支持体と地塗り (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) [コメントする]

支持体と地塗り (1)」からの続き。


支持体と地塗り (2)


膠水について

管理人 さんのコメント
 (2000/6/25 02:36:24)

みなさん、書き込みどうも。
支持体の掲示板もだんだん面白くなってきてますね。

執筆中の支持体のページですが、まだ執筆中です。
初心者が簡単に始められるようにという配慮で、少しシンプルに
最初は半吸収性の地を作ってみようというページを作って、
そのあとに別のページでいろいろな処方を書くことにしました。

初心者用のページはその名も「はじめての白亜(石膏)地」です。

と偉そうなことを言いつつ、つまらない質問があるんですが、
膠を使うときですね、
湯煎して膠水にして使いますが、それが余ったときどうしてますか?
冷めると固まってしまいますが、翌日それをまた溶かして使えるんでしょうか(一晩も放っておいたことないのでどうなるのか知らないけど)。

普段は支持体もある程度の枚数作るので、一つの行程で使い切ってしまうんですが、
支持体のページ執筆してたら、試しにやってみるときに、
前膠、布張り、下地と、いちいち用意させるのかな、と思ったのです。


膠水について

murazero さんのコメント
 (2000/6/25 02:37:50 -
Web)

膠水はビーカーに入れて使っていますが、余って翌日作業をするとしたら液体の表面を覆うようにラップをはりつけ、さらにビーカーにラップをして冷蔵庫に保存しています。翌日再び湯煎して使っています。60度以上に熱したり、長時間熱したりすると接着力が弱まると本にかかれているのでそれは気をつけていますが、固まったのを再び湯煎するのは、2、3日なら問題ないと思ってやっています。その日にできる作業分の膠だけ準備するのがいいのでしょうけれど、途中で足りないのは困りますからねえ、いつも余るくらいにつくっています。


膠水について

hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:38:32)

 余った膠水は、もったいないけど、捨てています。
 カゼインテンペラ絵具を作る時に使用するカゼイン糊は、蓋と中キャップ付きの壜に入れて、冷蔵庫に保存しています。


油性キャンパス

hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:39:39)

地塗りの表面が、卵の殻位の照り状態のものが、油絵具の発色と吸着が良いです。それに対して、油分が表面に浮き出て光沢がある地塗りは、全く吸収性が無くなり、油絵具が吸着しにくく、剥がれ落ちることがあります。又、油分が少なすぎてカサカサしている地塗りは、油絵具に含まれる乾性油や溶材に使用するメディーム・ワニスを吸収してしまい、油絵具の発色が悪くなることがます。
 そして、ヨーロッパでは、絵具の吸着を良くするために、キャンパスを約1年間、枯らすそうです。


Re:半吸収性下地

hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:40:46)

 murazero様
> 半吸収性下地の絵は柔軟性がないので巻けない、という記述があったので、実際に巻いてみました(気に入っている絵には間違ってもできないことですが、当時は本当に失敗続きだったので)。
> 厚めの下地にぺトロール多めで薄塗りした絵は巻くそばから剥離しました。しかし、リンシードを多めに仕上げた絵は、巻いて2年経っても特に変わりは見えません。ただし、この絵はリンシードが多すぎて半吸収性下地のよさが制作中楽しめなかった覚えがあります。最終的にリンシードが強度を高めて完成することを計算してちょうどよく描けるといいのですが。

 半吸収性下地を巻けるようにするには、膠水1:亜麻仁油3位の比率にして薄く塗らないとならないようです。そして、亜麻仁油の比率が多いので6ヵ月以上保存(枯らす)した方が良いと思います。
 私が勉強していた古典絵画の教室では、あるメーカーの半吸収性キャンパスを使用するときは、油絵具をテレピン油で希釈して、豚毛の筆をキャンパスに対して垂直に立てて、キャンパスの目に油絵具を小さな円を描きながら擦り込むような感じ(筆圧を強めて)で下層描きをしていました。
 「亜麻仁油の比率が多い半吸収性キャンパスに油彩で描くのは、
擦り込むような感じ(筆圧を強めて)でやらないと、油絵具が吸着しないのか!」と、思いながら描いていたことがあります。


Re:膠水について

管理人 さんのコメント
 (2000/6/25 02:41:25)

■murazero様、hikaru様

ご回答ありがとうございます。

膠水は、やはり毎回、新たに準備するのが無難なようですね。


半水石膏を結晶石膏にしよう、その1

murazero さんのコメント
 (2000/6/25 02:42:54 -
Web)

管理人様。
私は今まで胡粉(炭酸カルシウムということでしょうか?)を
使った半吸収性下地しか作ったことがないのですが、
このHPとめぐりあえたことをきっかけに読み返している
ラングレ先生の技術書162ページにある、
「石膏を殺す」すなわち半水石膏を結晶石膏にして、
水を加えても、もう固まらなくする作業を
実際にやってみることにしました。
先ほど、手順通りに5回にわたって水を加えつつ攪拌しました。
明日の朝から毎日、上澄みの水を代えます。1ヶ月間!
しかし、164ページ最後に、
「画材商がこの非晶質石膏を売ってくれるようになれば
使いやすいのになあ」というようなことが書いてあって、
胡粉もムードンもボローニャ石膏も店で売ってる現代に、
この作業をやってる私はただのものずきだなあと思いました。
問題は仕上がりの違いですね。


膠引き

hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:45:09)

 膠引きが、しっかり出来たか、どうか確認する方法があります。
 膠引きをして24時間以上乾かして、湿気の少ない日に、乾燥した膠層と何も塗っていない麻布に、太めの筆にペトロールをたっぷり含ませて塗ってみてください。
 何も塗っていない麻布に塗った方は、黒くシミになります。
 そして、乾燥した膠層に塗った方は、裏面を見て麻布が黒くシミになっていたら、もう一度、膠引きをする必要があります。
 裏面を見て麻布が黒くシミになっていないなら、大丈夫です。しっかりと膠引き出来たことになります。
 細目、中目の場合は、1日1回膠引きをして、24時間以上乾かして、もう1回膠引きをすれば大体良いと思います。荒目の麻布を使うときは、膠水の膠の濃度を増すか、膠引きの回数を増やすか、気温の低めの時にやるか、しなければならないと思います。

 管理人様
〉ヨーロッパの中でも地域によって湿度の差は大きいみたいですね。
〉日本の気候に近い国の絵を調べると参考になりそうな気もします
〉(が、似てるところってどこだろう? 北海道なら似てるところもありそうかな)。
〉日本の場合は季節によって差があるところが問題なのかもしれませんね。

 イタリアのベニスの街は、どうでしょうか?
 ベニスは、海に面していて、街の中は水路が多くあり、水と共に生活しているようなところだと思うのです。自動車や自転車は走っていなかったです。もちろん、電車もありません。交通手段は、タクシー(ボート)か、バス(水上バス)です。通勤時間になると、バス(水上バス)は満員です。
 夏になると湿気が多くなるのでは?と考えたことがあります。
 絵画作品も数多くありました。

 monga様
〉極太のキャンバスの表面に膠の皮膜を張らせる為に、
〉加工を冬場にして扇風機まで使用しています。
〉昔の職人さんの話では下地に膠を使うということが分からない時代は
〉コンニャクを使ったり試行錯誤の連続だったとか…。

 教えて頂きまして有難うございました。
 monga様の勤務されている会社の、キャンパス作りの職人さんの膠引きの技術が高いということが、良くわかりました。
 私も、昔の職人さんの話をきいたことがあります。
 最初に始めた人(会社の創設者)は、画家を志していたのですが、キャンパス作りに転向したそうです。
 キャンパス作りに大変厳しい人だったそうです。彼の残した言葉で『雨天で湿気の多い日は、キャンパスを作ってはいけない。』というのがありました。始めた頃は、室内ではなく野外で作っていたそうです。
 昔は、現代のように良い技法書もなかったろうし、大変苦労されたのではないかと思います。

 bonapa様 murazero様
〉やはり下地はいい時期につくりだめしとかなきゃ
〉「そっか季節物の下地は作る時期をきめればいいのかなぁ」とか考えて、
〉「年間計画って必要だな」とおもいました。

 膠の取り扱い易い季節は、春と秋です。
 人間にとって一番過ごしやすい温度と湿度の時です。
 私は、この季節にまとめて作ります。
 荒目の麻布を使うときは、膠水の膠の濃度を増すか、膠引きの回数を増やすか、気温の低めの時にやるか、しなければならないと思います。

〉「下地材料」うってたんですよ、名前も「DETRENPE CASEINE」でそのままですね、
〉会社名はJ.P.Besenvalってかいてありました、
〉21色もそろってるんですけど、これって下地じゃなくて
〉「絵の具」なんですかね?(そのぐらい店で質問しろよ!ってかんじですね、今思えば)
〉1350円くらい、「木のうえに絵を画くために」ってかいてありました。

 その下地材料のことはわかりません。
  下地材料で膠塗り専用の筆を使っています。8センチの長さの硬くて腰のある毛がついていて、毛の中間のところを針金でくくりつけて縛ってあるのです。その筆を使用すると、毛が麻布に対して垂直に当たったまま膠引きできるので、膠水を麻布の布目に擦り込むことが出来るようです。
 地塗り専用の刷毛は、6センチの長さで硬くて腰のある熊毛です。「M.GRUMBACHER NY 3634」と書いてあります。
 膠塗り専用の筆、地塗り専用の刷毛のメーカー名、商品名を忘れてしまいました。
 次回、画材屋さんに行った時に、「DETRENPE CASEINE」会社名はJ.P.Besenvalのことも聞いてこようと思います。


膠引き追加

hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:47:43)

膠引きをして24時間以上乾かして、湿気の少ない日に、乾燥した膠層と何も塗っていない麻布に、太めの筆にペトロールをたっぷり含ませて塗ってみてください。

 部分的に数カ所で良いと思います。
 完全に布目が、膠の皮膜で塞がれているか、確認するために行うのです。ペトロールが蒸発すれば、次の作業を進めることが出来ます。


半水石膏を結晶石膏にしよう、その2。

murazero さんのコメント
 (2000/6/25 02:49:47 -
Web)

昨日、石膏に水を加えた時の変化についてかきます。
バケツに1キロの石膏を入れ、水を加えていきます。
最初の1リットル。だまにならないように注意してかき混ぜる。
(蕎麦の水回しに比べれば簡単…と思ったけど、油断大敵!
今日になって気づいたことあり。)やはり5リットル入る
バケツでやりましたから、かき混ぜる棒もそれなりの大きさが
必要でした。下地混ぜるとき用のすりこぎ使ったけど、
おおきい木べらのほうがだまを効果的につぶせたかも。
攪拌していると、水っぽかったのが牛乳状に、
さらに飲むヨーグルト状になりました。
そこで次の1リットルを入れ、さらに攪拌。本当に本にある
5リットル目で上澄みができ初めて、放置。

そして今朝。薄い上澄みができていました。
その下は…もろもろのお菓子みたいな石膏が。
本にあるとおり、塊になった石膏は力がありません。
わりばしでつついて穴をあけ、炊事用手袋をして塊をつかむと、
手の中でもろもろとくずれます。この触感がおもしろい!
これを毎朝やる楽しみ…会社遅刻しないように気をつけなきゃ。
そして、バケツの底にはちゃんと攪拌されきっていなかった
石膏ががっちり固まってました。底一層分だけですから
いいんですけどね…。
やはり最初の1リットルの攪拌が大事なんですね。

それから、私が下地に使う日本画用胡粉は、
600グラム約1000円なのですが、
焼石膏は1キロ220円。最終的には何グラムになるかな。


半水石膏を結晶石膏にしよう、その3。

murazero さんのコメント
 (2000/6/25 02:53:09)

3日経過。
上澄みの水を流し、新しい水を加え、攪拌する。
これの繰り返しです。
塊を崩す作業は最初の一日だけで(残念)、
今は力ないソフトクリーム状です。
1ヶ月後、「その4」をご報告したいと思います。


麻布

hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:54:19 -
Web)

 麻布には、細目・中目・荒目・二重糸で織られたもの(デルナ−には、ローマ亜麻と書かれている。)がありますが、その中でも種類はいろいろあります。そして、良質の麻布は、糸や織方が美しく、しっかりしていて強度があります。
 
 板に貼る麻布は、細目を使用していますが、
 2メートル幅で10センチの長さで約1,300円、1,6メートルで約20,800円します。
 キャンパスを作るときは、二重糸で織られた麻布を使用しますが、
 2メートル幅で10センチの長さで約1,500円、1,6メートルで約24,000円します。
 2メートル幅1,6メートルの麻布で作れるサイズの支持体は、F100号大です。

 しっかりとした強度のある支持体を作るには、かなり費用がかかってしまいます。
 そして、しっかりとした強度のあるキャンパスを入手するにも、かなり費用がかかってしまいます。
 
 支持体は、人体に例えると骨の部分にあたるわけ訳で重要だから、高値でも仕方が無いと思っています。

 市販のキャンパスでは、安価なキャンパスに使用されている麻布はそれなりで、高価なキャンパスには、良質な麻布が使用されています。


板の支持体

hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:55:34 -
Web)

 カゼイン糊は、湿気に敏感でなく、絵に大きな堅牢性を与えるが、乾いてしまうと砕けやすくなる。それ故、板に用いる。(ラングレーより)

 混合技法で白色浮き出しを厚く行う場合は、キャンパスでは無理で、板などの固地に向いている。(デルナ−より)

 黄金背景を行う場合は、石膏などの白色顔料と膠水を混合した地塗り塗料を、数回塗って硬くして、アシェットと膠水の層や金箔を、メノウ棒で磨かなければならないのでキャンパスでは無理で、板などの固地に向いています。

 他にもあるかもしれません。
 板に描かれた絵と、キャンパスに描かれた絵とでは、見え方が微妙に違います。


hikaru さんのコメント
 (2000/6/25 02:57:15)

> hikaruさんは桐の支持体をお使いだそうですが、入手するのは困難ではないのですか? 

桐の入手は簡単です。
材木商協同組合 http://plaza26.mbn.or.jp/~zaisho/ へ、
名前・住所・メールアドレス・使用目的(絵画の支持体に用)・使用する板(国産・輸入・桐材など)を記入してメールを送れば、お近くの地域の材木商さんを紹介して頂けます。
 板の反り防止方法に関しては、直接、材木商さんへ行ってお尋ねになれば、親切に教えて頂けると思います。

材木商協同組合


半水石膏を結晶石膏にしよう、その4。

murazero さんのコメント
 (2000/7/17 01:55:57 -
Web)

上澄みをかえつつ、一ヶ月経過しました。
ついに、今日から乾燥開始です。
さらし布を枕カバーのような袋状に縫い、
きれいなバケツの内側に沿うようにかぶせました
(台所の三角コーナーにネット取り付けたような状態)。
ここにおかゆ状の石膏を入れます。
さらし布の口を縛って持ち上げると、
思ったより澄んだ水が袋から滴り落ち続けました。
そのまま宙につるしているところです。
続きはまたその5でご報告いたします。


ここまでが旧支持体掲示板の書き込みです

管理人 さんのコメント
 (2000/7/21 04:17:27)

上の書き込みまでが旧支持体掲示板の投稿記事です(投稿日時が正しくないですが、暇があったら直しておきます)。

前の掲示板ではたくさんの書き込みありがとうございました。新しい掲示板でも、どんどん書き込んでください。
気合いの入ったレポート、貴重な体験談、素朴な疑問などお待ちしています。


半水石膏を結晶石膏にしよう、その5。

murazero さんのコメント
 (2000/7/25 01:21:22 -
E-Mail Web)

水をある程度きったかたまりを布袋から取り出し、バット数枚に薄く広げて乾燥させました。
このとき触るとねばつくようなもったりとした触感ですが、指でつぶしてこすりあわせるとさらさらの粉になります。普通ならとっくに乾いているはずなのですが、実はこのたび自宅工事があり、異物が入るのを嫌った私はバットを放置出来ず、密封して作業を中断していました。今、室内の日の入るところで乾燥継続中です。
あんなに大量に見えたのにやはり水分だったらしい。質量保存の法則でしょうか、日に日に小さくなっていく塊にため息。増えるわけないんですよね。


半水石膏を結晶石膏にしよう、その6。

murazero さんのコメント
 (2000/8/8 22:25:56 -
E-Mail Web)

塊をつぶして粒を細かくしつつ乾燥を続けています。そろそろふるいにかけようと思います。最初に水と反応させたときの攪拌不足で生じた固い塊も少々ありますが、大半はきめが細かい結晶石膏になりました。連想するのは小麦粉よりも片栗粉。


桐画材工房

hikaru さんのコメント
 (2000/9/16 09:34:39 -
E-Mail Web)

絵画技術の応用として、古典絵画技法専用支持体に桐材上柾目板を使用します。

西洋の古典の画家達は、ポプラ・菩提樹・樅・欧州唐檜など、身近に存在する支持体に相応しい木・板を使用していました。 
我が国・日本には、桐という最も支持体に相応しい木・板が存在します。


シナ合板・シナベニヤ

hikaru さんのコメント
 (2000/9/24 09:05:39 -
E-Mail Web)

 現在一般的なシナ合板はユリア樹脂接着剤を使用していますが、この接着剤が世の中に現れたのがそもそも昭和20年代頃だそうで、シナ合板の歴史もいまだ百年に満たないということになります。正直に申しまして、百年保つかどうかは検証されていません。
屋内で20年〜30年保っているという実例はあるそうです。

北海道立林産試験場性能部耐朽性能科
            佐藤真由美

 ほとんどすべてがユリア樹脂接着剤です。したがいまして、屋外で使用できないのは当然のことながら、屋内でも水に濡れたり、湿気の多いところでははがれるため、一般的にはこのような場所では使用できません。

北海道立林産試験場合板科
        高谷典良

その他、林産研究所、日本木材総合情報センター、材木商など、複数の材木専門職の方々にお尋ねしたところ、
 シナ合板・シナベニヤは、ユリア樹脂接着剤を使用しているため、湿気の多い地域・場所では剥がれるそうです。
 建材と同じ20年〜30年の耐久性だそうです。
 
 デルナ−の技法書には、「耐水性で人工の合成膠が用いられる。」と、書かれていますが、
 ヨーロッパの合板と日本の合板は、使用している接着剤が異なります。
 
 これらの事について、ほとんどの絵描きさんは御存知ないようです。
 


板の反り防止方法

hikaru さんのコメント
 (2000/9/26 19:45:55 -
E-Mail Web)

 材木商さん・材木専門職の人にお尋ねすれば、親切に詳しく教えて頂けます。
 変形・反りが少ない板を使用して行えば、誰でも出来るようになります。

 ある画材商さんが、
 [難しい=面倒くさい]
 「何も行動せず、まだ経験もしていないのに、そう決め付けてしまうことは、人生をつまらないものにしてしまいますし、何も始まりませんし、何の工夫も生まれませんし、新しい展開にも臨めません。」と、おっしゃっていたのを思い出します。


北斎の板絵は、桐と桧。

yukiko さんのコメント
 (2001/08/08 06:27:42)

北斎館へ行ってきました。
日本にも立派な板絵があったことに驚きました。
地塗りは、どのようなものだったのでしょうね?
北斎と同じ桐を、支持体に使っている人もいらっしゃるのですね。 


どなたかいらっしゃいませんか?

ぎんた さんのコメント
 (2001/09/20 12:29:12 -
E-Mail)

どなたか板に紙を張りこんで、油性質の卵テンペラで描かれた経験のある方いらっしゃいましたらその時の留意点など、教えてくださいませんか?どうしても和紙をつかってみたく、現在は安いキャンバスの上に和紙を張って膠テンペラで描いていますが(こちらニューヨークなので質の良い板などは全く手に入りません。小さなものなら市販されてますが・・・)、油性質だとやはりダメしょうかね。実験前にデータ集めてます。


膠水、冷凍可能とシナ板に付いて

岸本 美由紀 さんのコメント
 (2001/10/09 15:55:34 -
E-Mail)

私はジェッソしな板、一度に大量に作り置きするので、膠水も途中で足りなくなると面倒なので、多めに作って、余った分は冷凍しておきます。半年ぐらい後に自然解凍後使用しても、特に品質の低下は感じません。(うさぎ膠使用であくまでも自己流です。もちろん作りたての方が良いでしょう)支持体の板は、とにかく材質の油分のにじみ出てこない板目材(年輪面)なら何でも使用可能と思います。正目を使用するとヒビ割れする恐れがあります。シナがその点一番問題なく、4mm、5mm厚のベニヤサイズ1830x915mmのものなら、ホームセンターで各号数取り混ぜてカット代金込みで2000円程で販売されています。後で木枠を付けない場合は、裏面に節目の無いのを選んでください。節目があると硬く反ります。どなたかの参考になれば幸いです。


NPウッドについて

namo さんのコメント
 (2002/03/19 13:19:49 -
E-Mail)

初めて参加させていただきます。
私は最近練り込みテンペラで絵を描いています。麻布や、シナベニヤを基底材にしてきましたが、田舎に住んでいますと、なかなか15mm、20mm厚のシナベニヤが手に入りません。先日ホームセンターへ行きますと15mm厚のNPウッドと言う物がありました。インターネットで調べますと、住友林業の製品らしいと言う事までは解りましたが、接着剤等詳しいことは解りません。そこでこのNPウッドなるもの、基底材として安心して使って良いものか、どなたか教えていただけないでしょうか。


N.P.ウッド

管理人 さんのコメント
 (2002/03/24 06:52:47)

こんにちは。
インターネットで調べたというのは、↓の住友林業のホームページのN.P.ウッドのページことですね。
http://www.sfc.co.jp/02_kaish/npil/npil_index.html
概要や、他の板との特性比較など、いろいろ載っていますし、これ以上知っている人はなかなかいないとは思いますが、しかし、どうやらこれはMDFの一種みたいですね。
ふつうのMDFなら使ったことがありますが、大き目の板に片面だけ地塗りしたとき、ほんの少し反った記憶があります。しかし、うまく使えばつかえないことはないと思います。
N.P.ウッドでもいろんなグレードがあるみたいですが、吸水厚さ膨張率というのが小さいものを使うと反らないんじゃないかなあ、と思います。予測ですが。

なお、MDFに関しては、当サイトの合板のページにちょっとだけ解説文があります。
http://homepage1.nifty.com/cad-red/mt2/plywood.html#fiber

N.P.ウッド


支持体と地塗り (3)」へ続く。


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