鉛白づくり近況
鉛テープからの鉛白生成を続けておりますが、日々の雑事に気を奪われてイーストの交換を怠ってしまったりと遅々として進まなかったりするのです。しかし現状で出来た分の鉛白を集めて、今シーズンは終了とすることにしました。気温が低くなると化学反応も鈍化しますので。

というわけで、以下のように鉛白が集まりました。

これが2個分ほどありますが、押し込んではいないので、ギュッとしたときの体積はずっと少ないと思います。

けっこうな厚みがあった鉛テープもこのくらい薄くなっておりました。


ところで、一部、赤みがかった鉛白ができてしまう現象があったのですが、ある鉛テープにだけ発生する現象のようで、このテープを除外すれば問題はないようです。

いったん表面の鉛白を取り除いてからも赤みがかった鉛白が形成されるので、表面に付着した不純物が原因というわけではないようです。

ところで、鉛白は生成されたものの、これを顔料にしてゆく工程はさらに手間がかかるものです。鉛白生成を眺めているのは、実は楽ちんだし楽しいといえますが、ここから先はけっこう根気のいる工程となるかと思われます。実はあまりよく知らないのです。おそらく洗浄は必要となるでしょう。それから粉砕するのと、油絵具にする為の練りの工程があると思われます。ポットミルで砕きつつ洗浄という方法を検討しておりまして、小型のポットミルと回転台を発注済みです。果たして有効かどうかはわかりませんが。その他、ミキサーで洗うなどという身近なもので、あまり価格の高くないもので検討しております。

| 絵画材料 | 11:07 PM | comments (0) | trackback (0) |
ヘンプオイル試用
ずいぶん前にヘンプオイルを買っていたのですが、乾性油として機能するか、試しに顔料と混ぜて塗布してみました。

経過をまめに観察していたわけではないのですが、2週間後にはしっかりと乾燥しておりました。カラリと乾燥しており、指で強く摩擦しても影響はありません。


成分を見ると、リノール酸が多く、それに次いでリノレン酸もある程度含まれているようであります。このような成分表がどれくらい信用できるかというのは、あまり期待しない方がいいというのが最近思うところです。悪意があって偽装するというわけでなくて、なんだかんだでいろいろあるわけですが、しかし、一応この表をベースに考えますと、淡色の油絵具用に適切にブレンドした乾性油みたいなような感じがするのですが。それならポピーとリンシードを混ぜればよいわけで、未知の乾性油を採用することもないわけですが、しかし個人的にはヘンプ素材は油彩用に検討の価値があるような気もします。

「ヘンプ」やら「麻の実」などの言葉を使っていますが大麻のことなので、現代ではネガティヴなイメージがあるかと思いますが、しかし麻の実は七味唐辛子にも入っているし、鳥の餌として売られていることもあるし、大麻草の布もたくさん使われているしで身近な素材であります。キャンバスの布は亜麻布が多いけれども、ヘンプも使われていたこともあるようなので、ここで何か復権的なものがあればいいなという気がします。

| 絵画材料 | 10:48 PM | comments (0) | trackback (0) |

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