岩波書店 新約聖書III ヨハネ文書』読了
新約聖書を通読しようとしている昨今なのですが、岩波書店 新約聖書III ヨハネ文書 ヨハネによる福音書 ヨハネの第一の手紙 ヨハネの第二の手紙 ヨハネの第三の手紙』を読み終えました。ヨハネによる福音書ですが、途中の譬え話で挫折しそうになり、いったん放置してから再開した次第です。イエスの言葉は他の福音書でも基本的に譬え話でありますが、ヨハネ福音書のイエスの言葉はかなり難解といいますか、これはたぶんヨハネ福音書のもつ独特の時間感覚なのであろうと思いますが、イエスが時間を超越して達観しており、キリスト教のその後の展開など現在の我々が持っている知識があるならともかくとして、その場にいる人にはまったく理解できない内容であり、ファリサイ派とのやりとりになるとむしろファリサイ派に同情してしまいそうになりました。しかしラザロの復活あたりからは、やはり引き込まれるものがあります。それと使徒トマスは面白いキャラですな。カラヴァッジョの名画「トマスの不信」は今までけっこう真剣なイメージをもって見ていましたが、ヨハネ福音書を読んだらもはやギャグにしか見えない。トマスの表情が非常に笑えます。これまでに4つ福音書とルカの使徒伝、ヨハネ黙示録、パウロ書簡を読んだところですが、少なくとも美術鑑賞において直接関係ありそうな文書は新約内ではこれで充分なような気もしますが、やはり残りの書簡も読んでおきたいかと思います。

それと、最近、岩波ジュニア新書を漁っているのですが、そちらの山我哲雄著『キリスト教入門』も読了。中高生向けシリーズの一冊であり、やさしい文章で書かれてありますが、大人が読んでも参考になるところが多々あります。専門書を読んだあとに読めば記憶の整理にもなります。また、ある程度知っていると思っている分野でも知識の抜けみたいなものはたくさんありますし、謙虚な心でこのようなものをたびたび読むことは大事でありましょう。とはいえ、よくよく考えてみると、四福音書や使徒伝、書簡など一通り読んでいるから、なるほどよくまとまって書かれているなぁとは思いつつ読んだわけですが、自分が高校生の頃にこれを読んだとしたらと想像すると、全体の1/4も理解できなかったであろうとは思われます。その辺はもう全部理解できなくても、何かかしらから始めなければならないということなのでありましょう。

| 絵画材料 | 10:38 PM | comments (0) | trackback (0) |










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