ここ半年ほど県図書館の子供図書コーナーに通って勉強しておりました。基礎的な情報をわかりやすく説明してあるという点で、大人が読んでもよさそうな本がけっこうたくさんあるのです。短時間での情報収集という意味でも大人向けであります。
今までのところ読んでみたもので、お薦めのものを挙げると以下のようになります。
■『見て読んでよくわかる!日本語の歴史 全4巻
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史1 古代から平安時代 書きのこされた古代の日本語』
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史2 鎌倉時代から江戸時代 武士の言葉から庶民の言葉へ』
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史3 明治時代から昭和前期 新しい社会、新しい日本語』
倉島節尚著『見て読んでよくわかる!日本語の歴史4 昭和後期から現在 変わり続ける日本語』読了
特に勉強になるのは、1、2巻であり、今まで知らなかった情報も多く、日本語に限らず文芸全般の知識にもなろうかと思います。ドナルド・キーンの日本文学史と合わせて読みたいところです。
■世界の文字の書き方・書道 全3巻
・稲葉茂勝著『世界の文字の書き方・書道 1 世界のアルファベットとカリグラフィー』
・稲葉茂勝著『世界の文字の書き方・書道 2 世界の文字と書き方・アラビア書道』
・稲葉茂勝著『世界の文字の書き方・書道 3 漢字文化圏のいろいろな書道』
様々の文化圏の文字を扱っており、幅は広い視点で文字についての基礎知識が得られると言えましょう。個人的には第2巻あたりあが、アラビア文字についてあまり知らなかったということもあり勉強になりましたが、基本的にどの巻もむらのない情報量といえます。
■今こそ知りたい!三権分立 全3巻
『今こそ知りたい!三権分立 1 立法権ってなんだろう』
『今こそ知りたい!三権分立 2 行政権ってなんだろう』
『今こそ知りたい!三権分立 3 司法権ってなんだろう』
日本人として生きていくには知っておかねばならぬ行政等の仕組みですが、意外と知らないことも多かったりしますから、ここは復習のつもりで大人であっても目を通して損はないと思われます。
■音楽のあゆみと音の不思議 全4巻
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議1 誕生から古代・中世の音楽』読了
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議2 中世からバロックの音楽』読了
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議3 古典派から現代の音楽』読了
小村公次著『音楽のあゆみと音の不思議4 音楽のしくみとルール』読了
特に第1巻から第2巻は非常にうまくビジュアル化されております。中世音楽の解説書は多々読みましたが、この本で頭の中がちょっと整理された感じがします。第2巻に関しては手元に置いておくべきと感じで購入しました。第3巻の古典派についての記述もやはり良い感じあろうかと思います。第4巻は楽典の入門書として機能しそうです。