自分としては古代末期のキリスト教思想家について学習不足であると常々思っていたので、この春休みを活用して読んでいこうと思っているのですが、四大ラテン教父、アンブロジウス、ヒエロニムス、アウグスティヌス、グレゴリウス1世のうち、アウグスティヌスについて論じられた本はけっこう多いのだけれども、他の3教父については本がなかなか見つからないので難航しております。アンブロジウスに関しては、塩野七生(著)『ローマ人の物語 キリストの勝利』で読んだくらいなのですが、実は日本語で書かれた本は検索してもこれくらいしか出てこないのであります。啓蒙書的に考えるとなかなかの良書だと思うのですが。ヒエロニムスについてなら、それよりはたくさんありそうに思ったのですが、意外と見つからない。それに比べるとアウグスティヌスの本は選択肢がけっこうあるくらいには出版されおりまして、やはり『告白』『神の国』という代表作のおかげでありましょう。いくつか選択肢があるので、図書館で下見をして吟味した結果、学習目的で適していると判断した松田禎二(著)『アウグスティヌス:その生涯と思想』行路社,1993、及び、金子晴男(編)『アウグスティヌスを学ぶ人のために』世界思想社,1993年を入手しました。内容の充実度というよりは、今の自分に適切かな、という基準で選んだわけですが、まずは前者の松田禎二(著)『アウグスティヌス:その生涯と思想』を読んでみましたが、この本を選んで正解であったといえるでしょう。大変勉強になりました。学習目的という意味では最適な一冊ではないでしょうか。なお、古代末期において個人的に前から気になっていたのは、プラトンおよび新プラトン主義とキリスト教の結びつきでありまして、どうゆう経過で、そして何故あれほど親和性があったのか、前から気になっていたのですが、アウグスティヌスを知ることでわかってきそうな感じがしております。
そして他の古代末期キリスト教思想家についてですが、やはりここはウォラギネの黄金伝説日本語訳全四巻を通読せねばなるであろうと思うところです。昔、読もうとしたときは、さっぱりわからなかったけれども、今ならその価値が理解できるような。目次を見ただけもテンションあがるような感じになってきているので、読みたいところです。それにしてもここ半年ほど肩痛になやまされておりまして、本を読むのもシンドイところなのです。湿布とバファリンで凌いでおりますが、今までは痛み止め飲み過ぎて、耐性ができて効かなくなると嫌だなと思ってほぼ使ってなかったけれども、今後はどんどん使って方向でいきたいと思います。今後こそ使うときかもしれぬ。ドーピングでなんとかパワーを出してゆかねばなるまい的な。