2016,07,29, Friday
画家の鳥越一穂氏と収録した動画です(動画の編集等は基本的に鳥越さんがやっています)。
よろしければ見てください。 ラピスラズリ(鉱石)と、それから抽出するウルトラマリン(顔料)について語っているという内容です。 台本無しで、話が飛びがちですが、ウルトラマリン及びその他の青について延々と語り合って、編集したものが動画4本分になる模様です。 これらの動画は前座みたいなもので、本編としてラピスラズリからウルトラマリンを抽出する様子を配信しようかと計画しているところです。 ウルトラマリン抽出の動画は、youtubeに下記のようなすごい動画がありました。 果たして、これに負けない動画ができるだろうか、ご期待ください。 ---- 2016.7.31追記 ---- 続きの動画も公開されたので、追加します。 |
2016,07,08, Friday
鳥越氏が計画しているMediciという仕組みの運営テストに協力しているのですが、その仕組みを紹介しようと思ったのですが、ひとことで文章にしようと思うとちょっと大変だったので今は割愛しますが、ともかく、Mediciの仮メンバーになりましたので作品が届きました。鳥越氏考案の運搬ケースに入っております。
![]() ![]() こちらが作品です。 ![]() トロンプ・ルイユ、いわゆる騙し絵となっております。素晴らしい小品です。特にラピスラズリの部分に気合いを感じますが、これは天然ウルトラマリンを使ったのか確認してみたいところです。 そして、Mediciの仕組みでは、2ヶ月毎に別の作品と交換する予定とのことです。 おそらくこの作品の制作風景と思われる動画がありました。 この作品のようなトロンプ・ルイユをすんなり理解するには、そこそこの美術的知識が必要かと思います。騙し絵というと、エッシャーの作品や、視覚トリックアートなどを思い浮かべる人が大半だと思いますが、西洋絵画にはそれとは違うトロンプ・ルイユというジャンルがあり、そのジャンルの作品に触れる機会がなかった人は、一瞬戸惑うかもしれません。このような本来の意味での騙し絵については、谷川渥(著)『図説 だまし絵 もうひとつの美術史』に目を通されると、その論法や歴史について理解できるので、みなさんも是非どうぞ。。 作品の裏側です。なんと、銅板に描かれております。 ![]() かつて宣教師が世界中に持ち歩いた絵画には、銅板に描かれた物が多く、銅と油彩の相性は特に良いらしいのですが、実際に描いてみると苦労するらしいです。私はまだ試してないので、実感がないですけれども。発送を繰り返す作品の支持体としては検証に値すると思います。このサイズでしっかりとした厚みのある銅板はそこそこの値段がすると思うのですが、今度聞いてみたいと思います。 地塗りの種類も明記されております。鉛白とローアンバーに展色剤はリンシードオイルとのこと。先日直接伺った話では、銅板に油絵具がのりずらいので、比較的ざらざらした地塗り材を予め塗布していたと聞いたような気がします。メモしたわけではないので、うろ覚えで申し訳ないのですが、マーブルダスト(大理石粉)が含まれる地塗り材だったとか。製品名も忘れました。しかし、この辺はきっとご本人がコメントしてくださるのではないかと思います。 改めて表面を見てみましょう。 ![]() なるほど、多少粒状感があるのは、その為かもしれません(大変申し訳ないですが、ちょっと斜光気味で撮りました)。銅板というと、平滑で正反射した表面を思い浮かべがちなのですが、この方が現代風の半光沢感があって好まれると言えるでしょう。現状は仮引き用ニスが引かれているだけなので、光沢に関してはまだご本人の理想が他にあるかもしれません。 これ以上好き勝手語っていると怒られるかもしれないので、さっそく飾ってみましょう。 ![]() |
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