テンペラ技法 (1) (2) [コメントする]

テンペラ技法」からの続き。


テンペラ技法 (1)


石膏地のその後

もんちっち さんのコメント
 (2003/09/19 11:53:14)

ご報告遅くなりました。
その後の状況ですが…

描画と平行して、絵の周辺を石膏で盛り上げて金箔を貼ることにしました。石膏の盛り上げの仕方、磨き方の技術の未熟さはあるものの何とか授業でやった事を踏襲できたように思います。
洋箔ながら、金箔もなんとかツギハギしながら貼りました。

石膏の方は、多少もろい感じがするのですが、それは膠水の濃さの問題かもしれませんね。描画には、平滑さの点でも吸収の点でも、なんら問題ないように思います。


◆石膏の研ぎ出し:管理人さんに教えていただいたように、ヘラ状のものでやってみました。はい、確かにフラットになっていい感じでした。ありがとうございました。

◆石膏の刷毛塗り:これはうまくいきませんでした。刷毛に石膏液を取って、板に塗ろうとしても、最初に置いたその瞬間に石膏液の水分だけが先に吸収されてしまって、刷毛の伸びが悪いのです。無理に引き伸ばそうとするとムラになるし、均一に塗ろうとするとどうしても厚くなってしまいました。仕事がもたついているのでしょうか?

◆焼石膏を使う方法:目からウロコでした。無水石膏である焼石膏は水を得て二水石膏となって固まるのだから、わざわざ二水石膏にしなくても使えると言うことでしょうか?型取りした石膏像に描いていくような感じかもしれませんね。まだ、殺していない石膏があるので、いつかやってみます。それでOKなら、不活性化する必要はないということですね。


みなさんに教えていただきながら、どうにかなんとかある程度の仕事はできるような気がしてきました。石膏や膠の濃さも、刷毛で石膏を塗る事も、研ぎ出しも、どの段階でもテクニックの未熟さを痛感しました。ただ数をこなせば、まだもう少しはうまくなりそうな気がしますので、そちらの方はこれからの努力次第ってとこでしょうか。

先の効く細筆で、チマチマ(言葉が悪いですか?)と積み上げていく仕事には、結構はまりそうで、それにはテンペラは合っているように感じています。コツコツやってみますので、これからも、いろいろな事を教えてくださいまし。ありがとうございました。


焼石膏を使う方法とは?

namu さんのコメント
 (2003/10/14 19:03:43 -
E-Mail Web)

初めまして!namuといいます。都会とは程遠い場所でテンペラに挑戦しようとしています。
田口安男さん著の技法書を参考にしていますが、材料や道具も無く一人で苦戦しているところこのHPを見つけ大変嬉しくなりました。
質問があるのですが、1つ前のもんちっちさんのコメントで、焼石膏を下地に(?)使う方法があるとのことですが、それは膠液にそのまま焼石膏を振り入れて下地に使えると言う事でしょうか?私が住んでいるのは小さな島で、多分焼石膏しか売ってなく、もしそうであれば助かります。分かる方がいれば誰か教えて下さい。


石膏地

karu さんのコメント
 (2003/10/16 04:33:07)

お久しぶりです。思いだしたことを少し書きますね。
白亜に比べてかなり濃厚な石膏はちょっと刷毛では無理です。刷毛で一度膠塗りした板に石膏を垂らし、幅広のゴムベラで平らに伸ばします。一層目は薄くしかつきませんが、2層目以降は食いつきが良くなってきます。専門の方は10層ぐらい重ねてものすごくいっぱい研ぎ出すので仕上がりがとても滑らかでした。丁度スキー板にホットワックスをかけてスクレーパーで余分なワックスを削り出す様子によく似ています。(わかりにくいか)学生の頃は授業時間の関係で4〜5層ぐらいしかできませんでしたけど。
乾いたら銅板の片側を砥石で斜めに研いで「歯」を作り、石膏面を削り出したあと、細かいペーパーで仕上げていきます。木地に達しなければ大丈夫だと思います。(かなり乱暴ですが)
小品でしたので支持体はパーティクルボードでした。接着剤の問題などもあるでしょうが一番は反る心配がないからですね。
白亜地はペーパーのみで仕上げた後に指の腹に水をつけて磨くと細かい気泡が埋まって平滑になるんでしたっけ。

namuさんへ
一般の石膏にもいろいろ等級があり、なるべくなら画材用のボローニャ石膏を用意された方がいい良いかと思います。
ネット通販はどうでしょう?お住まいの島部が配達圏外ならご容赦下さいませ。


有難うございます

namu さんのコメント
 (2003/10/17 19:03:04 -
Web)

 karuさん、お返事有難うございました。やはりボローニャ石膏が良いのですね、さっそく普段画材を注文しているところに頼みました。またつまらないことでここを訪ねるかもしれませんが、宜しくお願いします。
 それと余談ですが、ネット通販って安いんですね。なじみの画材屋か、安い通販か…悩むところです。


練りこみテンペラの処方について

sasuke さんのコメント
 (2004/04/22 19:08:37)

はじめまして。sasukeと申します。
田口安男氏の「黄金背景テンペラの技法」に載っている練りこみテンペラの処方が知りたいのですが、ご存知の方いらっしゃいますでしょうか。ネットで検索するといくつか処方が載っているのですが、本の処方がどうしても見てみたいもので・・・。


練りこみテンペラの処方…

ワイアール さんのコメント
 (2004/04/25 07:01:05)

sasukeさん はじめまして&こんにちは。ワイアールと申します。

お探しの処方ですが(本をお探しなのですよね?違ったらご免なさい)管理人さんがこの本についてお書きになっています。左側にあるフレームの中程。
(■リンク集&参考文献)の中から(> 技法書の紹介)をクリックし、出たページのやはり中程です。
「田口安男 新技法シリーズ『黄金背景テンペラ画の技法』美術出版
現在は絶版。地方の図書館にもよく置いてあるので、探すのに苦労はないかと思います。」
以上の記載があります。

こちらの市立図書館では、2ヶ所にありました。つい先日借りていま手元にあります。練りこみテンペラについての解説は5頁です。

新しい本ではないのに、あまり借りる人はいないようで、汚れはほとんど無い状態です。良いのか悪いのか?これなら完全に連続して借りられます。sasukeさんも、図書館へ問い合わせされたらいかがでしょう。

しかし絶版は残念ですね。スキャナで取り込みしようかとも思います。テンペラの技法書は少ないので、出来れば手元に置きたいです。どこかの古本屋さんで出会えると良いのですが!


sasuke さんのコメント
 (2004/04/25 19:55:51)

ワイアールさん、ありがとうございました。sasukeです。

ワイアールさんのまわりにはあるんですね。私は近くの図書館をまわったりしているのですが、なかなか見つからないんです。もう一度探してみますね。
本当に絶版は残念です。他の本を見ても練りこみテンペラについての記述はありませんし・・・。

話は少し変わりますが、ウサギ膠の精製法が変わったらしく、OGテンペラが作れなくなってしまうかも、という話を聞きました。そうなると、また練りこみテンペラの需要が高まるかもしれませんね。


sasukeさんへ

vermeer さんのコメント
 (2004/05/18 14:51:33 -
E-Mail Web)

sasuke さんはじめまして、
私が学んだのはテンペラメデゥムとして1.(卵黄と酢酸)、2.(全卵とダマールニス)3.(全卵とダマールニスとスタンドオイルかサンシックドリンシードまたはリンシード)4.カゼイン
の4種類でしたが、自分の認識では練りこみテンペラとは3.に当たると思っていましたが、sasuke
さんの問いに田口氏の黄金背景を読み直したところ、確かに3.とも異なります。
田口氏はこの技法をイタリア人ジュゼッペ・メルクリアーノ氏から学んだと記載されています。
小麦粉を用いるところは異なりますが、
作り方はキャンバスの地塗り塗料である半吸収性のエマルジョン地に非常によく似ています。
知り合いの画家にはテンペラと称して膠とリンシードを混ぜてメディウムとして使っている人も
いますので、糊にあたれば何を混ぜてもよいと言うことになるのでしょう。

工房 LAPIS


管理人 さんのコメント
 (2004/05/18 18:10:09)

sasukeさんへ
県立や市立等の美術館にも図書室が併設されていることがあると思うのですが、新技法シリーズは、そういうところに置いてあることがあります。美術大学の図書館にもあるかと思います。


みつかりました!

sasuke さんのコメント
 (2004/05/26 00:15:57)

vermeerさん、管理人さん、ご返事ありがとうございました。
問題の本ですが、なんとか県立図書館の倉庫でみつけることができました。また、情報収集をしたところ、vermeerさんの仰るとおり、本の処方は初期に紹介されたものであるため、現在ではヴァリエーションは無数にあるようですね。展開しやすい処方のようですし。私も基本からはじめてみて、支持体も含めて研究してみようと思っています。


sasukeさんへ

vermeer さんのコメント
 (2004/05/29 14:33:24)

よかったですね。頑張ってください。


カゼインについて、

素人 さんのコメント
 (2004/07/18 00:32:38)

皆さん、はじめまして、
私は休日のみ絵を描いているサラリーマンですが、
今年に入ってから、カゼインにて下絵をとったりしているのですが、これが意外と扱いやすく。
、カゼインと油の混合ということができないかなと思い始めました。卵+ダンマルの要領で、カゼイン+ダンマルということは可能なのでしょうか?誰か試している人はいないか、一応、ネット上で検索をしてみましたが、そのような技法というものは見つかりませんでした。

もしご存知の方がいらしたら教えてください。よろしくお願いいたします。


アンドリューワイエスについて

ライン さんのコメント
 (2005/10/12 22:24:46)

初めまして。
私は、家でテンペラを始めたのですが油絵のようにうまく描けません。そこで巨匠を見習おうと本を見ていたらワイエスに出会い衝撃を受けました。自分はテンペラ白で書き出してグレーズ。の繰り返しで描いてるのですが、ワイエスの絵を見るとグレーズだけではないのですが? どのような書き方をしているのかご存知の方がいましたら教えてください。お願いします。


金箔の上に文字を描く方法・念紙の製作方法。

ニコライ さんのコメント
 (2005/10/25 21:33:50)

いつも拝見させて頂いております。私の知識不足で基本的なことかもしれませんが、参考となる投稿、解決策など、お答え頂ければ幸いです。

1.金箔の上に文字を描く場合、どんな溶液を使えばいいですか? 昔の方法でニンニクをこすりつけてから描くこともできるようですが、画材店で入手できる溶液を教えてください。

2.念紙の制作方法についてですが、下絵を板に写す場合、カーボン紙などの方法がありますが油性ということもあり、日本画の念紙を製作しようと思います。私が知り得た情報だと、楮紙(薄美濃和紙)に日本酒を少し加えた水干絵具を塗って作るようですが、水干絵具ではなく木炭の粉末を使う場合は、どうしたらいいのでしょう。画材店では念紙として売っていないのでしょうか。

以上ですが、宜しくお願いします。


ラインさんへ:ワイエスについて

隅田川 さんのコメント
 (2006/01/29 14:52:08)

「テンペラ白で描き出しグレーズ」とあり、いわゆるデルナーの混合技法で描かれているようですが、ワイエスは初期の油彩からテンペラに移行するにあたりボッティチェリを参考にしたと言われており、つまり基本はテンペラのみの描画です。油彩を併用した作品もその使用量はテンペラに比して僅かです。ですからワイエス風の描画には卵黄に油分を添加したテンペラ絵具のみで事足り、油絵の具は不要かと思います。始めは透明水彩の要領で描き進め、タッチが細かくなるにつれて絵の具の濃度を高めてゆくと良いでしょう。


カゼインの耐水性

川太郎 さんのコメント
 (2006/02/05 23:52:51)

 もうすぐ展覧会が始まるクレーにしてもマチスにしてもカゼインを使用している画家というのは多くいるようなのですけど、今ひとつ使い方が分かりません。

 クセジュ文庫からでている”絵画の技法”という本を読んでいたら、酢酸アルミナを使うとカゼインに耐水性をもたせることができるかのようなことが書かれていたのですけど、どなたかためされた方はいらっしゃらないでしょうか?


 


テンペラ画の防黴剤について

chiyo さんのコメント
 (2006/03/04 04:17:13)

初めて投稿させて頂きます。
卵黄テンペラに於いて、皆様は黴の問題についてどうされているのでしょうか?作品の管理に注意が必要なのはともかくといたしまして、描画の際にメディウムに混入出来る効果的な防黴剤をどなたかご存知でしょうか?ここの管理人の方はご存知でないでしょうか?もし効果的な薬品をご存知でしたらアドバイスをお願いいたします。


Re: テンペラ画の防黴剤について

miyabyo さんのコメント
 (2006/03/04 04:18:04)

はじめまして。miyabyoです。お尋ねの件は、私の以下の書き込みをご覧ください。

「画材&技法 全般」(7)の「防黴ようの薬品について」

なお、別途ご紹介している報告書は、こちらのサイトの「リンク集」にもある「修復研究所21」に問い合わせるか、東京芸大や東京文化財研究所の図書館などをご利用になると良いかと思います。


Re: テンペラ画の防黴剤について

chiyo さんのコメント
 (2006/03/04 04:19:17)

miyabyoさま
早速のご回答ありがとうございます。
「修復研究所21」のデータというのはネットで見るかぎりかなり以前のものですね。防黴剤というのはそれほど新しくはなってないのですね。北興化学工業のホクスターE50は数年前にNEWホクスターE50Aとなっていますよね。それはともかくといたしまして、miyabyoさんは専門家でいらっしゃると思うのですが、このホクスターの実際の効果についてはどう思われますか?又ホクスターとペンタクロルフェノールナトリウム以外にも何か他に効果的な薬品もあるのでしょうか。テンペラ画のピグメント、防腐剤等ホルベイン社などから販売されていますが
どういうわけか防黴剤は販売されていませんが、湿度の高い時期のある日本では必需品かとも思うのですが・・・不思議です。少し話がそれますが、かねてより金箔用のとのこで、ルフラン社やアルメニヤ産の水練り状態の製品がどうして何年経ってもカビないのか不思議に思っています。元は天然土でしょうに・・・あれにはやはり強い防黴剤の混入がされているのでしょうか・・。


Re: テンペラ画の防黴剤について

miyabyo さんのコメント
 (2006/03/04 04:19:59)

≪miyabyoさんは専門家でいらっしゃると思うのですが、≫
 この方面の専門家ではありません。
ただ、創造の源泉と自ら使用する道具への理解は、、絵を描く上で重要な要素であると思っている者です。


≪このホクスターの実際の効果についてはどう思われますか?≫

IIC、ICOM、ICCROM、が文化財保存上基準として推奨している温度と相対湿度は、
温度:20℃
湿度:50-55%(油彩画)
    50-65%(羊皮紙)
    55-65%(紙、木、漆)
で、当然ながら日本という場所自体が、1年を通じて非常に危ない場所で、特にテンペラを主体とされる方々は、ご苦労が多いことだろうと思います。
 私自身の防カビ剤に対する見地は、テンペラ用は、ホクスターE50以降はchiyoさんの仰せのNEWホクスターE50Aまでです。
ただし、私は基軸が油彩画の方ですので、滅多に使用しませんが、特に問題は起こしていません。ペンタクロルよりはるかに健康上のリスクが少なく、顔料への影響もほとんどないことが、お勧めの理由でしょう。


≪ホクスターとペンタクロルフェノールナトリウム以外にも何か他に効果的な薬品もあるのでしょうか。≫

 もともと個人向けとしては、使用量と購入単位がアンバランスで、なかなかなくならないこともあって、この方面の見地は旧態然としているのが現状です。

 最新の薬品情報は、保存修復関連材料を扱っておられる画材屋や、ホルベインさんに直接お問い合わせなさると良いかと存じます。
 また、黴、防カビに関する論文や報告書は、日本では「佐野千絵」さんで検索されると、多くの情報が得られますので、そちらを実際に当たってみてください。なかでも「保存科学」は、その全てが東文研のHPで公開されています。


≪どういうわけか防黴剤は販売されていませんが、湿度の高い時期のある日本では必需品かとも思うのですが・・・不思議です。≫

 ペンタクロルフェノール及びペンタクロルフェノールナトリウムが、現在どの程度保存修復の方で使用されているかは存じませんが、私が自製のアイボリ黒(本物の象牙を炭にします)やヴァイン黒(葡萄の若枝を炭にします)に必要性を感じて入手しました当時は、金さえ出せば購入できる市場に出すことをはばかる状況でもあり、ボルベインさんより試用として頂いたのが発端です。この薬品は、諸刃の刃なのです。

 つまり、人体への毒性や絵具への影響が強いために、画材に対する基本的知識、及び、化学実験に当たっての予備知識がある方でないと難しいのです。

 現在もペンタクロルフェノール及びペンタクロルフェノールナトリウムを含む防カビ剤が画材店に並ばないとすれば、残念ながら私が探し回った当時以上に、画材に無知・不勉強というより無視される方が多い現在、その一因は、誤用されることを避ける必要もあってのことではないかと思っています。

特殊健康診断 − 特定化学物質等中毒予防規則 −
 <対象物質> ペンタクロルフェノール(別名PCP)
 事業者はペンタクロルフェノール(別名PCP)又はそのナトリウム塩(これらの物をその重量の1パーセントを超えて含有する製剤その他の物を含む)を製造し、又は取り扱う業務に常時従事する労働者に対し、雇い入れ又は当該業務への配置替えの際およびその後6ヶ月以内ごとに1回定期に以下の項目について医師による健康診断を行わなければならない。
(http://www.kenko-chiba.or.jp/06Topix/07Indust/Tokka/toku2_31.htm)を参照

画用に当たっては3%濃度に加工して使用しますので、上記サイトなど関連サイトをよく読み、ご使用に当たってはくれぐれも注意してください。


≪金箔用のとのこで、ルフラン社やアルメニヤ産の水練り状態の製品がどうして何年経ってもカビないのか不思議に思っています。元は天然土でしょうに・・・あれにはやはり強い防黴剤の混入がされているのでしょうか・・。 ≫

 正確なところは企業でしかわかりませんし、私も知りません。ただ、一般的に考えますと、有機系土でなく無機系土(岩石の粉)ですから、特に強い防黴剤などは不要と思われます。


時間が取れず、簡単にお答えしました。
本来chiyoさんの「管理人さん」への質問であったにも拘わらず、非管理人の私がお応えしたのは、かつてこの件で私がご紹介した経緯があったからでした。

今後、chiyoがお勧めの防カビ剤を見つけられましたら、是非この場でご紹介ください。では。


ありがとうございます。

chiyo さんのコメント
 (2006/03/06 20:34:20)

miyabyoさん、ご丁寧なアドバイスありがとうございます。あれから出来る限りのことを調べ続けています。
公の図書館にも行って自分なりに調べてみるつもりです。現在、セナという商品の中でエマルジョンタイプのものを使用実験中です。私が知っているのはホクスターとこのセナとの二つです。実際に使いながらのことで結果がこと細かく出るのも実は怪しいのですが、私なりの報告が出来ればと思っています。テンペラは完成後の作品管理に注意しなければなりませんが、完成以前で出来る限りのことを制作する側で行いたいものですし、出来ればこの先顔料を入手するのと同様に防黴剤の入手がごく普通に簡単になればいいとと願っています。魅力一杯のテンペラですから・・・。遅くなりましたがここのシステムを不勉強で場違いなコーナーに投稿したこと、管理人さまお許し下さい。移動していただきありがとうございました。


隅田川さんへ

ライン さんのコメント
 (2006/03/29 21:22:57)

返信ありがとうございます。この前、ワイエスの画集を買ってみて書き込みにはいつも驚かせれます。
自分は、いまだにワイエスの本物の絵を見た事ないのですが画集を見る限り草などはマチエルで終わりにしているところも見られるのですがあれも一本一本影まで描き込んだのでしょうか??


テンペラの技法について。

ライン さんのコメント
 (2006/04/03 21:35:00)

皆さんは、どのようなモチーフをどのような描き方でテンペラを描いていますか?今、技法研究をしているのですが他の人の描き方などを参考にしたいため差し支えなければ教えてください。


テンペラの技法について、ラインさんへ

chiyo さんのコメント
 (2006/04/06 08:18:20)

ラインさん、テンペラを始められてどれくらいなのでしょうね?テンペラの技法はメディウムの種類により多少その描き方の違いがあると思いますが、基本的にはハッチングになるではないでしょうか。つまり線の集積で形を表現していくのが基本になるのですが、その間にグレーズを入れることでマチエールの統一感や色相のいわゆる”厚み”が出てきますよね。卵黄テンペラに比べますと、それに油性分や樹脂を入れたものはある程度「塗る」行為もできるように思えますが、やはり基本的にはハッチングが基本的技法のような気がします。そのことがテンペラの魅力の一つでもあるのではないでしょうか。只、このハッチングはいわゆる写実的な作品にとってより必要な技法の一つであり、ヨーロッパの画家たちはもっと自由にただ単に多くの描画材料の一つとして気楽に選択しているようにも思えます。カンディンスキーなんかもテンペラを使用していますがとても自由な使い方のように見受けられます。


chiyoさんへ

ライン さんのコメント
 (2006/04/07 00:59:17)

わたしは去年の夏から始めました。まだ学生なので今のうちから技法研究をしておきたいなとおもったので。運の悪い事に私の周りにはテンペラを知っている人がいないためこのサイトでどのような方法があるか色んなひとに聞いてみました。。


金箔による装飾技術について

渡辺 政則 さんのコメント
 (2006/11/01 22:40:08 -
E-Mail)

はじめまして いきなりこんな質問をしてなんですが、自分はテンペラを始めて3年ぐらい。油彩との混合技法ですが。今回は金箔を始めて扱っているのですが古典絵画にみられる衣などに金箔が施されているのですが、ある書物を見るとクイックオイルゴールドサイズがいちばんよいとありますが肝心のこの商品が見つかりません。ほかによい方法があれば教えてください。


テンペラ技法 (2)」へ続く。


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