麒麟血(ドラゴンズブラッド)を使ってみた。
以前アロマショップで購入した麒麟血(ドラゴンズブラッド)があるので、これをアルコールニスに混ぜて使ってみよう。
麒麟血(ドラゴンズブラッド)

麒麟血は楽器その他の木工用ニスの赤い色材として有名ですが、絵画関連では、金箔上のニスや写本のインク等として古い文献にも登場するくらいで、それほど存在感はないような(麒麟血について説明する時間はないので、知らない人はググってください)。

とりあえず、木材に塗布するニスでも作ってみましょう。
実は使い方知らないけど、まずは、とくに調べずに手探りでやってみようかしら。
※そのようなわけで、この記事の使い方を参考にはしないでください※

今回、ニスの主体はコーパルをエタノールで溶かしたアルコールニスということで。
↓コーパル(マニラ)
麒麟血(ドラゴンズブラッド)

シェラックニスでもいいけど、コーパルの方が透明なので、麒麟血の色をはっきり認識できそうな気がしたので。

コーパル(マニラ)はアルコールに簡単に溶けるが、麒麟血は以前、塊のまま入れたら、いまいちうまく色が出なかったので、乳鉢で細かく磨り潰してみる。
麒麟血(ドラゴンズブラッド)

コーパルとアルコールは適切な配分で処方したが、麒麟血はどれぐらいいれたらよいか判らなかったので、手元にあったものを全部入れた。

こんな感じに。
麒麟血(ドラゴンズブラッド)
数回念入りにかき混ぜておいた。
汚く見えるのは、コーパルのゴミのせいかと思われる。

不溶の物が下に沈むと、こんな感じの赤いニスができた。
麒麟血(ドラゴンズブラッド)

何か塗るものがないかと探してみたら、↓こんな棚が。
麒麟血(ドラゴンズブラッド)

フィルターで濾してから、とも思ったが、なんか面倒なので上澄みを塗ることに。
麒麟血(ドラゴンズブラッド)

予想はしていたが、ニスが全然足らなかった。

↓どうにか一回塗った状態。
麒麟血(ドラゴンズブラッド)

しかし、これでもけっこう赤い。オレンジシェラックより赤いかも。
3回塗ったら、立派な楽器っぽい色になるかも。

次回は、もっと小さいものに数層塗ってみるべきですな。

| 絵画材料 | 02:24 PM | comments (2) | trackback (0) |
坑道を見学する+大土ヶ森
無機顔料についていろいろ読んでいると、鉱山とか、坑道などにも興味が湧いてきますよね。
というわけで、細倉鉱山の坑道跡を見られるという「細倉マインパーク」に行ってきた。主な採掘物は鉛と亜鉛だったそうな。

しかし、細倉マインパークの近くには大土ヶ森という山があるので、まずはそこを登る。
大土ヶ森

登山道入口を見付けるのがけっこう大変である。鶯沢町内には細倉マインパークの看板があちこちに立っているが、よく見ると「大土ヶ森登山道」という小さな標識も点在しているので、それを見逃さずに進んでいるとたどり着けるであろう。最後の方は未舗装の林道を進むので車高の低い車は難しい。

途中には山神社(さんじんじゃ)
大土ヶ森

登山道入口
大土ヶ森
車数台が留まれるスペースがある。

登山道の入口が倒木で遮られていたので、もしや廃れ登山道かと思ったが、いざ進んでみたら非常に丁寧に整備された歩きやすい道であった。

大土ヶ森

尾根コースと沢コースに別れるのだが、沢コースの方が変化に富んで楽しい。

大土ヶ森

ほとんど誰ともすれ違わなかったので、少々寂しい感じではあるけど、これくらい小綺麗に整備された山道も珍しい。
たぶん管理を司る方がしっかりしているのでしょう。

コースのほぼ中間点である観察広場。
大土ヶ森

大土ヶ森を見上げる。
大土ヶ森

コースは全般的にゆるやかな登りが続くのだが、最後の方、標高440m~山頂の580mまですごい急坂になる。
大土ヶ森
まぁ、難所がないと、むしろ寂しいですからね。
この急坂は2ルートあって、登りは「いっき坂」、降りは「鼻こすり坂」なるコースを通った。「鼻こすり坂」の方が若干難易度が高いような。

山頂。
大土ヶ森

山頂から栗駒山を眺める。
大土ヶ森
あっちは紅葉がピークですなぁ。あっち行くと美しかったでしょうなぁ。
でも、たくさん人が居て、駐車場とか満車でしょうなぁ。

展望広場
大土ヶ森

なかなか壮観ですなぁ。
大土ヶ森

遠方左端から連なる七つの山は、七ツ森か?
大土ヶ森

帰路は「鼻こすり坂」を。
大土ヶ森

11:00に出発し、13:30にコース入口に戻った。

無事登山を終えて、鉱山見学へ。

鉱山の町ってすごい眺めですなぁ。
大土ヶ森

細倉マインパーク
細倉マインパーク

「鉱山」とか「採掘する」といういう意味の英語がmineなので、マインパークなのであろう。
実は廃れっぷりの凄いB級観光スポットとして有名らしいが、たぶん栗駒山帰りのお客さんなのだろうけど、午後はたくさんの人で賑わっていた。

天然の洞窟や鍾乳洞と違って、坑道跡というのはあまり華やかさがないので、昔はあんまり好きじゃなかったが、顔料の歴史について、というか、顔料に限らず鉱物資源と人間の歴史についていろいろ読むうちに興味が湧いてきたというか、坑道に入れるのがちょっと楽しみだったりする。

坑道の前半は、炭坑についてなかなか真面目に学べる感じの作りになっている。
細倉マインパーク

細倉マインパーク

細倉マインパーク

しかし、いきなり現われる惑星のオブジェ。
細倉マインパーク

公式サイトで「細倉鉱山1,200年の歴史を体感できるだけでなく、宇宙の不思議・歴史を学べます」とあるように、後半は宇宙とか生命とか宗教とか哲学とか、ちょっとよく判らない妙な世界に突入する。

細倉マインパーク
謎の展示が出口まで延々と続く(しかも長い)。

細倉マインパーク
マジでこれである。

どれほどB級かという点に関しては、すでにたくさんの方がブログなどで書かれているので、そちらをご参照ください。
http://www.geocities.jp/apple_puru2/paradise/hosokura/hosokura.htm
http://www.arakawas.sakura.ne.jp/backn010/hosokura/hosokur3.html
http://yasai0142.livedoor.biz/archives/50493806.html

なお、細倉鉱山資料館という真面目な施設もあるそうです。
私も一応、行ってみたんですが、閉館と勘違いして通り過ぎてしまいました。

| 登山・アウトドア | 10:37 PM | comments (0) | trackback (0) |
五倍子+鉄媒染
買ったばかりのTシャツを染めたら、斑模様になってしまった。

五倍子

原因はよくわからないけど、たぶん糊が付いていたのだろう。使い込んだ布は普通に染まったし。
1回洗濯してからじゃないと、いかんみたいですなぁ。

しかし、模様みたいで、これはこれでいいのかもしれない。

ちなみに、この色は虫こぶと鉄である。
染色当初は青々しいが、日に当たるうちに茶色っぽくなっていく。

虫こぶと鉄の染料は、中世ヨーロッパの写本に使用されたインクだそうな。

■装飾写本の作り方
http://www.youhishi.com/manuscriptmaking.html

素晴らしいサイトですなぁ。羊皮紙はすでに用意してあるので、次はインク作りでもやってみたい。
できれば、西洋の虫こぶで。

| 絵画材料 | 02:14 AM | comments (0) | trackback (0) |
コチニール顔料
赤い布にタマネギを置いて描いているのだけれど....



とりあえず、下地作りは終わっていよいよ赤を置きたいところなのだけど、バロック絵画にあるような赤を出したいんだが、なかなかあのような色が出ない。
※作業中断の間に埃がつかないように、安額縁に入れてあります。

イメージとしては↓(レンブラント)な感じであろうか。


実はそもそも構図の元ネタも↑なんですけどね(手がタマネギに)。

あとは、↓(ヴァン・ダイク)の赤もいいですなぁ。


『完璧な赤』を読んで、思わず購入したコチニール顔料が手元にある。


天然のコチニール染料を体質顔料に吸着させたレーキ顔料の模様である。
これとヴァーミリオンを合わせて使えばどうだろうか?

ちなみに、真性マダーレーキの油絵具はW&N社にあって、一応持っている。ラベルの顔料欄にはLake of Natural Madder NR-9と表記されている。
天然コチニール油絵具の場合、真性カーマインとか、真性クリムソンとかいう名前になるのだろうか? 見たことはないが。。

いろいろ探して唯一見付かったコチニール顔料が、先の絵具屋三吉さんの商品であった。
※他にもあったら教えてください。

ちなみにレーキ系赤の顔料であるけども、市販の絵具をいくつかピックアップしてみたところ、「アリザリンクリムソン」にアリザリンレーキが使われているということ以外には、色名と使用顔料の法則性というか慣例みたいなものがよくわからなかった(知っている人がいたら教えてください)。キナクリドン、アゾ系、アントラキノン等様々な顔料と使っているメーカーもあれば、この手の透明の赤はぜんぶアリザリンレーキだったりするブランドもあった。

| 絵画制作 | 02:22 AM | comments (2) | trackback (0) |
テントを使ってみる
この前購入したロゴスの一人用テント、使ってみる機会がいまのところないのだが、いずれ使ってみたいと思いつつ、しかし、どんな案配かわからない不安もあるので、試しに自宅のベランダで泊まってみることに。

↓コンパクトなバッグに収まっている。
ロゴスの一人用テント

支柱はこんな感じに組み立てる。
ロゴスの一人用テント

支柱を差し込む。
ロゴスの一人用テント

慣れると10分とかからない作業。5分で終わるかも。
ロゴスの一人用テント
ベランダなので杭は打てないから、替わりにハードカバー本など置いて、風で飛ばされないようにしています。

夜になりました。
ロゴスの一人用テント

さあ、ここで寝るのだ。
ロゴスの一人用テント
直前まで、パネル作りとかいろいろ忙しなくやっていたせいで、テントに入ってすぐに寝てしまった。
寝心地その他、何も感想はない。。。

早朝。
ロゴスの一人用テント
明け方はちょっと寒かった。10月だし、こんなものか。

| 登山・アウトドア | 10:58 AM | comments (0) | trackback (0) |

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