『日本仏教の基本経典』なる本を読もうとしたのですが、自分にはまだちょっと難しいと感じたので、先にもう少し易しく書かれた本をいくつか読んでおいた方がよさそうだと考え、ひろさちや(著)『日本仏教史』(河出ブックス)を読んでみました。たいへんわかりやすい文章で書かれてあります。その勢いで、同ひろさちや原作になる全108巻の漫画、仏教コミックスシリーズをのうちいくつか図書館から借りて読んでみました。今のところ読んでみたのは、「おシャカさまと弟子たち1モクレンとシャリホツ」「おシャカさまと弟子たち2アナンダとラゴラ」「玄奘三蔵 インドへの旅」「クマラジュウ 苦悩の仏教者」「宗派のはなし」「最澄の願い」『親鸞の救い』「空海の宇宙」の8冊です。仏教は固有名詞の数がインフレーションを起こしており、それを覚えるだけでも大変なので、漫画等で印象づけしつつ、文字の本も読んでいくというのが効果的かもしれません。各巻についてコメントすると、「おシャカさまと弟子たち」はこのテーマの漫画というのはなかなか有用ではないでしょうか。玄奘三蔵とクマラジュウ、これもお薦めです。インドも含めた壮大な旅行記というか冒険記ありますので。「最澄の願い」は最澄の弟子である円仁の中国での旅の話ですが、これもたいへん面白いです。五台山が出てくるというだけでも面白いです。
しかし、ちょっと苦言を言わせてもらえば、ひろさちや氏は小乗仏教に対して辛口なようで、昔の本ならいざ知らず、ごく最近の書でこのように書くというのは意外なところでもあります。それと日本と日本人をひたすら批判しておりますが、小乗仏教への偏見とステレオタイプな日本批判は、仏教者がそのようなことでいいのかと思うこともありますが、いろいろ仏教について読んでみると、むしろ仏教者とはそんなものなので、その辺は大らかに受け流しつつ読むということにしましょう。県図書館には仏教コミックス108冊のうち48冊を所蔵するのみなので、今はそれらを淡々と目を通してゆきつつ、その他の書籍を揃えてゆきたいと考えております。ちなみに、県図書館にゆくには宮床の山の間のくねくねした道を通っていたのですが、大衡仙台線の宮床区間工事が完了したため、なんと車で16~18分くらいでゆけるようになりました。めちゃくちゃ近いですな。一度に借りられるのは5冊までなのですが、漫画というのは1日で5冊くらいはさっと読めてしまうというペースですが、あんまり焦らず他の物事と平行して進めてゆくとしましょう。ゆくゆくは経典の現代語訳を読破してゆきたいので、買いそろえてはいるのですが、焦らずに易しく書かれたものをもうちょっとだけ読んで、それからですな。そして仏教建築のプラモデルも組み立てていかなくては。実はとうとうエアブラシも買ってしまったので、買ったからには活用しなければなりません。