのニケの方がいい、という風になりますが、ミロビーもニケも歴史的には最近発見されたものであり、美術への影響という点ではルネサンス期に発見されたものには比較にならない、という思いと、古典古代彫刻は大理石と思いがちですが、ギリシャ彫刻の最も重要なものはブロンズ彫刻であり、大理石の有名彫刻も実はブロンズ彫刻がオリジナルで、それのローマ時代のコピーが現在伝わっているのでな。なお、通常のギリシャ彫刻の本は、様式面に注目しており、技術面が疎か、という感じはやはり持っていたので、本書はなかなか読んで良かった感じです。そして、ちょっと古い本ですが、ピエール・ドマルニュ(著)『ギリシア美術の誕生』を読み始めました。
それと、池上英洋(著)『イタリア 24の都市の物語』読了
これは専門書ではなくて、一般向けの読みやすい本ですが、それでもまだまだ知らないことがいっぱい書かれてあって、自分まだ勉強不足だなと痛感するわけです。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 08:31 PM | comments (2) | trackback (0) |

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