四柳嘉章『漆の文化史』、森三樹三郎『梁の武帝 仏教王朝の悲劇』他読了
四柳嘉章(著)『漆の文化史』読了。
洋画専攻の私としては、漆など日本の工芸材料についてちょっと盲点というか、弱点みたいなとろもありまして、しっかり勉強したいと思っております。しかし本書を読んで思ったのは、日本の工芸全般と文様の歴史に読まねばというところです。図や写真の多い本はけっこうあるのですが、できれば文字的に読み応えのあるものを見つけたいです。

森三樹三郎(著)『梁の武帝 仏教王朝の悲劇』読了。
洋の東西を超えて美術分野を楽しみたいところでありますが、いろいろ読んでたりするんですけれども、実際、さまざまの地理的範囲を超えて読みつつはあるのですが、どういうわけか中華文明だけはいまいち苦手なのです。理解しようと一定の努力はするけれども、どうにも相性が悪いといいますが、頭に入ってこないところがありまして。おそらく儒教および「気」という概念が合わないのだと思いますが。でも書を読んで私は中国の歴史、中国の文化についてちょっと開眼した気分になりました。

安本博(著)『ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 春秋左氏伝』読了。
こちらも、中国文明についての理解を深めねばと思って読んだ次第です。

角川書店(編)『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 万葉集』読了
先にちょっと中級的な本である『万葉集の基礎知識』を読んでからこっちを読んでしまって、前後逆みたいな感じになってしまったけれども、かえって楽しく読めた気がします。

栗田功(著)『ガンダーラ美術にみる ブッダの生涯』読了。
仏典等に説かれるブッダの生涯を追うのにとてもよい本かと思います。とても簡単な文章で書かれているのですが、高田修(著)『仏像の誕生』を事前に読んでいたので、美術史的なちょっとした固有名詞のことがよく理解できている実感があります。いきなり本書を読んだらわかりやすいブッダ伝のようなもので、ガンダーラ美術あるいは黎明期の仏陀像についての理解はあまりなかったかもしれません。

以上です。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 10:25 PM | comments (0) | trackback (0) |
『日本仏教の基本経典』と『万葉集の基礎知識』読了。
大角修(著)『日本仏教の基本経典』読了。
前から読みたいと思っていた本です。最近、美術全集の仏教関連の巻を読むのが楽しみでありまして、しかし、その為の前提となる知識、特に経典の内容についてもっと知っておきたいとは思っているのですが、仏教経典のおよび義疏の多さは、全体像を把握することすら困難なのです。というわけで、日本の仏教に関するものだけでもうまくまとめているかと期待して本書を読みましたが、とても勉強になりました。この勢いで、各経典の現代語訳を順次読んでゆきたいところです。私が読んだ経典は現代語訳の法華経くらいですが、じつは本書に記載されている経典の主要な現代語訳は買っておるのですが、それも目を通したい。

上野誠他『万葉集の基礎知識』読了。
私は歴史好きですが、日本史では古墳時代から壬申の乱までばかり読んでいるのですが、今は日本書紀の本を買い集めているところです。しかし、それはともかくとして最近万葉集が気になっておる日々なのです。柿本人麻呂の長歌朗読DVDをBGMにして寝ているくらいであります。でも万葉集というのも全体像の把握もちょっと難しい物量なので、全体像把握的な本を探して本書に辿り着き読んだわけですが、これもまたとても勉強になりました。類書に比較して歌を楽しむというよりはどちらかというと学究的な感じがしないでもないですが、むしろ私の性分に合っていて終始楽しく読むことができました。著者が複数で雑多な編集な感じなのも、やはり万葉集的な感じでいいのかもしれません。

最近鬱々と気怠く過ごしておりましたら、いつの間にか7月も半ばを過ぎておりました。1年の半分が過ぎてしまったとかいう人もいますが、日本では基本的にだいたいのことは4月スタートなので、気持ち的にはまだ1/3から4くらいな気分なのですが。6月には本年の住民税の通知が届きましたが、昨年はちょっと私の授業の開講時数が少なかったこともあって住民税額がけっこう減っておりました。ちょっとした収入の増減で住民税と国民健康保険料の額が大きく振れるので、毎年予想がつかないのですが、けっこう少額だったりして逆に情けなくなることもあります。国民健康保険料の通知がまだなので、そちらはそちらで心配ではあります。既に届いてる時期なので無くしたのかもしれません。そして、もうすぐ夏休みとなるのですが、いろいろ顔料などについてやっておきたいことが多々あるのですが、しかし懸案の課題もあります。まずは観点別評価の計算方法がかなり不安なのでそれを整理しておかねばなりません。芸術科目は9月の期末試験が最初の評価業務になります。そこまでになんとかせねばならぬのですが、5教科とも違うし音楽、書道とも違うでありましょうから、非常勤講師の私は横の繋がりが全くないので自分でどうにか解決せねばなりません。より具体的に言うとExcelの関数を編み出さねばなりません。それから個人的な事業に関してはインボイス制度にどう対応するか勉強しておかねばなりません。どういう決断をするかもうタイムリミットぎりぎりですな。これもあまり他の情報は参考になりません。数年前に解散した法人から引き継いでいるかなり細々とした仕事なので、あまりにも細々とした売上なので、どうしたらいいのかこれも微妙なラインなのであります。それから、アカウント的な諸々の残渣みたいものを解約したりとか、実はニフティのアカウントなるものまで保持しているので、こういうのを解約したり、ニコニコ動画のプレミアム会員を止めたりとか身辺整理をしておきたいです。それが済んだら、何年も前から計画していた本webサイトのcms化を果たしたい。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 11:42 PM | comments (0) | trackback (0) |
虎尾俊哉『日本歴史叢書 延喜式』、高田修『仏像の誕生』、他読了
虎尾俊哉著『日本歴史叢書 延喜式』読了。
古墳や神社についての本を読むのが好きで、けっこう読んでおりますが、そういう本で典拠として記紀と同じくらいに引かれることの多いのが「延喜式」なのでですが、延喜式が何なのか実は私はよく知らなかったのでこちらを読んでみた次第です。いや、実は染料などの古色について読んでいても、けっこう引かれているので、それでいよいよ勉強しなくてはと思って、本書を読んだわけですが自分はこんなことも知らずに生きてきたのかという反省もちょっとしてしまいました。あとは万葉集についても、もっと読まねば、という気がしております。

高田修著『仏像の誕生』読了。
夕飯の餃子が焼けるのを待つ間なにか読もうかとおもって読みはじめたわけですが、これはとてもよい勉強になりました。新書ですから掲載されている図版は白黒の小さなものなので、もっと大きなものを参照しながら読もうと思いまして、勤務先の図書館で世界美術大全集の東洋編を改めて開いてみたところ、以前には価値がよくわからなかったものが今ではビンビンに面白くなってて、この際、東洋編全巻を購入してみようかと思いました。ちなみに本書に関連するのは、中央アジアとインド(1)の巻です。以前、西洋編全巻はヤフオクで5万で売られていた美品を購入済みなのですが、東洋編は買うつもりなどなかったのですが、買うとしたら16巻の西アジアはメソポタミア美術を扱っているので、大英博物館が心の原点である私としては買っておこうかな、くらいに思ってましたが、やはり全巻揃えておきたいです。あんま面白くなさそうって思う巻でも、それは基本的に自分の勉強不足でしかないですな。あと今なら東京国立博物館の東洋館に行ったらかつてよりずっと楽しめそう気もします。

熊崎勝(著)『ピンホールカメラは楽し! だれでも写せる“針穴写真”入門』読了。
現在の通勤先である美術室には現像・プリント用の暗室がありまして、それがなかなか立派な作りになっているのです。と言ってもかなり長い年月使用されていない様子で、ちょっと言葉では伝えにくいような鬱蒼とした物置場と化していたのですが、せっかくなので授業で活用できないかと前々から考えておりまして、折りを見て整理してみたり、しかし地震が来て崩壊したりなど、いろいろありましが、一応徐々に整ってきたいたりします。そして、現像とプリントについての参考書を入手しまして、と言っても今はいずれも絶版になってて古書を買って読んでいるわけですけれども、前世紀の写真の技法、特に手焼きプリントの技術について知るにつけ、自分の中で写真芸術への関心が深まっていく感じがなきにしもあらずです。有名な写真作品の数々も、引き延ばしの工程で色調をかなり自由に調整していたようで、今ならPhotoshopでやるところですが、似たようなことをアナログでやってて、それがなかなかクリエイティブな感じなのです。そしていろいろ勉強してから、改めて写真芸術を鑑賞してみるとこれがけっこう面白いのです。今まで見えてなかったところが見えてきたといいますか。作業工程に関心を持ったおかげで、ようやく写真芸術を鑑賞できるようになったのだとしたら、我ながら自分の感受性がいまいち頼りない感じがしないでもないですけれども、しかしなんらかのきっかけというのは大事なことであろうかと思いますし、それはそれでいいんじゃなかろうかということにしておきましょう。引き伸ばし機は(藤本写真興業 60M)一応電源も入れて、ランプは切れてないような点も確認しました。しかし、フィルムの現像ツールが無くなっているようです。いや、実はもとから無いのかもしれません。暗室内に落ちていた作例など拝見すると、ピンホールカメラ自作などの授業をやっていたのかと思われるのです。カメラの自作というのはなかなか面白そうであります。アナログの一眼レフカメラは自宅にまだ数台残っているので、それで撮影して自家現像ということも可能ですが、現像タンクなど見当たらないので、それはもうヤフオクなんかで投げ売りされているのを使ってもよろしかろうかと思ったりします。過去の現像済みのモノクロフィルムなどを使って、手焼きを試してみるというのでもいけそうな感じもします。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 12:45 AM | comments (0) | trackback (0) |
吉岡常雄(著)『帝王紫探訪』読了
我がトヨタ・ラクティスですが、ハンドルを革巻きにしてみました。

説明書をよく読んでいなかった為、実は巻き方が間違ってはいるのですが、ハンドルを持ったときの印象は非常に良くなりました。けっこう手が楽になったような気もするのです、やはり何かを操作する際に人体に触れる部分、ヒューマンマシンインターフェースは重要と言えるでしょう。上級のGグレードを買えば、最初から革巻きハンドル、革シフトノブ、肘掛けが付いてきていたので、Gグレードはそれなりの価格に見合った価値があったのということなのでしょう。とはいえ、余計な装飾的な部分も豪華になっているので、そこは要らないかなと思うわけで、ヒューマンマシンインターフェース限定のグレードがあったらいいなと思ったりするところです。

ラクティスは外装は未だ綺麗な状態ですが、下回りは錆が目立っております。一昨年の積雪があまりにも酷くて、その年の融雪剤の影響が大であろうかと思われます。ディーラーで錆止めコーティングはしてもらっていますが、一度錆びるとその箇所にコーティングしてもいずれ剥がれてくるわけでして、いずれは徐々に錆が広がってくることでしょう。酷いところは自分でサビ取りして、赤さび錆転換剤を塗っておきました。赤さびを黒さびに変えるらしいですが、実際にはアクリル樹脂コーティングで、そこに錆転換剤的なものが混ざっている程度のようです。気休め程度のものかもしれませんが、少なくとも酸素を遮断すれば錆の進行はある程度抑えられるとは思います。あと3ヶ月で車検であり、この車もそろそろ10万キロに達しようとしておりますし、寿命ということも考えなくてはなりません。できれば車検を通してあと2年乗りたい。運がよければ4年乗りたいという感じはあります。車検時にいくらかかるかという点が問題でありますが、私はあんまり熱心に稼いでおりませんので、新車の場合は買える車種が限られており、とうかコロナやウクライナ情勢によりそもそも新車を発注できる状況でもないので、なんとかしばらく持ってくれよと願うばかりです。中古車市場も高騰しているので、この時期は買い換えにはタイミングが悪すぎますな。いつになるかはわかりませんが、次に買うときはコンパクトカーの中でも非常に安いランクの車にしようと思っておりますので、一応1500ccエンジン搭載のラクティスでなければ行けなさそうなところは今のうちに一通り巡っておきたいと考えております。近隣県の史跡とか。遠いところは飛行機で行くから関係ないけど、北は青森から南は栃木くらいの範囲は今のうちに行っておきますかな。そしたら後は3気筒リッターエンジンみたいなのを気軽に乗って、タイヤも安くてみたいなものでやりすごそうと目論んでおります。いや実はリッターエンジンの車に乗ってみたいのですよ、あれは非力とか不評ですが、でも最近の技術で車重が軽くなってて、パワー不足とかそこまででもないですし、あの安そうなエンジン音が面白いし、気分的にエンジンを回しまくりたいときもあったりしますが、でも安全運転はしたいと思うので、ガンガンエンジン回せるリッターカーは面白いんではなかろうかと。

それはともかく、吉岡常雄(著)『帝王紫探訪』を読み終えましたが、これけっこう面白いですな。私は早速、パープル腺があるというアカニシ貝またはイボニシ貝を捕って貝紫染めをやってみたくなりました。念のため水産庁のwebサイトで宮城県の漁業権を確認しましたが、「いぼにし」の記載はなく、「あかにし」は七ヶ浜あたりで漁業権がある模様で、そこだけ気を付ければいい感じですかね。捕るとは言っても、その場で染料をはき出させて、それで紫になるか確認したいというだけなので、まぁ、問題はないとは思いますが。私は山が好きで、海はあんまり好きではなかったので、どこにゆけばいいのか検討つかないのですが、この機会に海に行ってみるのもまた刺激があってよろしかそうかと思います。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 07:24 PM | comments (0) | trackback (0) |
エリック・H・クライン著『トロイア戦争:歴史・文学・考古学』読了
以前『B.C.1177 古代グローバル文明の崩壊』を読んで面白かったので、同著者の『トロイア戦争:歴史・文学・考古学』も読んでみました。イリアスはいいですな。私は文学というジャンルはあまり読まないのですけれども、古代の文学は好きでしていろいろ読んだりはしているのですが、何か一番かというと、なんだかんだでイリアスは別格です。ありとあらゆる書物の中でも最も好きな本ともいえるかと思います。戦場で一騎打ちをはじめるイリアスのような戦争は現代では現実的でないとも言われておりますが、しかしまぁ戦争とは考えず人生のようなものかと思えば、我々は常に何かしかの困難の中にいて、そしてその中で命の長さは限られていて、その中でどうして生きてゆくべきかというとイリアスは規範でもあり慰めでもあります。作中ではどんどん容赦なく人が死んでゆくのに、その物語が慰めになるというのは不思議なものですが。イリアス自体も良いのですが、いったいどこまでが史実を反映しているのかとか、そのような考古学的な本を読んだりするのも楽しいというか、結局結論は出ないようなものですが、でも、そういうのも面白いのです。

西村賀子著『書物誕生 あたらしい古典入門 ホメロス『オデュッセイア』〈戦争〉を後にした英雄の歌』も読みました。ホメロス作品では、私は断然イリアス贔屓であり、それはたぶん歴史好きだからだろうかと思われます。文学好きならオデュッセイアなのでありましょう。というのを本書を読んで思いました。しかしいずれにしてもあまりオデュッセイアについて深く考えてこなかったのですが、本書を読んでみたらその内容といいますか構成の深さを知って自分の無学を恥じ入るばかりです。もう一度読み直さねば、と言いたいところです。とはいえ、実は本書の内容も前半はイリアスに割かれている記述が多く、特に古代から中世・近世にかけての受容史みたいな話はイリアスが中心となっており、その辺をついつい熱心に読んでしまったのは事実であります。特に中世にイリアスが西ヨーロッパでどのように認識されていたかというのは前々から気になっていたことでありました。その件に関する参考文献も多数紹介されてありましたので、追って入手に努めたいと思います。

吉岡幸雄著『日本の色を歩く』を読みました。天然染料をはじめ、朱や赤鉄鉱など、幅広く、そして読みやすく書かれておりますが、類書もたくさん読んではおりますが、しかし、何を読んでも、やはりまだまだ知らなかったことは多いなと思いました。とりあえず、クチナシの苗木を購入しました。さらに著者の父と思われる吉岡常雄著『帝王紫探訪』も購入して読んでおるところです。これは貝紫についての本ですが、私もついにこれを試してみたいという気分がわき起こってきておりまして、どうやって貝を入手しようか調べているところです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 10:04 PM | comments (0) | trackback (0) |

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