自製鉛白近況
自製した鉛白を練って作ったホワイトですが、現在、ほぼメインで使っております。

展性や柔らかさ加減等、練り具合が自分好みで非常に使い易いです。しかしそれは顔料がどうこうというより、普段描画用に使っているメディウムの組成に近い展色材で練ったから、というのが理由かと思われます。抜群の使いやすさですが、チューブ内での保管期間はせいぜい1年程度かと思われます。年に一回練ればよいと考えれば充分ですが。なので、展性などの具合の検証にはなってはおりますが、顔料の具合としては、期待以上の充分な白さを実感しています。このくらい白かったらもう何もいうことはありません。しかし、しばらく使い続けて思ったのですが、ちょっと白過ぎるというか、被覆力みたいものが想定よりも高い感じがして、透明感のある油絵的な描写が難しいような感じがしなくなくもありません。これはたぶん、1~2割程度の体質顔料を加えることで自然な感じになるのではなかろうかと思っております。というか、加えないと微妙な色調の調整に苦労しそうです。次回練る時は体質顔料を加えたいところなのですが、いったいどんなものを使えばいいのか、その辺の検証はそれはそれで時間がかかりそうな感じもあります。

| 絵画材料 | 07:41 PM | comments (0) | trackback (0) |
ヴェルディグリ、ちょっとだけ完成。
評判がすこぶる高いという洋ドラマのブレイキング・バッドとベター・コール・ソウルのDVD第1巻を観ました。ベター・コール・ソウルは、ブレイキング・バッドのスピンオフ作品らしいので、同時に第1巻を観るというのは変なのですが、でも個人的にはベター・コール・ソウルの方を観てゆきたい感じがするところです。飢え死にしたくないと言って公選弁護士の仕事をもらいに行って、真面目にせっせと働いているところが、なんか気に入ったシーンでした。私もこんなふうに日々せっせと講師の仕事をしてゆきたいと思います、飢え死にしないように。本日は高校非常勤講師の仕事が午前中4時間あって、おおよそ1.4万円くらいの収入で、普通はその後は自宅で画材を弄るか制作するか読書するところですが、今日は全然別の仕事で新規PCの設定のご依頼があって(Win8サポート終了の為)、1時間半くらいで終わるかと思ったけれども、2時間半かかったのですが、その利益がだいたい2万円となり普段よりは働きました。

ところで、1年前からせっせと作っているヴェルディグリ顔料ですが、一応ちょっとだけ仕上がったものを瓶に詰めてみました。


終わってみれば、緑青づくり程度は短期間で終わるはずですが、1年かかったしまいました。まぁ、同時にいろんなことをやっているせいですが。様々な銅素材を買って試していたので、まだまだ人工緑青が大量にある状態なので、順次顔料化していかねばなりません。ちなみに銅タワシを腐食させていたタッパを開けたら↓のようになっておりました。


| 絵画材料 | 09:13 PM | comments (0) | trackback (0) |
楮の皮を叩く。
先日は楮の皮をアルカリで煮たところで書きましたが、その後の紙叩きも行ないました。


自宅にあったすりこぎ棒と、ゴムハンマーを使ってやりましたが、形が違うものが2種類あると、工程で使い分けられていいですね。

はじめにすりこぎ棒で、その後、ゴムハンマーで力強く、そして最後にまたすりこぎ棒でやりました。徐々に水を足してゆくといいらしいです。正確に測ってはなかったのですが、気分的には30分くらい叩いたように思います。

目安としては、水に入れて分散するくらいになればいい、みたいな話を聞いたというか、youtubeで見たのですが、一応そのくらいにはなったようです。

この後は紙すきに入るわけですが、ネリがない、という状況ですので、いったんここで中止して、トロロアオイを育ててみたいと思います。紙原料は乾燥させて保存しようかと思ったのですが、どうせ自宅でやるのだからということで、塗れたまま冷凍庫に入れておくことにしました。トロロアオイ、手に入るのでしょうかね。

| 絵画材料 | 08:22 PM | comments (0) | trackback (0) |
粉砕機でラピスラズリを砕く
以前購入した粉砕機ですが、ラピスラズリを砕いてみることにしました。前回砕いたセラドン石よりは硬度が高かろうと思います。

ラピスラズリを粉砕機に投入するため、ある程度の細かさに砕きました。これでもまだちょっと刃を傷めそうな感じはありますが、でも明日これで粉砕してみます。


写真の状態ではやはりまだすこし鉱物が大きかったようです。

ガガっという音と共に刃の動きが止まってしまいます。あと、どうも刃の一部が削れているようで、それが粉体の中に混じってしまっていそうです。それと、もっと少なめに入れないと粒度が均一にならないというか、一部の粗い粒がいつまで回しても残るような感じになってしまうと思いました。可能な範囲で事前に細かくしておくということと、いっきに入れすぎないということが大事そうです。少なめに入れておけば、数十秒で細かくなります。と言っても、密閉状態で中は見られないのですが、音でなんとなくわかります。

しかしながら、なんだかんだで粉体にはなりました。

ちょっとだけ粗い粒も、なんだかんだで残っているので、フィルターなどで取り除く必要はあるかもしれません。

| 絵画材料 | 10:58 PM | comments (0) | trackback (0) |
楮の皮を蒸す
自宅に生えている楮で和紙を作っている件ですが、夏休み以来、いまいちやる気が起きなくて放置しておりましたが、目下、私は冬休み中なので、いよいよ続きをやってみることにしました。

ちなみに夏休み中は樹皮を蒸して、干して、黒い表皮を剥いだところまで進んでおったところです。


とりあえずは、皮濯ぎというのをやってみました。水の中で念入りに洗うだけですが。


アルカリ性の湯の中で3時間程煮ます。

お湯を沸かし、炭酸ナトリウムを入れるのですが、どれくらい入れたらいいのかはさっぱりわからなかったので、1リッターに対し10g入れてみました。6リッターの湯を沸かしたので、60gの炭酸ナトリウムを入れたわけですが、私としてはペーハー的なところが大事なのかと思ったのですが、どうも、皮の量に対して何%とかというゆうに考えるみたいなのですが、そんなことがあるだろうか、という気がした上に、皮の重さも量ってなかったので、なんか一応1000cc:10gでやりました。そして、3時間ほど煮続けました。

このように横にサクッと割れるようになって、


さらに手で軽くちぎって縦にも裂けるくらいになれば充分なようです。


それから冷水でそっと洗いました。もうかなり繊細な感じになっておりますので、鍋の中でかるく濯いだりしながら、5回くらい水を取り替えるという感じで行ないました。

このあと、黒い表皮など、ゴミ的なものを取り除くちりよりという工程があるようですが、私は皮引きのときにかなり念入りに表皮を剥がしていたので、ゴミがほどんどついておりませんでしたので、濯ぎながら、たまに見つかる黒っぽいものを多少取り除いたというくらいです。

| 絵画材料 | 11:58 PM | comments (0) | trackback (0) |

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