自製鉛白近況
自製した鉛白を練って作ったホワイトですが、現在、ほぼメインで使っております。

展性や柔らかさ加減等、練り具合が自分好みで非常に使い易いです。しかしそれは顔料がどうこうというより、普段描画用に使っているメディウムの組成に近い展色材で練ったから、というのが理由かと思われます。抜群の使いやすさですが、チューブ内での保管期間はせいぜい1年程度かと思われます。年に一回練ればよいと考えれば充分ですが。なので、展性などの具合の検証にはなってはおりますが、顔料の具合としては、期待以上の充分な白さを実感しています。このくらい白かったらもう何もいうことはありません。しかし、しばらく使い続けて思ったのですが、ちょっと白過ぎるというか、被覆力みたいものが想定よりも高い感じがして、透明感のある油絵的な描写が難しいような感じがしなくなくもありません。これはたぶん、1~2割程度の体質顔料を加えることで自然な感じになるのではなかろうかと思っております。というか、加えないと微妙な色調の調整に苦労しそうです。次回練る時は体質顔料を加えたいところなのですが、いったいどんなものを使えばいいのか、その辺の検証はそれはそれで時間がかかりそうな感じもあります。

| 絵画材料 | 07:41 PM | comments (0) | trackback (0) |
多川俊映『唯識とはなにか 唯識三十頌を読む』他読了
寒波すごいですな。まず仙台方面は出勤するのに2時間運転しなければならなかったです。しかも、けっこうあちこち迂回路を探索して、裏路地とか通って辿り着く感じでした。まぁ、仙台の渋滞はどうにもならないですな。ちなみに帰りも2時間かかります。

それはともかく、1月は下記の本を読みました。

植木雅俊(著)『法華経とは何か その思想と背景』
江戸時代の哲学者、富永仲基は「法華経は褒める言葉と自画自賛ばかりで、教理らしきものが説かれていない」というふうに語ったらしいのですが、恥ずかしながら本書を読むまでは、私も法華経に中身がないというような印象を持っていたところはあります。法華経というのは不思議な構成で、読んでいると法華経のすばらしさをたたえ続ける表現が多くそれが延々と続くので、法華経という別の経典があって、これはその経典の宣伝本なのではないかという第一印象を持ってしまうのは仕方ないかな、と思うところです。しかし、本書を読んで、ついに全体の意図するところが理解できた気がします。なんとも不思議な経典ですが、本当に素晴らしい経典であります。ちなみに同著者の『仏教、本当の教え』も続けて読みましたが、前掲の書との重複部分が多くてけっこう飛ばし読みしましたが、でも、これもまた勉強になりました。

多川俊映(著)『唯識とはなにか 唯識三十頌を読む』
唯識の入門書を何か読みたいと思って、いろいろ探した結果、本書を注文したわけですが、読んでみると、これが一番だったように思います。他読んでないから知らんけど。世親の「唯識三十頌」の意訳を通して、唯識について知るような構成になっているのですが、説得力があるし、わかりやすいです。

鎌田茂雄,上山春平(著)『仏教の思想 6 無限の世界観<華厳>』
5巻<天台>に続いて<華厳>も読みました。思想的には<天台>ほどの感動はないものの、仏教美術鑑賞的には華厳の思想や歴史を理解しておくことは大事であろうかと思いまして。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 11:38 PM | comments (0) | trackback (0) |
ヴェルディグリ、ちょっとだけ完成。
評判がすこぶる高いという洋ドラマのブレイキング・バッドとベター・コール・ソウルのDVD第1巻を観ました。ベター・コール・ソウルは、ブレイキング・バッドのスピンオフ作品らしいので、同時に第1巻を観るというのは変なのですが、でも個人的にはベター・コール・ソウルの方を観てゆきたい感じがするところです。飢え死にしたくないと言って公選弁護士の仕事をもらいに行って、真面目にせっせと働いているところが、なんか気に入ったシーンでした。私もこんなふうに日々せっせと講師の仕事をしてゆきたいと思います、飢え死にしないように。本日は高校非常勤講師の仕事が午前中4時間あって、おおよそ1.4万円くらいの収入で、普通はその後は自宅で画材を弄るか制作するか読書するところですが、今日は全然別の仕事で新規PCの設定のご依頼があって(Win8サポート終了の為)、1時間半くらいで終わるかと思ったけれども、2時間半かかったのですが、その利益がだいたい2万円となり普段よりは働きました。

ところで、1年前からせっせと作っているヴェルディグリ顔料ですが、一応ちょっとだけ仕上がったものを瓶に詰めてみました。


終わってみれば、緑青づくり程度は短期間で終わるはずですが、1年かかったしまいました。まぁ、同時にいろんなことをやっているせいですが。様々な銅素材を買って試していたので、まだまだ人工緑青が大量にある状態なので、順次顔料化していかねばなりません。ちなみに銅タワシを腐食させていたタッパを開けたら↓のようになっておりました。


| 絵画材料 | 09:13 PM | comments (0) | trackback (0) |
ラクティス、走行距離が10万キロを超えました。
トヨタ・ラクティス、走行距離が10万キロを超えました。

そろそろ買い換えを検討しなければならない頃合いですが、今のところ故障等もなく走っていますし、いましばらくこの調子で走ってくれたなと思います。昨年末にスタッドレスタイヤを新調したので、そちらを履き倒して終わりたい気もします。

購入したのはヨコハマのアイスガードです。というか、結局ずっとアイスガードばかりでありました。ちなみに4本で工賃込み約7万でした。ラクティスはタイヤのサイズが珍しいタイプなので、コンパクトカーの割に価格が高いのです。少なくとも2シーズンは使いたいし、できれば4シーズン使って終われればありがたいです。

| その他 | 07:26 PM | comments (0) | trackback (0) |
楮の皮を叩く。
先日は楮の皮をアルカリで煮たところで書きましたが、その後の紙叩きも行ないました。


自宅にあったすりこぎ棒と、ゴムハンマーを使ってやりましたが、形が違うものが2種類あると、工程で使い分けられていいですね。

はじめにすりこぎ棒で、その後、ゴムハンマーで力強く、そして最後にまたすりこぎ棒でやりました。徐々に水を足してゆくといいらしいです。正確に測ってはなかったのですが、気分的には30分くらい叩いたように思います。

目安としては、水に入れて分散するくらいになればいい、みたいな話を聞いたというか、youtubeで見たのですが、一応そのくらいにはなったようです。

この後は紙すきに入るわけですが、ネリがない、という状況ですので、いったんここで中止して、トロロアオイを育ててみたいと思います。紙原料は乾燥させて保存しようかと思ったのですが、どうせ自宅でやるのだからということで、塗れたまま冷凍庫に入れておくことにしました。トロロアオイ、手に入るのでしょうかね。

| 絵画材料 | 08:22 PM | comments (0) | trackback (0) |

↑上に戻る↑  : 古い記事>>
累計
本日、昨日 集計結果
  
■NEW ENTRIES■
■RECENT COMMENTS■
■RECENT TRACKBACK■
  • 昔のキャンバスの木枠は意外とシンプルだったのか?
■CATEGORIES■
■ARCHIVES■
■PROFILE■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■
■LOGIN■
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASSWORD: