楮樹皮から黒い部分を剥がす(皮引き)
さて、いつぞやお話した楮の皮ですが、前回は楮を蒸して、外皮を剥がしたところで終わっておりましたが、その続きです。

乾燥させておきました。

この皮の、黒い部分を取り除きます。この工程は皮引きと呼ばれるようです。

水に入れて柔らかくします。

ちょっと水に浸けただけでは、黒皮が取りずらかったので、15分ほど浸けてふやかしておきました。
海藻のような臭いがします。量が少なければ、蒸して外皮剥がしたときに同時にできたかもしれません。

柔らかくなった楮皮をまな板上に置いて、包丁で黒皮を刮いで剥がします。

本当は、やわらかいベースの上において、皮の方を引っ張って剥がすといいみたいですが、手頃な道具がなかったもので。キッチンにあるまな板と包丁を使用しております。あまりよく研いでいない切れ味の悪い包丁ですが、今回はかえってちょうどよかったように思います。

黒皮を剥がしますと、楮樹皮の表面の色は薄緑色になりますが、さらにそれを刮いでゆくと、白い皮となります。

どこまで剥がすかは、意図して変えていいようですが、とりあえず今回は試しでやっているので、緑もけっこう剥がしてみたりとか、なんとなくいろいろ試す感じでやってみました。

1時間半ほどかかりましたが、慣れればもっと早く、綺麗にできるのかと思います。


本日は日差しも強かったので、陽光に当てて乾燥させました。

乾燥させずにアルカリ液で煮る工程に行ってもよかったようですが、その後の処理のことを考えると、もうちょっと気温と湿度が落ち着いてからの方がよいかなと思いまして。

皮の緑の部分もけっこう剥がしてしまいましたが、使えるかもしれませんので、それも乾燥させておきました。


| 絵画材料 | 07:17 PM | comments (0) | trackback (0) |
亜麻打ち
刈り取った亜麻、水に浸けておいたという話を先月しましたが、その続きです。茎から繊維を取って、亜麻糸を作るくらいまでやってみたいと思っております。

種を外した茎ですが、ネット上で調べた情報によると、水には1週間から10日ほど浸けておくらしいです。夏なら1週間でしょうが、実は2週間近く浸けておりました。

水は3回くらい交換しました。ボウフラが湧いてきますので。

取りだして乾燥させます。

既にちょっと亜麻繊維がはみ出しているような感じがします。浸けすぎたのでしょうか。

乾燥しました。


乾燥した亜麻の束をゴムハンマー叩いてると、茎殻が壊れてポロポロと外れて剥離していきます。

だんだん柔らかい繊維の束になってきまして、この時点でなんかちょっといい感触がしてきます。

さらに茎を細かく砕くような道具が要るので、ネット上で動画等を見ながら、どうしようかと思って、自宅にある余ってる木材を集めてきて組み立てみました。

完全にオリジナル構造です。

ちょっと使いづらかったですね。

でも、まぁ、今回は少量の亜麻しかありませんので、これで済ませて、次の機会があったときにちゃんとしたものを作るとしましょう。

ちなみに参考にしたのは、以下の動画の冒頭部分で、おっさんが麻を叩いてるところです。


さて、殻がまだ内部にいっぱい入っていますが、とても柔らかい感触の天然繊維になっております。

ここから先は巨大剣山みたいなので梳いていくようですが、その道具を探すか作るかしないといけません。また後日ということで。

| 絵画材料 | 09:23 PM | comments (0) | trackback (0) |
コウゾを蒸して皮を剥がす
私の夏休みも折り返し地点を過ぎようとしております。まだ2週間ありますが...
夏休みと言えばエンドレスエイトを思い出しますが、当時はさすがにどうかと思ったものの、のど元過ぎるとあれもなかなかいいものであったような感じもします、改めて視聴すると夏休み的な気分に浸ることができますし、いくら課題を消化してもやり残した感があるというのも、夏休みというものを象徴しているような気がします。特に寂しげな、諦めムードのシーンのBGMがとてもよろしいです。ニコニコ動画にまとめ動画があったので、最近はずっとそれを作業用BGMにしているところです。



会社があったときはこの時期に決算の書類を整理しなかければならなかったのですが今はもう何もありません。さらにかつては親戚が一同に会するイベントなでもありましたが、諸々の事情でそれらが一切なくなりました。より集中して取り組むことができるようになりました。将来どうなるかはまったくわかりませんが、とりあえず今は自由を謳歌しておかねばなりません。ということで、やっておきたいことが山ほどありますので、SOS団的にリストアップもしてあります。そんな達成できないことは承知の上で淡々とやっていくわけですが、それはともかく、自宅の敷地の狭いところにコウゾを植えていたのですが、それで和紙を作ってみたいのであります。原料からの製紙というのを試したことがなったので、この際やっておきたいわけです。幸い、以前と違ってネット上に山のように情報が溢れておりますので、独学でもできそうな感じになっております。

コウゾは一回植えるともう雑踏並みの繁殖力でありますな。毎年根元から切っているのですが、初夏の頃には大きくなって選定しないと近所迷惑な感じに生い茂ります。しかも幹がいっぱい伸びてて製紙によさそうな感じです。和紙の原料として使ってください、みたいな感じの木であります。

というわけで、数本切り落として、ナタでカットしました。


専用の蒸し器みたいなのはありませんので、染色に使っている寸胴ステンレス鍋で蒸します。下にブロックを置いてその上にコウゾを並べました。


練炭コンロを使って、2時間半ほど蒸しました。


ホクホクであります。


蒸すと綺麗に樹皮が剥がれます。

すっごい綺麗に剥がれますね。これは蒸しますわな。ちなみに乾燥する前に(1時間以内)に剥がさないと、再び剥がしにくくなるとのことです。

天気が良くなかったので、屋根の下に干しましたが、本来天候の良い日に、日に当てながら乾燥させるべきもののようです。

裏表手早く乾燥させないと黴が生えてくるそうです。もっとも、本来なら冬にやるものなんでしょうけれども。

練炭というのはけっこうな時間燃えつつけます。蒸した後もヤカンの湯を2回沸かしたり、染色をやったりしたのですが、それでも残っているので、夕飯用に朴葉焼をやってみることしました。

木材の勉強の為にと思って朴の葉を植えてあるのですが、その葉を1枚ちぎって、よく洗って、その上に味噌とみりんを混ぜたものを塗り、さらに上に牛肉を置きまして、フライパンに載せて焼きました。

まぁ、本来なら火に直接朴葉を置いてこそなんでしょうが、練炭では火力が強すぎると思いましたので。結果としては肉がちょっと固かったので、次はカルビ肉を買ってくることにしましょう。

| 絵画材料 | 11:53 PM | comments (0) | trackback (0) |
粗製ヴェルデグリから結晶を作ろうと
ヴェルデグリ製造ですが、銅板を酢酸蒸気に晒して、緑青を発生するところまでゆきました。絵画材料事典など見ると、この粗製のヴェルデグリを溶かして、酢酸で結晶化させる、的な説明がありますので、それでいこうかと思ったのですが、ここで本来酢酸に入れて溶かすはずだったのですが、私は水に入れてしまいました。塩基性炭酸銅であるマラカイトは水に入れても溶けるというこがありませんが、酢酸銅の方は水、またはアルコールに溶ける傾向があるということで。ちなみにこの粗製ヴェルデグリは化学的に厳密なことはわかりませんが、たぶん塩基性酢酸銅だと思っております。

水に入れたら、多少溶けるかと思いましたが、あっというまに数秒内ですっかり溶けて、ブルーハワイ的な液体になりました。

こんなにすっかり溶けるのですか。こんなに溶けるとしたら、水に入れたら緑青になりきっていない銅粉を分離するのに使えそうな気がします。下に溶けずに残っている銅だけ取り除けばよいわけで。でも、まぁこのようなときに観察できるようにガラス乳鉢・乳棒を入手しておりましたし、下から上まで観察できます。と言いたかったのですが、乳鉢だけあって内側は磨りガラス的な質感であり、ちょっと曇ってますね。

さて、酢酸銅水溶液があるとして、溶ける量は限られておりますから、水がゆっくり蒸発して濃度が濃くなってゆくと、ある時点から結晶が形成されるのではないかと思いまして、埃のかからなそうな場所に置いて様子を見ておりました。やがて、底の方に結晶が溜まってゆくのではないかと期待して。

でも、乳鉢はすり鉢状である為か、蒸発していくところから、すでに結晶みたいなものができはじめております。

なんか綺麗ですね。ちょっと感心して見入ってしまいました。これが何の役に立つかはわかりませんが。しかし粗製ヴェルデグリは様々な方法で続々と生成しておりますので、次はホワイトビネガーで結晶を作ったりなど順次試してゆこうと思います。幸い、夏の気温の為か化学反応も早いですし。あと、文献の読みが甘いところは承知ですので、このようにして試してそこそこ理解も深まってきましてので、ヴェルデグリ作りについていよいよ読んでいきたいところです。

| 絵画材料 | 11:50 PM | comments (0) | trackback (0) |
セラドナイト顔料仕上げ(テールベルト)
先日、粉砕機を購入してセラドナイトを砕いてみた話をしましたが、水簸で粒度分けを行ないました。

プラ製の透明カップや、大きめの乳鉢を使って水簸したのですが、大きい粒の方は乾燥も早いのであっという間に済みました。

なかなかの色調です。

ただし粒径が大きいと油絵具としては展性が悪くて使いづらいので、こちらはサンプルとしてとっておきたいと思います。

こちらが細かい方です。

けっこう丁寧に仕上げたつもりではあります。濡れ色になると、もうっちょっと色が濃くなります。テンペラ等にはよさそうですね。

というわけで、粗め、細めの2種類のテールベルトが出来ました。


実は粉砕したときの粉はまだ倍以上あるのですが、細かいのと粗いのが混在している状態ですけれども、為にここから乳鉢乳棒で手で砕くというのをやってみようかと思います。目視しながら、仕上げができたら、それはそれでなかなかよろしかろうかとも思うので。

| 絵画材料 | 11:00 PM | comments (0) | trackback (0) |

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