鶏の骨を陶芸用窯で焼き、骨灰顔料を作ってみた。
以前、カセットコンロやガスバーナーで鶏の骨を焼いて、骨灰顔料を作ってみた話を記載したことがあったけれども、いくら焼いてもやや灰色がかっていて、いまいち白くなかった。
詳細は下記参照。
■骨灰(bone ash)を作ってみる。結果は微妙。(2011/01/26)
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=881

というわけで、今回は陶芸用の窯で焼いてしまうことにした。
火力が全く違うし、じっくり長時間かけて焼くのできっと綺麗な灰になってくれるでしょう。

前回も引用したけれども、チェンニーニ(岩波書店)曰く「・・・雌鶏か,あるいは去勢した雄鶏の腿や手羽の骨を用意する.鶏は,年をとったものであればあるほどよい.食卓の下にそれを見つけたら,見付け次第,火にくべ給え・・・」というわけで、スーパーで売っていた骨付きの鶏肉から、食後に骨だけとっておいた。いちおう、水に浸けるなどして、付着物を綺麗に取り除いておいた。

それを素焼き(800℃)の際に、窯にしのばせておく。
骨灰顔料(bone ash)を作る

そして、焼き上がり。
骨灰顔料(bone ash)を作る

白いですなぁ。
骨灰顔料(bone ash)を作る
チェンニーニでいうところの「・・・灰よりもずっと白くなったら・・・」という感じには充分すぎる程であると思いますが、どうでしょう?
(自分も死んだら、こんなふうになるのかしら)

乳棒で潰すと、簡単に崩れて粉になる。
骨灰顔料(bone ash)を作る
(自分も死んだら、骨壺にぎゅうぎゅう詰められてボロボロ崩れるのだろうか)

こんな感じでしょうか。
骨灰顔料(bone ash)を作る
骨の芯の部分に赤いところがあって、一緒に砕いたので、びみょうに暖かみのある感じの色になってるところが、ちょっと気にならないでもない。

できれば、メッシュなどで分粒して完成としたいところであり、さらにメタルポイントの下準備に使ってみるなどしないと意味ないといえなくもないが、このところ非常に忙しくて、なかなか実行するのは困難である。どんな感じかというと、午前3時ぐらいまで書類を作っててそれが終わっても何かしら提出しなければならない書類がエンドレスで続いて困るというところだけど、でもまぁ世の中の本当に忙しい人を見るとこんなものは全く忙しい部類には入らないであろうって思うので、次々いろいろやっていこうと計画中です。

| 絵画材料 | 01:27 AM | comments (0) | trackback (0) |
板で挟んで搾油する方法
先日投稿したテレピンでの胡桃油抽出ですが、しばらく放置していたらそれなりにテレピンが揮発し、徐々にオイルっぽい雰囲気を醸し出してきており、テレピン抽出も意外といけるのかもしれない、と思ったので、当該記事に追記しておきました。
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=1042

さて、万力を使った搾油器を作ろうと思っていたのだけれど、ネットを検索していたら、下記の資料に、板で挟むだけという簡単搾油方法が載っていたので試してました。

■「持続可能な社会を考える中学校技術科の授業の試み : ゴマ栽培からバイオディーゼルを作る授業」
http://ir.lib.shizuoka.ac.jp/handle/10297/5298

バイオ燃料の教育が目的の資料なので、途中からは油絵具とは無縁の内容となりますが、搾油の段階までは参考になるかと思われます。
具体的な手順を以下に引用すると、

-----引用開始-----
1. ゴマを収穫する。 
2. 収穫した莢から種を取り出す。(脱穀) 
3. すり鉢とすりこぎを使い種を細かくする。
4. 細かくしたゴマに水を10 %加える。
5. ガーゼに包み,電子レンジで2 分間加熱する。
6. すぐに取り出し,ビニール袋に入れて,板に挟んで万力で圧力をかけて油を絞り出す。(搾油)
7. 絞った油に対して半分のメタノールとそのメタノールに対して4 %の水酸化ナトリウムを混ぜてナトリウムメトキサイトを作っておく。
8. 絞った油に対して1/3 のナトリウムメトキサイトをまぜ,60 度の温度で15 分間攪拌する。
9. その後,20 分静置させ,グリセリンとバイオディーゼルを分離させる。
-----引用終了-----

7以降はバイオディーゼル分離の手順になるので、6までが搾油の手順となりましょうか。「水を10 %加える」→「ガーゼに包み,電子レンジで2 分間加熱する」のくだりは、「蒸す」という感じなんでしょうか。ゴマを栽培、収穫となっておりますが、授業ではやはり市販のゴマの実を追加している模様。私もかなり大量に荏胡麻を栽培したんですが、タネを取り出すの脱穀の作業が面倒で、放置したままになっております。

ちなみに、ゴマ油はある程度はリノール酸を含むけれども、油絵具に適すほどではないので、画材用としては他の実をつかわないといけないですけどね。

↓先日、素手で搾ろうとして諦めた亜麻の実
亜麻の実

これをまず電子レンジで2分蒸してみた。
板で挟んで搾油する
ただし、10%の水は加えなかった。

板で挟んで万力で締めてみたが、結論を言うと全く油は出て来なかった。
板で挟んで搾油する

蒸すときに水を追加してなかったからかもしれないし、亜麻の実ではこの手は使えないというだけかもしれないけど、ポピーや荏胡麻でもやってみるか。

| 絵画材料 | 10:52 PM | comments (0) | trackback (0) |

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