The Art of Barylli Quartet バリリ四重奏団の芸術(CD 22枚組)聴了
我が自家用車は後期型ラクティスですが、発売から10年過ぎており、既に10万キロに達した所有者も多くなって買い換えている方も多くなってきて、私もそろそろ次の車を考えなければならぬ時期にきております。何しろ昨年の大雪による、たぶん融雪剤の影響による錆びも酷いもので。しかし現在は新車の納期も遙か先であり、中古車も高騰中なので、多少の修理費をかけてもしばらく乗りたい。できればあと2年半ほど乗りたい。たぶん、部品が手に入るかどうかによるのだけれども。そんなことはともかくとして、車で移動中にCD再生しているわけですけれども、ここ最近はThe Art of Barylli Quartet バリリ四重奏団の芸術(CD 22枚組)を聴き終えました。CD22枚組を¥4,720で購入したものですが、モーツァルト、ベートーヴェンなどの弦楽四重奏曲、希にその他の室内楽が含まれておりますが、いずれもたいへん味わい深い演奏ばかりでした。1950年代くらいのちょっと古めの録音なのですが、弦楽器の音というのはすこし古さを感じる音源がなかなかよろしいのです。バリリ四重奏団の演奏では、実はこのセットの中のベートーヴェンは既に所有しておりまして、私の最も愛聴する弦楽四重奏曲全集なのでありますが、モーツァルトなど他の作曲家のも手に入れていた思って、結局これを買った方が総合的にお買い得であったので、買ったわけですけれども。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は様々の録音のものを普段からよく聴いているのですが、モーツァルトのものはそんな聴いてこなかったので、今回はその点でけっこう刺激になりました。モーツァルトのカルテット、すごくいいですな。ベートーヴェンはけっこう聴き込んでわかってくるようなものが多いわけですが、それに比べると初見でいい気分になれたりするところがありますし、もちろん繰り返し聴いても素晴らしいです。ちょっと枯れたような感じの音質でありますが、全体的にじっくりと音符をじっくり拾ってゆく感じの演奏であり、モーツァルトは初見でも聴きやすく、またベートーヴェンは聴き始めは多少理解できないこともあるかもしれませんが、じっくり聴けばいずれもが名作名演であり、弦楽四重奏CDの最もお薦めのセットであると言えましょう。

先日触れましたカルキディウスによるプラトン『ティマイオス』註解(西洋古典叢書)は既に到着して、まずは解説を読みましたが、非常に興味深い内容でありましたが、実は付属の月報の解説の方がむしろ重大な感じが私にはしたのですが、購入された方は月報も読んだ方がよろしかろうかと思います。『カルキディウスとその時代』も届いておりますが、今の私には少々難易度が高かったのですが、1年後には読みたいと思います。この方面はまだまだ初学者なので吸収してゆく速度も速いような気がして、1年後には読めるんじゃないかという感じがあります。そして本日は宮城県図書館にゆきまして、L.D.レイノルズ,N.G.ウィルソン他『古典の継承者たち―ギリシア・ラテン語テクストの伝承にみる文化史』を借りてきましたが、これは中古価格も高騰してちょっと購入するのに勇気がいることろですが、パラッとみたなかなか素晴らしい内容です。なんとか入手したいところですが、もう手元に置いておかなければということは断念して、借りたものを読んでしっかり記憶に焼き付けてしまうという訓練も必要なのかなと思ったりしているところです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 11:02 PM | comments (0) | trackback (0) |
ポットミル+回転台試用、およびプラトン『ティマイオス』読了
新年を迎えましたが、1年の抱負みたいなものはあまり考えない方がよろしいなぁというのが、我が人生経験で得た教訓です。特に念入りに計画を立てたりするのもよろしくないです。計画を立てすぎると予測不能な自体が起こったりして頓挫してしまうことが多いのです。その日その日にできることを淡々とこなしてゆくしかありません。といいつつも機会が訪れたら颯爽と実行に移せるように、やれたらこれをやろうみたいなものを箇条書きをしておくことは大事です。チャンスが来たときに即座に決行できるように、無為に見過ごしてしまわないように、心の準備は要るのでありましょう。というわけで1年の抱負とか年間計画とかはないのだけれども、これこれをやっておかねば的なリストはあるわけですが、それはチラシの裏とか要らぬ紙に念仏を唱えるようにときどき繰り返して書いて、しばらくしたらゴミ箱に捨てるというくらいにしておきたいかなと。

それはともかく年末年始においては、鉛白の精錬のために入手したポットミルの性能を確認してみたいと思いまして。でも鉛白は毒性があるから気軽に試すというわけにもいかないし、鉛白の前に別の安全そうなもの試したい。ということもありまして、鶏卵の殻を入れてみることにしました。丁寧に内側の膜を取り除いた卵殻を乳棒で2mm大くらいまで砕き、ポットミルに入れて3時間程ほど回転させてみました。むろん、セラミックボールと水も入れてあります。3時間後の結果ですが、あまり変化はなかったです。ポットミルのサイズが小さく、なかのセラミックボールのサイズもそれに合わせて小さいので、粉砕能力は低いと言えます。そもそも卵の殻というのはちょっと柔軟性があるような素材でもあるので、この機械には不向きであったと言えるでしょう。固い鉱物系のものならまた違ったかもしれません。でも、回してみて感じたのは、もう一回り大きなポットミルもいけそうである。そして、多少大きめのボールを入れてもいいんじゃないかな、という感触であります。鉛白は毒性がありますから、気軽に試せないこともあって、卵殻で試したわけですが、結果はともかく機械の動きはわかってきたので、よしとしましょう。

音は多少うるさいものの、洗濯機くらいかな、という程度でした。回転させている近くで、ずっと読書してましたが、プラトン著『ティマイオス/クリティアス』を読みつつ年末年始を過ごしてしまいました。プラント言えば、現代ならば、ふつうは「弁明」「饗宴」「クリトン」「パイドン」などを真っ先に読むかと思いますが、それらはもはや名作中の名作とも言える文学的傑作であって、時代を超えて誰が読んでも感銘を受けるに違いないところですが、このティマイオスに関しては、その世界観は現代人には受け入れがたい感じの内容であり、いきなりこれを読むのははばかられるようなところはあるかと思います。世界古典文学全集、世界文学大系のいずれのプラトン巻でも収録されておりませんでした。しかしながら、中世ヨーロッパで読まれたプラトンの著作はこのティマイオスだけあったらしいですね。古代ローマの知識人はギリシア語を読めた為に、ギリシアの哲学書をラテン語に翻訳するということはまれであったようですが、ティマイオスはラテン語に翻訳されたということで。現代人はにわかに共感しづらい内容ではありますが、中世キリスト教哲学に非常に近いような内容であり、影響力という面では非常に大きそうでありますし、中世を理解するうえではこれは読んでおかねばならぬであろうと思いましたし、以上のような観点で読んでるとこれがけっこう面白いのです。カルキディウスによるプラトン『ティマイオス』註解(西洋古典叢書)西洋古代末期思想研究会編『カルキディウスとその時代』も注文したところです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 09:51 PM | comments (0) | trackback (0) |
音楽のあゆみと音の不思議 全4巻他読了
ここ半年ほど県図書館の子供図書コーナーに通って勉強しておりました。基礎的な情報をわかりやすく説明してあるという点で、大人が読んでもよさそうな本がけっこうたくさんあるのです。短時間での情報収集という意味でも大人向けであります。

今までのところ読んでみたもので、お薦めのものを挙げると以下のようになります。

■『見て読んでよくわかる!日本語の歴史 全4巻
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史1 古代から平安時代 書きのこされた古代の日本語』
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史2 鎌倉時代から江戸時代 武士の言葉から庶民の言葉へ』
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史3 明治時代から昭和前期 新しい社会、新しい日本語』
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史4 昭和後期から現在 変わり続ける日本語』読了
特に勉強になるのは、1、2巻であり、今まで知らなかった情報も多く、日本語に限らず文芸全般の知識にもなろうかと思います。ドナルド・キーンの日本文学史と合わせて読みたいところです。

■世界の文字の書き方・書道 全3巻
・稲葉茂勝著『世界の文字の書き方・書道 1 世界のアルファベットとカリグラフィー』
・稲葉茂勝著『世界の文字の書き方・書道 2 世界の文字と書き方・アラビア書道』
・稲葉茂勝著『世界の文字の書き方・書道 3 漢字文化圏のいろいろな書道』
様々の文化圏の文字を扱っており、幅は広い視点で文字についての基礎知識が得られると言えましょう。個人的には第2巻あたりあが、アラビア文字についてあまり知らなかったということもあり勉強になりましたが、基本的にどの巻もむらのない情報量といえます。

■今こそ知りたい!三権分立 全3巻
『今こそ知りたい!三権分立 1 立法権ってなんだろう』
『今こそ知りたい!三権分立 2 行政権ってなんだろう』
『今こそ知りたい!三権分立 3 司法権ってなんだろう』
日本人として生きていくには知っておかねばならぬ行政等の仕組みですが、意外と知らないことも多かったりしますから、ここは復習のつもりで大人であっても目を通して損はないと思われます。

■音楽のあゆみと音の不思議 全4巻
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議1 誕生から古代・中世の音楽』読了
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議2 中世からバロックの音楽』読了
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議3 古典派から現代の音楽』読了
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議4 音楽のしくみとルール』読了
特に第1巻から第2巻は非常にうまくビジュアル化されております。中世音楽の解説書は多々読みましたが、この本で頭の中がちょっと整理された感じがします。第2巻に関しては手元に置いておくべきと感じで購入しました。第3巻の古典派についての記述もやはり良い感じあろうかと思います。第4巻は楽典の入門書として機能しそうです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 08:23 PM | comments (0) | trackback (0) |
書物誕生『バガヴァッド・ギーター』神に人の苦悩は理解できるのか?読了
赤松明彦著『書物誕生 あたらしい古典入門『バガヴァッド・ギーター』神に人の苦悩は理解できるのか?』読了
ヒンドゥー教系統(バラモン教等)に関する知識が不足している、というよりもそもそもこれまでほとんど何も読んでこなかったのでありますが、仏教に関する書を読みすすめてゆくうちに、やはりバラモン等現在のヒンドゥー教に関する聖典への知識がないと真相がわからなぬことも多いような気がして以前から気になっていたのではありますが、まずはようやく本書に目を通してみたところです。書物誕生シリーズは西洋系統のものは事前の知識がそこそこあって、比較的読み進めやすいのだけれども、東洋思想やインドなどは若干難しいと感じるのは、自分の知識の偏りの為であるのでしょう。本書は読み進めるのにちょっとだけ苦労致しました。実はまずは何はともあれ中央公論世界の名著シリーズの第1巻である「バラモン教典・原始仏典」を読むのが一番良さそうだとは思っているのですが、それは職場の図書室で空き時間にチラ見したりしておりましたが、しかし買って読みたいわけですが、このシリーズちょくちょく買っておりまして、もはや全冊ヤクオクで落札した方が時間的にも金額的にもコスパがよいのではないかと思ってそれで入手をためらっているところです。さらに実は至文堂日本の美術(全500冊前後?)も欲しいと思っておりまして、実際に目を通したいのはその半分以下なのですが、でも1冊1冊買っているというのも相当手間であったりします。だがやはり置く場所も難しく、そしてまとめ買いすると、何故かそれで満足して読まなかったりという現象も起こりえますので、案外1冊ずつちまちま買って読んでを続けるのもよいのかもしれませぬ。

小杉泰著『書物誕生 あたらしい古典入門『クルアーン』語りかけるイスラーム』読了
イスラム教系の文化にも実はけっこう疎いので、こちらも早々にいろいろと読んでおきたいと思っております。ただし、ヒンドゥー系よりはずっと読みやすい、前掲のものよりも、こちらの方がすらすらと流れるように読み終えることができました。やはり元はユダヤ教及びキリスト教と共通するベースから派生しておりますから、それらが理解の助けになっているのかもしれません。というより、問題はインド系の宗教は、様々のモチーフが何かと膨大な数になりがちであり、仏典の数の多さ、時間的空間的膨張など、インフレーション現象が全体像の把握への壁として立ちふさがっているような、原始仏教が見えてきたと思ったら、そこから同時代およびそのずっと以前からの聖典の数の多さが目の前に現れてくるという系統のものと比較すると、もしかしたらイスラームはけっこうすっきりしているかもしれない、という予感はしていますが、いずれにしてもこれから読んでいくところであります。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 07:34 PM | comments (0) | trackback (0) |
荻野弘之『書物誕生 あたらしい古典入門 マルクス・アウレリウス『自省録』精神の城塞』読了
いろんな法改正にびっくりしながらそれらに対応しつつ、なんとか生きておりますが、最近話題のインボイス制度というのはちょっと難関ですな。現在は講師の仕事の他、以前会社をやっていた頃に受注した仕事の維持更新みたいなところをやりつつ糊口をしいでおるわけですが、インボイス制度が面倒過ぎたら個人事業の方は何か考えねばなりません。消費税は1000万円の売上の場合、10%の100万を納めるというものではなくて、仕入れや下請けなどの時点で大部分支払っておりますので、営業形態にもよりますが、1000万円を割っているとけっこう少ない金額になるかと思います。実際に以前やっていた会社の場合、廃業を計画して事業縮小していた頃、そろそろ非課税法人になるなという頃は消費税の納税額は大した負担ではなくなっていました。仕入れも外注もないという完全クリエイターの場合はそれなりの額でしょうけれども、かなり珍しい例ではなかろうかと。というわけで、この場合、納税額よりも制度の把握と対応の準備にけっこうな時間を取られるというのが一番の問題ではないでしょうか。初見では理解不能な場合が多いのですよね。それをなんとか解釈しつつ、対応した体裁を保ちつつも現状を維持するような感じなのでしょうか。実は現状では私の個人事業的な活動は休止に近い状態なので、じっと世間の様子を眺めて、どんな対策があるのかを見ていればよさそうな感じなのであり気を揉まないように致します。

ところで、非常に希にではありますが、営業マンの方の話を聞いたりしなければならないこともあるのですが、極力丁寧に対応しようと心がけてはいたのですが、下手に話を聞いてしまうと非常に強硬な感じの昭和的な営業をされる方もおりまして、これがけっこう面倒なことになるので自分としては不本意なところですが、早い段階でガツっと門前払いするべきなのだろうと考えを改めております。商品の質だけでよく見て判断すればそれが一番ですし。私のようなものが営業マンとして採用されることはまずないので、相手に対して余計な同情心も捨て去ってしまってよろしかろうし。時間も無駄にしたくありませんが、感情的になってる人を相手にするというのが最も嫌です。最近は細々とした制作と実験と読書など内省的な行為に沈潜しておりまして、考える余力みたいなものを集中したいというところもあり、思考時間の断捨離みたいに考えて、カットするものはバサッとカットすることを心がけております。というわけで、荻野弘之『書物誕生 あたらしい古典入門 マルクス・アウレリウス『自省録』精神の城塞』を読みました。これは企画の時点で素晴らしい。書物誕生シリーズのストア派代表として自省録が選ばれたということですが、当初は何故に自省録?とか思って、購入後数年放置してしまっておりました。私も学生時代にはひと頃自省録を愛読していたこともありますが、ストア派についての理解は全くないまま直感で読んでおったのです。それでも自省録の読み方として充分なわけですが、しかししっかりとしたストア派解説と共に読んでみると、この書は現存するストア派の書物の中でも、シリーズの代表に選ばれる書であると大いに納得しました。前半ではエピクテトスの語録、提要を取り上げてストア派全般について語りつつ、後半では自省録の内容について切り込んでいくという具合で、ストア派入門書として最適なの構成ではないでしょうか? ヘレニズム哲学の多々ある学派の中でもストア派とエピクロス派は代表格といえますが、しかし、プラトニズムに関する本はけっこう真剣な解説書が多いけれども、ストア派というのは意外とないような気がします。ないわけではないけれども、何を読んでもいまいち把握しづらいところがあったのですが、今回ちょっと理解の入り口に立てたような気になりました。参考文献の箇所を見たら、実は良書っぽいものがたくさん並んでおりましたので、私の勉強不足であったというところもありますが。ちなみに先日読んだ、小池澄夫『書物誕生 あたらしい古典入門 ルクレティウス『事物の本性について』愉しや、嵐の海に』の方は、エピクロス派について最良の入門書と言えるので、両方合わせて読むのがよろしいのでありましょう。こちらもルクレティウスを選んだところが、やはり企画として目の付け所がしっかりしているのであろうと思います。そして私は普段の生き方としてはエピクロス派の教えに倣い、何か役割を果たさねばならぬときは自省録に倣って生きようかな、という気分であります。特に自省録の、(言葉を微妙に換えつつ)繰り返し書くことによりイメージトレーニングを日々続けるという行為はなかなか実践的かもしれません。宗教的な悟りを開くというのは私にとっては理解できないことで、一時的に悟ったような気がしても、日々様々な問題が、あるいは似たような問題でも、違った仕方で現れてきて、その都度新たな煩悶の種となるもので、悟りとは放っておけば薄れるものであり、出家して修行するのでもなければ、心構えのトレーニングの為に書いて再び悟りを更新するというのは最も実践的ではなかろうか。これはエピクロス派の教えでも共通しそうであるし、自省録でもちょっと混ざっているような感じもあるので、微妙にブレンドしても実は違和感ないかもしれないので、私としてはその辺を調整しつつ生き方を探ってゆきたいところです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 02:43 PM | comments (0) | trackback (0) |

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