虎尾俊哉『日本歴史叢書 延喜式』、高田修『仏像の誕生』、他読了
虎尾俊哉著『日本歴史叢書 延喜式』読了。
古墳や神社についての本を読むのが好きで、けっこう読んでおりますが、そういう本で典拠として記紀と同じくらいに引かれることの多いのが「延喜式」なのでですが、延喜式が何なのか実は私はよく知らなかったのでこちらを読んでみた次第です。いや、実は染料などの古色について読んでいても、けっこう引かれているので、それでいよいよ勉強しなくてはと思って、本書を読んだわけですが自分はこんなことも知らずに生きてきたのかという反省もちょっとしてしまいました。あとは万葉集についても、もっと読まねば、という気がしております。

高田修著『仏像の誕生』読了。
夕飯の餃子が焼けるのを待つ間なにか読もうかとおもって読みはじめたわけですが、これはとてもよい勉強になりました。新書ですから掲載されている図版は白黒の小さなものなので、もっと大きなものを参照しながら読もうと思いまして、勤務先の図書館で世界美術大全集の東洋編を改めて開いてみたところ、以前には価値がよくわからなかったものが今ではビンビンに面白くなってて、この際、東洋編全巻を購入してみようかと思いました。ちなみに本書に関連するのは、中央アジアとインド(1)の巻です。以前、西洋編全巻はヤフオクで5万で売られていた美品を購入済みなのですが、東洋編は買うつもりなどなかったのですが、買うとしたら16巻の西アジアはメソポタミア美術を扱っているので、大英博物館が心の原点である私としては買っておこうかな、くらいに思ってましたが、やはり全巻揃えておきたいです。あんま面白くなさそうって思う巻でも、それは基本的に自分の勉強不足でしかないですな。あと今なら東京国立博物館の東洋館に行ったらかつてよりずっと楽しめそう気もします。

熊崎勝(著)『ピンホールカメラは楽し! だれでも写せる“針穴写真”入門』読了。
現在の通勤先である美術室には現像・プリント用の暗室がありまして、それがなかなか立派な作りになっているのです。と言ってもかなり長い年月使用されていない様子で、ちょっと言葉では伝えにくいような鬱蒼とした物置場と化していたのですが、せっかくなので授業で活用できないかと前々から考えておりまして、折りを見て整理してみたり、しかし地震が来て崩壊したりなど、いろいろありましが、一応徐々に整ってきたいたりします。そして、現像とプリントについての参考書を入手しまして、と言っても今はいずれも絶版になってて古書を買って読んでいるわけですけれども、前世紀の写真の技法、特に手焼きプリントの技術について知るにつけ、自分の中で写真芸術への関心が深まっていく感じがなきにしもあらずです。有名な写真作品の数々も、引き延ばしの工程で色調をかなり自由に調整していたようで、今ならPhotoshopでやるところですが、似たようなことをアナログでやってて、それがなかなかクリエイティブな感じなのです。そしていろいろ勉強してから、改めて写真芸術を鑑賞してみるとこれがけっこう面白いのです。今まで見えてなかったところが見えてきたといいますか。作業工程に関心を持ったおかげで、ようやく写真芸術を鑑賞できるようになったのだとしたら、我ながら自分の感受性がいまいち頼りない感じがしないでもないですけれども、しかしなんらかのきっかけというのは大事なことであろうかと思いますし、それはそれでいいんじゃなかろうかということにしておきましょう。引き伸ばし機は(藤本写真興業 60M)一応電源も入れて、ランプは切れてないような点も確認しました。しかし、フィルムの現像ツールが無くなっているようです。いや、実はもとから無いのかもしれません。暗室内に落ちていた作例など拝見すると、ピンホールカメラ自作などの授業をやっていたのかと思われるのです。カメラの自作というのはなかなか面白そうであります。アナログの一眼レフカメラは自宅にまだ数台残っているので、それで撮影して自家現像ということも可能ですが、現像タンクなど見当たらないので、それはもうヤフオクなんかで投げ売りされているのを使ってもよろしかろうかと思ったりします。過去の現像済みのモノクロフィルムなどを使って、手焼きを試してみるというのでもいけそうな感じもします。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 12:45 AM | comments (0) | trackback (0) |
吉岡常雄(著)『帝王紫探訪』読了
我がトヨタ・ラクティスですが、ハンドルを革巻きにしてみました。

説明書をよく読んでいなかった為、実は巻き方が間違ってはいるのですが、ハンドルを持ったときの印象は非常に良くなりました。けっこう手が楽になったような気もするのです、やはり何かを操作する際に人体に触れる部分、ヒューマンマシンインターフェースは重要と言えるでしょう。上級のGグレードを買えば、最初から革巻きハンドル、革シフトノブ、肘掛けが付いてきていたので、Gグレードはそれなりの価格に見合った価値があったのということなのでしょう。とはいえ、余計な装飾的な部分も豪華になっているので、そこは要らないかなと思うわけで、ヒューマンマシンインターフェース限定のグレードがあったらいいなと思ったりするところです。

ラクティスは外装は未だ綺麗な状態ですが、下回りは錆が目立っております。一昨年の積雪があまりにも酷くて、その年の融雪剤の影響が大であろうかと思われます。ディーラーで錆止めコーティングはしてもらっていますが、一度錆びるとその箇所にコーティングしてもいずれ剥がれてくるわけでして、いずれは徐々に錆が広がってくることでしょう。酷いところは自分でサビ取りして、赤さび錆転換剤を塗っておきました。赤さびを黒さびに変えるらしいですが、実際にはアクリル樹脂コーティングで、そこに錆転換剤的なものが混ざっている程度のようです。気休め程度のものかもしれませんが、少なくとも酸素を遮断すれば錆の進行はある程度抑えられるとは思います。あと3ヶ月で車検であり、この車もそろそろ10万キロに達しようとしておりますし、寿命ということも考えなくてはなりません。できれば車検を通してあと2年乗りたい。運がよければ4年乗りたいという感じはあります。車検時にいくらかかるかという点が問題でありますが、私はあんまり熱心に稼いでおりませんので、新車の場合は買える車種が限られており、とうかコロナやウクライナ情勢によりそもそも新車を発注できる状況でもないので、なんとかしばらく持ってくれよと願うばかりです。中古車市場も高騰しているので、この時期は買い換えにはタイミングが悪すぎますな。いつになるかはわかりませんが、次に買うときはコンパクトカーの中でも非常に安いランクの車にしようと思っておりますので、一応1500ccエンジン搭載のラクティスでなければ行けなさそうなところは今のうちに一通り巡っておきたいと考えております。近隣県の史跡とか。遠いところは飛行機で行くから関係ないけど、北は青森から南は栃木くらいの範囲は今のうちに行っておきますかな。そしたら後は3気筒リッターエンジンみたいなのを気軽に乗って、タイヤも安くてみたいなものでやりすごそうと目論んでおります。いや実はリッターエンジンの車に乗ってみたいのですよ、あれは非力とか不評ですが、でも最近の技術で車重が軽くなってて、パワー不足とかそこまででもないですし、あの安そうなエンジン音が面白いし、気分的にエンジンを回しまくりたいときもあったりしますが、でも安全運転はしたいと思うので、ガンガンエンジン回せるリッターカーは面白いんではなかろうかと。

それはともかく、吉岡常雄(著)『帝王紫探訪』を読み終えましたが、これけっこう面白いですな。私は早速、パープル腺があるというアカニシ貝またはイボニシ貝を捕って貝紫染めをやってみたくなりました。念のため水産庁のwebサイトで宮城県の漁業権を確認しましたが、「いぼにし」の記載はなく、「あかにし」は七ヶ浜あたりで漁業権がある模様で、そこだけ気を付ければいい感じですかね。捕るとは言っても、その場で染料をはき出させて、それで紫になるか確認したいというだけなので、まぁ、問題はないとは思いますが。私は山が好きで、海はあんまり好きではなかったので、どこにゆけばいいのか検討つかないのですが、この機会に海に行ってみるのもまた刺激があってよろしかそうかと思います。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 07:24 PM | comments (0) | trackback (0) |
エリック・H・クライン著『トロイア戦争:歴史・文学・考古学』読了
以前『B.C.1177 古代グローバル文明の崩壊』を読んで面白かったので、同著者の『トロイア戦争:歴史・文学・考古学』も読んでみました。イリアスはいいですな。私は文学というジャンルはあまり読まないのですけれども、古代の文学は好きでしていろいろ読んだりはしているのですが、何か一番かというと、なんだかんだでイリアスは別格です。ありとあらゆる書物の中でも最も好きな本ともいえるかと思います。戦場で一騎打ちをはじめるイリアスのような戦争は現代では現実的でないとも言われておりますが、しかしまぁ戦争とは考えず人生のようなものかと思えば、我々は常に何かしかの困難の中にいて、そしてその中で命の長さは限られていて、その中でどうして生きてゆくべきかというとイリアスは規範でもあり慰めでもあります。作中ではどんどん容赦なく人が死んでゆくのに、その物語が慰めになるというのは不思議なものですが。イリアス自体も良いのですが、いったいどこまでが史実を反映しているのかとか、そのような考古学的な本を読んだりするのも楽しいというか、結局結論は出ないようなものですが、でも、そういうのも面白いのです。

西村賀子著『書物誕生 あたらしい古典入門 ホメロス『オデュッセイア』〈戦争〉を後にした英雄の歌』も読みました。ホメロス作品では、私は断然イリアス贔屓であり、それはたぶん歴史好きだからだろうかと思われます。文学好きならオデュッセイアなのでありましょう。というのを本書を読んで思いました。しかしいずれにしてもあまりオデュッセイアについて深く考えてこなかったのですが、本書を読んでみたらその内容といいますか構成の深さを知って自分の無学を恥じ入るばかりです。もう一度読み直さねば、と言いたいところです。とはいえ、実は本書の内容も前半はイリアスに割かれている記述が多く、特に古代から中世・近世にかけての受容史みたいな話はイリアスが中心となっており、その辺をついつい熱心に読んでしまったのは事実であります。特に中世にイリアスが西ヨーロッパでどのように認識されていたかというのは前々から気になっていたことでありました。その件に関する参考文献も多数紹介されてありましたので、追って入手に努めたいと思います。

吉岡幸雄著『日本の色を歩く』を読みました。天然染料をはじめ、朱や赤鉄鉱など、幅広く、そして読みやすく書かれておりますが、類書もたくさん読んではおりますが、しかし、何を読んでも、やはりまだまだ知らなかったことは多いなと思いました。とりあえず、クチナシの苗木を購入しました。さらに著者の父と思われる吉岡常雄著『帝王紫探訪』も購入して読んでおるところです。これは貝紫についての本ですが、私もついにこれを試してみたいという気分がわき起こってきておりまして、どうやって貝を入手しようか調べているところです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 10:04 PM | comments (0) | trackback (0) |
市毛勲(著)『朱の考古学』読了
市毛勲(著)『朱の考古学』読了。新版(1998年版)は高値がついており買えなかったので、70年代くらいの古めのバージョンを入手しました。Amazonで数百円。とても面白かったです。「朱」がテーマとなっておりますが、この朱は広義の意味の朱色のことであって、辰砂だけではなくて、辰砂と赤鉄鉱を主に扱っているのですが、辰砂と赤鉄鉱の両方を砕いて顔料にしてみたからこそ、読んでいて面白かったのでありましょう。いやしかし私は古墳が好きであちこち見て回っているにも係わらず、朱に関してあまりにも無学でありました。もっと早く読んでおきたかったと言えましょう。

それはともかくとして、絵画材料的に参考となりそうな点をピックアップしたいと思います。

若杉山辰砂採掘遺跡(弥生時代後期~古墳時代前期)の石杵・石臼の写真(市毛勲『朱の考古学』より)を見ると、これなら辰砂他、鉱物を砕くのに良さそうな感じの形状なので、参考にしたいところです。鉱物の初期粉砕には乳棒的な石と石臼的な石で砕いたときの威力が凄まじく、ハンマー、乳棒&乳鉢や練り棒&大理石パレットなどばかばかしいくいに砕きやすいのです。これは研究するべきでありましょう。

上記の石杵・石臼は辰砂採掘現場で発掘されたもので、粗めの粉砕に使われたのかもしれません。古墳出土の石杵・石臼の方は、採掘場のものより仕上げ段階の細かな辰砂作りの為に使われるのたのかもしれません。

しかしこれも練り棒&大理石パレットより使い勝手がよさそうな予感があります。注ぎ口的なところが、このまま流水水簸もできそうな気もしないでもありません。


『朱の考古学』は奈良に有名な酒船石、あれを辰砂の流水水簸システムであると説いてますが、ちょっとそれは無理があるんじゃないかと思わずにはいられませんが、真偽はともかくとして、比重選別水簸ツールとして参考にしたい点がいろいろあります。辰砂は重いから水が流れているところにあれば不純物から流れ去ってゆきます。粉砕した辰砂粉末に水を注ぐと、先に不純物が流れて、とても鮮やかな赤が残るのですが、古墳の埋葬のように大量の辰砂を水簸するとしたら何らかの形状の流水水簸ツールが必要であることは確かでありましょう。図の下で紹介されている、出水から出土したという石像物は、流水水簸システムとしては、なかなか現実的な感じがします。しかし酒船石みたいに途中に池があると、そこから水簸された辰砂を掬い出すことができそうな感じもありますし、いずれにしても想像で話しても仕方ないのでやってみたような気もしますが、数キロ単位の大量の辰砂が要るでしょうから難しいことではありますが、もうちょっと小規模な形で流水水簸システムを構築できないであろうかというのはちょっと考えて、また辰砂を落札してみました。この前よりも大きめです。

しかし、これでもまだ足りないので、あと2、3個欲しいところです。私は赤い顔料ならよく使うので実用上も無駄にはならぬでしょうし。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 12:01 AM | comments (0) | trackback (0) |
澤田典子著『アテネ 最期の輝き』読了
先日確定申告に行ってきました。実は申告する内容自体がほとんどないようなものですが、それはともかく実は今回はじめて国民健康保険が控除の対象だったことに気がつきました。社会保険の時は控除証明書が送られてくるのですが、国保はそういうのないので気付かずにいたのであります。まぁ、国保に切り替えたのも3年くらい前のことなので、不慣れではあったか。それはともかくその控除の方法なのだけれども、聞いてみたところ、そんな解釈でよいのだろうかという感じの控除の仕方でびっくりしました。これがありなら昨年度の還付金も倍ぐらいあったような。ともかく、いいことか悪いことかはわかりませんが、申告の手間がほぼかからなかったので、その分の労力を別の活動に注ぎ込むのであります。まずは本を読みました。

澤田典子著『アテネ 最期の輝き』読了。カイロネイア敗戦後のアテネについては、世界史系の本はほぼアレキサンダーの話となり、その後はプトレマイオス朝やローマに関心が移ってゆくので、あまり読む機会ないのですが、まさにアリストテレスがアテネで活動していた時期であり、最近アリストテレスについて読んでおるところでありまして、気になっていたところではありました。本書の主役はデモステネスですが、ギリシア・ローマ文化について読んでいるとなかなか重要な人物であり、その辺りを読むことができてたいへん勉強になりました。

入間田宣夫著『集英社版日本の歴史(7)武者の世に』を読了。こちらは書いてある内容の半分くらいしか理解できませんでした。私の不勉強のせいかとは思いますが。とはいえこれも面白かったです。もっと簡単な書を読んだ方がいいかと思いまして、県図書館のこども図書室にゆき、木暮正夫(著)『火の鳥伝記文庫 奥州藤原氏四代 黄金の王国平泉』というものを発見して、これをちらっと見たところ、びっくりするほど親切でわかりやすかったので、まさに自分のレベルにぴったりであると感激しました。しかし理由はわかりませんが、ただの文庫本なのに館内利用のみの本となってまして、しょうがないので館内の小さな椅子に座って速読してまいりました。児童向けの本とはいえ、いっきに通読するのは大変でしたが、約1時間半で読み終えて帰ってきました。最近遠くに旅行にゆけていないので、隣県の岩手にある平泉に行ってみようかと考えておりまして、もうちょっとこのあたりを読み進めたいところであります。

あとは、岡田和一郎著『中国の歴史・現在がわかる本第2期(2)2度目の中国ができるまで』を読了。なかなか記憶に残らない五胡十六国時代について、多少印象に残ったような気もしますが、やはりすぐ忘れてしまような気もします。それからひろさちや他著『仏教コミックス 21 四国八十八箇所』読了。お遍路についてあまり知らなかったので、勉強になりました。同『仏教コミックス 90 白隠の坐禅』、そういえば、白陰の書画はよく目にするけれども、白隠自身についてまるで知らなかったので、この機会にもっと読んでみたいところ。同『仏教コミックス 97 まんが仏教死に方相談』も読了。これは正直、なんだこれはという感じではあるけれども面白かったです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 09:49 PM | comments (0) | trackback (0) |

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