2023,01,28, Saturday
寒波すごいですな。まず仙台方面は出勤するのに2時間運転しなければならなかったです。しかも、けっこうあちこち迂回路を探索して、裏路地とか通って辿り着く感じでした。まぁ、仙台の渋滞はどうにもならないですな。ちなみに帰りも2時間かかります。
それはともかく、1月は下記の本を読みました。 植木雅俊(著)『法華経とは何か その思想と背景』 江戸時代の哲学者、富永仲基は「法華経は褒める言葉と自画自賛ばかりで、教理らしきものが説かれていない」というふうに語ったらしいのですが、恥ずかしながら本書を読むまでは、私も法華経に中身がないというような印象を持っていたところはあります。法華経というのは不思議な構成で、読んでいると法華経のすばらしさをたたえ続ける表現が多くそれが延々と続くので、法華経という別の経典があって、これはその経典の宣伝本なのではないかという第一印象を持ってしまうのは仕方ないかな、と思うところです。しかし、本書を読んで、ついに全体の意図するところが理解できた気がします。なんとも不思議な経典ですが、本当に素晴らしい経典であります。ちなみに同著者の『仏教、本当の教え』も続けて読みましたが、前掲の書との重複部分が多くてけっこう飛ばし読みしましたが、でも、これもまた勉強になりました。 多川俊映(著)『唯識とはなにか 唯識三十頌を読む』 唯識の入門書を何か読みたいと思って、いろいろ探した結果、本書を注文したわけですが、読んでみると、これが一番だったように思います。他読んでないから知らんけど。世親の「唯識三十頌」の意訳を通して、唯識について知るような構成になっているのですが、説得力があるし、わかりやすいです。 鎌田茂雄,上山春平(著)『仏教の思想 6 無限の世界観<華厳>』 5巻<天台>に続いて<華厳>も読みました。思想的には<天台>ほどの感動はないものの、仏教美術鑑賞的には華厳の思想や歴史を理解しておくことは大事であろうかと思いまして。 |
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