2009,10,30, Friday
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2009,10,27, Tuesday
↓前回
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=653 PVA(ポリビニルアルコール)の入手方法として洗濯糊を選んだ我が輩であったが、実は洗濯のりなるものを使用したことがなかったので、まずは普通に洗濯のりとして使ってみることに。 一応、容器に記載の使用法を読んでみたが、いまいちよくわからない。「洗濯終了後に低水位で洗濯のりを混ぜながら濯ぎと脱水」「乾燥後にスプレーで吹きかけながらアイロンがけ」等の方法が紹介されていたが、「選択後に適量を水に溶かして衣類を浸し、軽く搾って干す」というのを試してみるか。 ![]() というわけで、タライに水を張って、選択のり「カネヨノール」を入れる。目安量が表記されているけど、コップ1/2とか、けっこう使うものなんだなぁと。これは確かに750mlを157円とかじゃないと相場的に使ってられないような感じはする。逆に文具糊とかコップ1/2なんて絶対使わないもんであるから、それよりずっと小さいやつが150円前後で売ってても相場だと思うけど。それともやはり濃度とか違うのだろうか。 一応Yシャツを糊付けしてみたが、搾ったときの皺もそのまま固定されて、微妙な結果であった。吹きかけながらアイロンの方がよかったか。いずれにしても衣類の糊なんか気にする御身分でもないので、この件はもういいや。 次に、文具糊として使えるのだろうかというのが気になったので、試しに封筒の封をしてみることに。同じPVAだから、たぶん、いけるとは思うが。。。 ![]() 多少乾きが悪いような気がしないでもないが、気のせいだろう。乾燥後にまじまじと観察してみたが、べつに普通の液状糊で着けたときと変わらない。指でかるくみくってみようとしたが、べつに剥がれるでもない。とりあえず、クライアントへの請求書を入れたので、後日無事に送金されてくれば実験成功ということに。 |
2009,10,25, Sunday
現代において非常にメジャーな接着剤であるPVAについて、ぶっちゃけ私自身はあまりよく知らないのだが、そうも言ってられないのでいろいろ試してみながら理解を深めていきたいかと。。。かなり眉唾な進行具合になるかと思うので、ご指摘等あればコメント欄にどうぞ。
とりあえず、PVA、または類似の樹脂が成分の製品をいくつか購入。 まずは文具糊の代表アラビックヤマト(製品名はアラビアゴムが由来だとは思うが、現在はPVA)。 ![]() こちらは、PVAではなくPVALと表示されているが、同じであるらしい。 参考までに、PVAとは関係ないけど、昔ながらの澱粉のり。 ![]() 今でもでんぷんなのか。 ![]() 絵画材料向けのPVAとして、Natural Pigmentsより購入した Neutral pH Adhesive http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=510-27008 ![]() 8oz $7.5ということで、そんなに高いものでもない。送料はけっこう取られたが。 PVA製品は、弱酸性から中性のものがあるでようだが、こちらは中性ということであろうか、それと他の合成樹脂と比べてPVAが中性ってことだろうか。 ![]() すごい立派な説明が表示されていて、さすが絵画材料店という感じだが、もしかしたらPVA全般に言えることが書いてあるだけかもしれない。 さて、ネットで検索するとPVA使った実験を披露しているページがけっこう見つかるのだが、入手方法として「洗濯のり」がよく挙げられているので、さっそくホームセンターで買ってみた。 ![]() その名もずばり「せんたく糊」。さらに、PVAと表記されており、実に判りやすい。 ![]() 弱酸性~中性だそうである。 ![]() この洗濯のり、750ml入りで157円だったので、かなり安いと言える。補充用アラビックヤマト400mlが実売700円前後であることを考えると、使い方によっては経費削減になりそうな。って、普通の事務じゃ、糊一本消費だけでも1年以上かかるだろうし、まず関係ないか。でも、キャンバスの目止めに使うなら、ともかく安いであろう。 ホルベイン工業のQ&Aでも、洗濯のりが挙げられている。 ●綿布に直接油彩を描きたいのですが...... http://www.holbein-works.co.jp/technical_info/2008/10/post-25.html ちなみに洗濯のりならどれでもいいかというと、いろいろあるようなので、成分は確認しておかないといけない。 こちらはキーピング。 ![]() ![]() 「酢酸ビニル系ポリマー」と表示されているのだが、これは酢酸ビニルなのか、ポリ酢酸ビニルなのか、ポリビニルアルコールなのか、ちょっとわからないのだが。 接着剤で有名な(株)コニシの「木工用ボンド」 ![]() これは「酢酸ビニル」ですな。 ![]() その昔、合成樹脂絵具としてアクリル絵具と双璧だったビニル絵具の媒材が酢酸ビニルだったような…。アクリル絵具と比較して耐久性に劣るために衰退したとも聞くけど、先述のホルベイン工業Q&Aでは画布の目止め利用に関して「…水性ボンド(木工用ボンド)は適しません。経年劣化して崩れますから土台の意味を為しません…」とある。酢酸というくらいだからペーハー的に酸性かと思われるが、確かに諸々の本でもビニル絵具に耐酸性でない顔料は使用できないとされている。なお、それとは逆にアクリル絵具はアルカリ性に弱い顔料が向かない。 ↓もうちょっと耐久性のありそうな木工用ボンドも買ってみた。1000円くらいする。 ![]() こちらは「ポリ酢酸ビニル」とある。 ![]() ポリ酢酸ビニル(Polyvinyl acetate)は、ポリビニルアルコール(PVA)の中間原料、別称はPVAcだがPVAとされることもあるようで。 というわけで、主に洗濯のりを使いつつ、PVAの特性を確認する実験を行なっていこうかと思案中。 |
2009,10,07, Wednesday
天然の酸化亜鉛。写真では伝わらないかもしれないけど、思わぬデカさだったよ。中国系開運商品っぽい感じのサイトで購入したので、本物かどうかもちょっとよく分かりませんが。。。ジンクホワイト顔料は、人工的につくられているであろうが、こちらは顔料にならないのだろうか。あるいは顔料として使われて形跡とかないのだろうか。
![]() 鉛白については性質やら製法やらをいろいろ調べてきたけれども、チタニウムホワイト、ジンクホワイトのことはあまり知らない、というかスルーしてきてしまった感がある為、それらについて知る糸口にでもなればと思って入手したこの原石だが。でもまぁ、役に立つとは思えんが。 ちなみに、ネットの鉱物屋は、鉱物マニア的雰囲気のサイトと中国風開運商品っぽいサイトの2系統あって、鉱物マニア向けと思われるサイトでは商品管理や梱包が丁寧で綺麗なんだけど、中国っぽい方のは半端じゃなく汚い。しかも物がデカい上にボロボロに崩れていたりする。以前、オーピメント(硫化砒素)買ったデカくてボロかった。硫化砒素だけあって、怖いような気もしたが。どうやって保管するかとか、けっこう悩みの種であったりする。 |
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