銅板に緑青を発生させてたのを回収しました。
春頃に酢酸蒸気に銅板を晒して緑青を作るというのを熱心にやっておったのですが、日々の生活に追われて放置してしまっておりました。夏休みとなったので、再開してゆこうと思います。

箱の中に酢を入れて、その上に銅板を置いていたのですが、久々に蓋を開けてみたら、見事に緑色の緑青が吹いておりました。

ちなみに、昨年の夏に鉛を腐食させたときは、酢に細かな虫が集まってきて溺れてたりして、虫対策に悩まされましたが、銅の場合は虫があんまりやって来ないです。銅の殺菌効果の為でありましょうか。

酢が蒸発した時の水滴がついているのか、ねっとりしておりましたので、ヘラですくってみました。

乾燥している状態よりも、このように濡れ状態の方が取りやすいです。よく見ると微妙に銅色のものが混ざっていますが、これは酢酸蒸気にさらされていなかったか、空気に触れる機会がなかったところなのかと思われます。平らに広げてあげたりして、空気や酢酸蒸気に晒してあげればよいとの話です。

それは後で考えることにしようと思って、とりあえずプラスチックの皿に置いておきましょう。


と思って置いておいたら、いつの間にか(3時間くらい)全体が緑色になってゆきました。

乾いてから細かく砕いたので、銅色部分が目立たなくなっただけかもしれませんが、でも実際に最後の腐食が済んだのかもしれません。なんといっても、今日は気温がものすごい高さになっていたので、化学反応も早かったりするのでしょう。実は写真が上手く撮れていなくて、実物はもっと鮮やかであり、なおかつ不思議な光沢というか雰囲気を醸し出していて、正直、今まで見たどの顔料よりも美しく見えてちょっと驚いたくらいです。濡れ色になると彩度が落ちるので、油彩技法ではもっと落ち着いた感じになりそうですが。

この後の工程がわかりませんが、顔料がほんのり酸っぱい臭いがしますし、乳鉢で水洗いして乾燥させたいと思います。ちなみに、この他にも銅粉使った緑青など、同時にさまざまのパターンを試しているので、順次結果が出てくると思います。

| 絵画材料 | 10:37 PM | comments (0) | trackback (0) |










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