2010,02,28, Sunday
先日、長石のみを釉薬として、志野っぽい茶碗を作ろうとして失敗したが・・・
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=718 長石のみだった釉薬に、カオリンを混ぜてみることに。 ![]() 「NZカオリン」、ニュージーランドカオリンの略? なんでカオリンを入れるかというと、あちこちにそう書いてあったからで、別に深い考えはない。 こんな感じで施釉。 ![]() もう一点。 ![]() 焼き上がり ![]() 写真だと、ちょっとよく見えるような気がしないでもないが、実物はかなりイマイチ。 ![]() ![]() ![]() どうも、気泡がたくさん出来るし、ざらざらして滑らかさがない。 何が悪いのか。 ということで、ネット状で調べていたら、それは福島長石の特徴らしい。 次は、別の長石を使ってみるか。 |
2010,02,27, Saturday
アウトドア用品店 WILD-1にて、軽登山靴購入。
![]() キャラバン/C-1 26.5cm 参考:http://www.greenlife.co.jp/item/boots/crvn-c1.html 今週末は天候が悪く、山に登っても泥まみれになりそうだったから、とりあえず慣れておこうかと、その辺の道路を歩いてみた。なかなかいい感触である。 |
2010,02,22, Monday
個人的には半油性地が中心で、油性地の頻度は低いのだけれど、たまに油性地をやろうと思うと、どう塗ったらいいかと悩まずにいられない。膠液のときのようにドバっと広い面を塗りたいのだが、個人作業だとなかなかそういうふうにいかない。油性地塗もペンキみたいに用意すれば、素早く塗れるのかもしれないが、地塗りとしてはそれは緩すぎる気もするし、自家製で塗料を用意しようと思うと、膠液と混ぜるだけの場合と違って、そんなたくさん作れない。キャンバスメーカーであれば、長いパッドのようなもので一気に塗るのだろうけど、個人技ではどうするのか。
最近、古吉氏が試行錯誤された話をされていらっしゃるので、私も何かちょっと書いてみようかと。 http://paintingsfuruyoshi.blog56.fc2.com/blog-entry-205.html で、まずは、膠引き済みのキャンバスを用意。 ![]() ホルベインのラピッドスキングルー張りキャンバス(地塗りなし)である。 膠は非常に固く、麻に毛羽とかがあると、後述するゴムベラとかを削ってしまうので、ちょっとペーパーをかけるなどして調整。 ![]() 地塗り塗料はNatural Pigmentsで購入した、体質顔料の多く含まれているシルバーホワイト。 ![]() 同ショップでセリューズの名を冠する商品は、炭酸カルシウムと鉛白をリンシードで練ったものだそうである。 パレット状に絵具を出したのち、ガラス棒などでテレピンを垂らしながら適量加え、塗りやすい粘度によく練り合わせる。 ![]() ここでちゃんと混ぜておいた方が、ムラのない地塗りになるかと思う。 個人的に、筆や刷毛だと塗り難い気がしていたので、ヘラいこうかと思い、木べらの角をヤスリで削って丸くする。 ![]() やっぱヘラの跡が付きますな。 ![]() ![]() 凸部分ができそうなところは、やわらかい筆で撫でておいたが、描画時には荒々しい筆致で絵具を置いていくタイプなので、個人的にはあまり気にしてなかったりする。 一層目が乾燥した後、ゴムベラで二層目を。 ![]() 小さなキャンバスだと、ヘラの跡みたいなのはけっこう気になるかも知れないが、荒々しいキャンバスの大作だったらどうすかね。少なくともルーベンスだったら、気にしないどころか、意図的に残すかもしれないとか思ったりするのだが。 ↓はド・マイエルヌ手記に書かれていた地塗り用ナイフ。 ![]() 良さそうであるが、現代風に、木枠にキャンバスをくるむようにして張った麻布には使いづらそうである。木枠のところに歯が当たるだろうから。。。 |
2010,02,20, Saturday
最近、染色、ガラス制作、釉薬などいろいろ試しているうちに、灰というものにいたく感心するようになった。木材その他をしっかりと燃やすと、最後に灰が残るから、これは常日的に頻繁に目にしているものであるが、この灰というのはなかなか有用な物質で、昔はこれを広い用途に活用していたそうである。灰は、水に入れて灰汁を作ることができるが、これはなかなか強いアルカリ性の液体となって、いろんな用途に使える。灰には多くの金属物質が残っていて、釉薬として使用すると様々の色になったりする。古代世界のガラス製造は砂にソーダを混ぜることで燃焼温度を下げていたが、地中海世界がイスラム圏になってからのヨーロッパでは、ソーダが入手できなくなった為に、代わりに灰を用いるようになった等々、挙げるとキリがない。
参考:灰 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0 釉薬においては、そもそも原始的なものでは、窯の中で燃やした薪の灰をかぶって、自然と釉薬になったりしたという話があるほど重要である。 しかし、現在使用中の窯は灯油式なので、薪の灰はかぶらない。 そこで、釉薬をかけるように、灰をたっぷりかけて焼いてみることにする。 べつに珍しいものではなく、灰釉と言って、普通に陶芸品店で売っているが。 ![]() ちなみに、この前やってみた灰釉は、袋に「陶磁器用灰釉」と書かれていたが、今回使用するものは「水簸天然木灰」とある。何が違うか調べたかったが、メーカー名で検索しても、公式サイトみたいなものは見つからなかった。 まずは、灰を水で溶く。 ![]() そこに、素焼きの陶器を浸す。 ![]() 薄すぎであろうかと思うが、ちょっと灰が被ったくらいな感じにならないものかと、試行錯誤中な為である。 ![]() ↓焼きがあり。 ![]() 素焼きをそのまま本焼きしたものと色が全く変わらない。よく見ると、ところどころ深緑のガラス状物質が見えるが、むしろ何かの汚れかと思われそうである。 まぁ、釉薬としては、灰は粘土と混ぜて使うのが筋であろうということで、長石を混ぜてみることに。 ![]() というわけで、こんな感じでかけてみた。 ![]() 焼き上がりは↓このような感じである。 ![]() なかなか悪くないかも。 ひっくり返したところ。 ![]() |
2010,02,15, Monday
志野茶碗が嫌いな日本人というのはまずいないと思われるが、さほど陶器に愛着のない私でも、東博とかで↓みたいなのを見るのは悪い気分ではない。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?processId=00&ref=2&Q1=&Q2=&Q3=&Q4=11______631__&Q5=&F1=&F2=&pageId=E15&colid=G5749 志野茶碗の釉薬は長石なんだそうで、訳あって長石がどっさりとあるので、試しに長石のみを釉薬として使ってみることに。 ![]() ![]() 本当は、カオリンとかいろいろ混ぜて調整した方がいいのだろうけど、まぁ、素材そのものの性質を知りたいということで、純粋に長石のみで。いろいろ混ぜるのは後からやろうかと。 ということで、長石と水のみで成る釉薬を素焼きの茶碗にかけた。 ![]() 本焼き前の状態。 ![]() で、↓が1260℃で本焼き後であるが、ものの見事に剥離している。無念。 ![]() ちなみに、別の器にも同じ釉薬を施釉していたが・・・ ![]() こちらは、わりといい感じである。 ![]() 窯の中でも位置によって温度とか火の通りが違うらしいが、長石の融点が1200℃であるからして、1260℃という焼成温度は微妙なラインだったかもしれない。だからと言って、先の茶碗みたいに極端に剥離するもんだろうかなぁ。 貫入みたいなのが、すごいたくさん見えて、見た目には面白い(なにかの拍子で剥がれてきたりしないか、ちょっと心配だが)。 ![]() とりあえず、まだまだ志野っぽくないような気がする。次は石灰、カオリン等を混ぜてみるか。 |