2014,06,14, Saturday
以下の書物を入手しました。
リチャード・レウィントン(絵),デイヴィッド・ストリーター(文)『オークの木の自然誌 すばらしいミクロコスモスの世界』,メディアファクトリー (1998/10) ![]() オーク(ヨーロッパナラ)は絵画の支持体としてのみならず、ヨーロッパの文明全般に大きな役割を果たした樹木であり、西洋の古画に興味がある人なら詳しく知っておきたいところですが、そのオークについて真っ先にお薦めしたい本はウィリアム・ブライアント・ローガン(著)『ドングリと文明』だけれども、今回手に入れた本もなかなか凄いと言えます。 すべて実物を観察して描かれたというイラストが主体で、ヴィジュアル的に理解が深まります。 ![]() 絵画材料のブログとしては「虫えい」に関して、どうしても感心が高まるわけですが、そちらもしっかりと描かれています。タマバチの姿など、関連する物までしっかりと絵になっております。 ![]() ところで、これまであまり気にしていなかったのですが、オークのフシと言ってもいろいろあるのですね。この本でもたくさん描かれていますが、主なものとして、オークネタマフシとオークメリンゴフシとオークマーブルフシが取り上げられ、詳しく書かれています。 ![]() オークネタマフシは「ナラの根の玉状の虫えい」という意味かと思うけれども、根っこにできるフシのようですが、これはまぁ、いいでしょう。問題は、オークメリンゴフシと、オークマーブルフシです。オークメリンゴフシは「ナラの芽の部分にできる小さなリンゴに似た虫えい」というなのだろうけれども、こちらが中世からインクなどの材料に使われている、(我々にとって)最も有名な虫えいだろうか。別ページに「オークマーブルフシ」というのが載っており、実は私はこちらの形状の虫えいを、古くから西洋で使われている虫えいの外見だと思っていたのですが、こちらは「19世紀に、染色やインク製造のために中東から持ち込まれた」と書かれてあります。どちらもタマバチによる虫えいですが、リンゴ状のフシの欄に書かれている蜂の絵にはBiorhiza pallidaと表記されており、マーブルフシの方はAndricus kollariとある。 そこで、英語版wikipediaのAndricus kollariを参照したところ、この項目は蜂と言うよりは、オークマーブルゴールについて記述がほとんどなのだけれども、そのゴールが、しばしばBiorhiza pallidaによって引き起こされるオークアップルゴールと混同されるという記述があります。『オークの木の自然誌』で記述されている言葉の意味が最初よく飲み込めなかったのですが、じっくり読んでみるとなんとなくわかってきましたが、まだよくわからないので、時間ができたらじっく調べて整理したいところです。 |
2014,06,10, Tuesday
庭に植えている植物の近況をお伝えしたいと思います。
いずれも撮影したのは5月中なので、現状よりちょっと前の状態になります。 春に植えたポプラの苗は順調に葉を付けています。 ![]() 度々お伝えしているイングリッシュオークは、ついに人間の背丈を超えました。 ![]() 相変わらず葉が美しい。 ![]() 2種類のニワトコ ![]() 春に植えたブナ、こちらも順調に見えます。 ![]() 春に植えたキハダ。 ![]() 昨年苗を植えたセイヨウアカネもぐんぐん伸びてきました。 ![]() 冬は地上部分はすっかり枯れてなくなっていましたが、春になった途端にニョキニョキと伸びてきました。 3本植えて、昨年2本抜いて根を取りましたが、2年目でどれくらい大きな根が取れるのか楽しみです。 ずいぶん前に植えたカラムシ(黄金色の葉をした観賞用カラムシ)ですが、春になると↓のような感じで生えてきます。 ![]() なんと言っても雑草ですからね。放っておいても生えてくるでしょう。 今はこんな感じです。 ![]() |
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