2019,02,26, Tuesday
千蔵八郎・他(著)『基本音楽史』(昭和43年4月発行)
廃棄本をたくさんもらった中の一冊なのですが、古い本ですがとても面白い。古代から中世、ルネサンス、バロック、古典派、ロマンなどど現代まで解説してゆくわけですが、各時代の音楽の話の前にしっかりと世界史について説明するのですが、それがけっこう詳しく解説してあり、ときにはいつまでいっても世界史の話が続くので、いつの間にか世界史の本を読んで気分になってきているうりちに、急に音楽の話になって、あれ?って思ったりする感じであります。世界史好きなので、個人的には読んでてとても面白いのですが、しかも、歴史の流れの説明がなかなかしっかりしており、淡々と説明しているのに、何か重要なポイント的確に突いてきているような、そんな感じの文章であって、昭和40年代とは思えないくらい、解釈の仕方のような感じがします。また、昔の音楽史というと、バロックから始まって、古典派、ロマン派あたりを中心に扱いそうなイメージがあったのですが、古代も中世もルネサンスもけっこう平等に扱っている感じであり、こんなしっかりした本があったのか、と意外に思ったくらいです。音楽史の内容についてですが、過去に何度も読んだものではあるけれども、何度も読んで覚えられるという面もあるので、何度読んでもいいものです。 昨年法人を解散して国民年金に切替えたわけですが、来年度の支払い方法を口座引落にするべく書類を書いて発送しました。1年分前納すると年間4千円ほど安くなるそうなので、そのようにしておきました。しかし20万円近く一気に引き落とされると貧乏な気分になりそうです。今は大丈夫だけれど次回の口座に金が入っているだろうかという心配もありますが、そのときはたんに引き落とされないだけだし、そんなこと気にしなくていいか。社会保険は半額会社が支払ってもらっていたわけですが、しかし自分の会社だと自分で支払っているようなものであり、その点では変わらないのですが、それはともかく個人事業として事業は継続してゆかねば、というか、ちゃんと金を稼がねばと思うのですが、しかしまるで中毒のように本ばかり読んでしまう病みたいな感じで、どうしても読んでします。返信しないといけないメールとか山ほど溜まっているのに読んでしまう。読むほどに自分がいかに無知であったかを思い知るのですが、知らなかったことを知ることが出来るというのが非常に快感で麻薬的なところがあります。 |
2019,02,17, Sunday
ルーベンスの生涯の生涯を辿りながら、ルーベンスの作品等について語ってゆきたいと思います。やがては技法材料にも触れてゆきたいですが、もっと広く、バロック芸術とは何かという点についても触れていきたいかと。前振りとして聖イグナティウス・ロヨラの奇跡という、あまり言及されることのない作品を冒頭に挙げましたが、ロヨラという人物についても後々に詳しく触れたいです。次回はマントヴァ繋がりで、モンテヴェルディも再登場する予定。そんな具合でバロックの誕生に立ち会うような感じの演出ができればと思います。というわけで、たいへん寄り道の多い動画になるかと思います。それと美術史は専門では無いので、至らぬところも多々あるかもしれませんが、動画のコメント欄にでもご指摘頂ければ幸いです。 今回の動画絡みでは、オラニエ公ウィレムについて何か読んでみたいと思ったわけですが、唯一見つかった『オラニエ公ウィレム オランダ独立の父』、こちらは廃版の模様で、amazonにて高騰中で3万円以上しているのが、なんとなく気になっているところです。手に入らないと無性に読みたくなってきます。バロック繋がりで、『トレント公会議:その歴史への手引き』という本も目を通したいのですが、県内で所蔵している図書館があったものの、残念ながら私の立場では閲覧できそうにないところです。洋書も何かないかと思って見てみました、結局高くて買えない感じです。日本語で出版されているルーベンスに関するもので、ふつうに購入できるものは概ね目を通しましたが、絵画の主題などについては詳しいものの、技法に関してはほぼ洋書頼りになりそうなので、読み返したり入手したりとか順次やっていきたいかと思います。動画撮ってもほとんど再生数伸びませんが、自分の勉強になればいいかなという感じには思っているのわけですが、聞き役の鳥越さんは夜の12時にスカイプ経由で私の語りを聞いてもらったわけで、なかなか大変なことです。なお、私はただ語っているだけでして、動画を編集・公開してくださっているのは画家鳥越一穂氏です。毎度お疲れ様です。 |
2019,02,02, Saturday
イースト菌製法による鉛白の紹介です。馬糞を使用した鉛白製法と同様な効果を得られるということで、同様の品を以前にも何種か手に入れてはいますが、今回は品質も良く、そして現実的な価格で入手できそうな予感がして、今までの、とりあえず手に入れてみました的な動画とは違うといえるでしょう。なんと言ってもみどころは、鉛白製造中の写真です。自製しようと考えている人には参考になることこの上ない写真かと思います。 後半は件の鉛白を練ったものをいじって感想を述べております。動画中で脱泡処理というのが出てきますが、チューブ絵具を在庫する為には必要な処理であって、これがないとチューブの中で乾性油が酸化、いずれは固化して、固くなってしまう為、消費期限は半年くらいになってしまうかと思います。たぶん、鳥越さんの求めている手練り風のチューブ絵具は可能ではありますが、何年経っても使えるような現在のチューブ絵具と違って、早めに使ってしまわねばならぬことでしょう。 |
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