2009,05,27, Wednesday
最近、チーズの膠についてあれこれ実験したりしてたけど、先日ホームセンターで「バターミルクペイント」なる絵具を発見したので、関連事項として紹介。
![]() 解説文によると開拓時代のアメリカ人がレンガの粉等を顔料にしてミルクで塗装したとか、なんとか。 詳細は下記参照。 http://vividvan.co.jp/ さっそく、適当なベニヤ板に塗ってみる。 ![]() 微妙にやわらかな色調で悪くない。 ![]() 白を使えば、カゼイン地塗りになったかもしれん。 しかし、これって、牛乳と顔料を混ぜればいいだけでは? というわけで、さっそく、牛乳と土性顔料を混ぜてみた。 ![]() ※なお、牛乳そのままだと緩すぎるような気がしたので、電子レンジで適当に加熱してあります。 ※念のため防腐剤も入れてあります。 ※写真にはチューブ絵具とか見えてるけど、何の関係もないです。顔料と牛乳だけ。 ちょっと角の取れた柔らかな色のような雰囲気。 ![]() そのままベタ塗りする。 ![]() 二層目を塗布。 ![]() 水分が蒸発するだけで、すぐに乾燥。布で擦っても顔料が落ちないぐらいにしっかり接着されている。 ![]() チーズ膠と同じく、木材との相性が良さそうな雰囲気。 日本の風土に合うのかどうかわからないけど、カゼイン糊とか湿気に強いとも言うし、文化的に乳製品を活用する歴史が浅いというだけで、風土的にはもしかしたら期待できるもかもしれない。 しかしこれは、色の濃い土と、家畜の乳(あるいは人間の母乳でも)があれば絵具になるわけで、遥か昔から使われててもおかしくない。『人類の足跡 10万年全史』によると、石うすを利用した顔料の加工は、われわれ現生人類が登場する前の旧人類のころから既に行なわれていたそうで、そのぐらいから使われていたとしてもおかしくはないと思う。 |
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