2020,11,29, Sunday
童友社のお城シリーズを買ってみました。小田原城、松本城、安土城、岐阜城の4つです。
![]() 機会があれば、他のお城モデルも買ってみたいとは思いますが、ざっくりと大きさの比較もできるように、スケールは1/350前後で統一して買い求めていこうかと思います。というわけで、試しに一個作ってみる的な感じで、小田原城からはじめてみようと思います。 箱を開けてみると、現代のプラモデルとはまた違った雰囲気のオーラが感じられます。古い金型を駆使しつつも継続して販売してくれてることはありがたいことなので、パーツの精度などに文句を言ってはなりませんが、しかし樹木のパーツは、ちょっとさすがに使用を躊躇せずにおれません。 ![]() youtubeでベテランモデラーの姫路城制作動画を参照したら、うまく加工して利用しておりましたので、手間を惜しまなければ化けるとは思うのですが、強度的に丈夫なものは作れそうにないですし、今回は木は付けないという方針でいきたいと思います。 というわけで、木を取り付ける筈だった箇所の穴を、エポキシパテで塞ぎ、ヤスリをかけました。 ![]() 妙な形状ですが、現在の小田原城天守の西側は土が盛ってあり土手みたいになっていますが、それを再現したパーツでありましょう。 ちょうど、タミヤの情景テクスチャーペイント[草 グリーン]が届いたところなので、全体に草が生えてる感じにしてみようと思います。 ![]() 塗ってみたら、色がけっこう派手と言いますか、人工染料的な色合いで驚きました。 これはダメだなと思ったのですが、乾燥したら艶が引いて、いかにも牧草みたいな草らしい感じになっております。 ![]() さすがに1/350スケールには不自然な大きさの草ですね。1/35なら自然なサイズの繊維かと思います。それと、うまく草を立てる方法もあるようです。さらに、まるで牧草地のように全面に塗るというよりは、土とか石などのテクスチャーと混在させることによって、より自然な感じになるかと思います。 石垣ですが、クレオスのMr.ウェザリングカラーという商品が届いたので、それを試してみることに。 ![]() というわけで、こんなふうになりました。 ![]() 建物部分はパーツの噛み合わせも良好で、城モデル初心者にはちょうどいいキットだったのかもしれません。強いて言えば、たくさん開いている窓から、向こう側の窓からの光が見えて、いかにも中が空洞なのがわかってしまうのが難点ですが、たぶん城モデル全般の問題なのでしょう。窓は塗装前にプラ板でも貼って塞いで置いた方が良さそうです。瓦屋根をウェザリングとかドライブブラシとかやりたかったのですが、この窓ではリアルさは追求できぬと思って、モチベーションも下がったので、本模型はここで終わりにしたいかと思います。城模型の練習、プラモデル用の特殊な塗料を試してみるという目的は達したので、よろしいとしましょう。特にウェザリングのテクニックは、既に制作した仏教建築模型に施したいところなので、上手くなりたいところです。 さて、現在の小田原城は鉄筋コンクリート造りであり、プラモデルの方もそちらを再現しておりますので、天守に上って展望するためのフェンスも付いております。今の価値観であれば、天守再建も、模型の方も、往時の姿を再現したくなるところなのですが。しかし、そもそも我々が戦国の城としてイメージする平城の天守というのは、安土城以降と考えると、戦国末期から江戸時代に入ってからのものであるわけで、意外と新しいものです。この小田原城も秀吉が攻めた小田原城とは全く違う姿であったことかと思います。その辺を読んだりしながら作ると面白いでしょうなぁ。 |
2020,11,28, Saturday
先週、東北歴史博物館にて、特別展「伝わるかたち/伝えるわざ 伝達と変容の日本建築」を観てきましたが、組物の模型が多数展示されており、まさに今わたしが勉強したいと思っていた事が延々と展示されており、地元(東北)で開催される特別展の中では、最近ちょっとないくらいの情報量でした(あくまで私にとってですが)。伝統建築の構造的な部分や技術的な面に興味がなければピンとこないところでありましょうから、入場者もまばらでありましたが、法隆寺、薬師寺、平等院鳳凰堂など、つい最近プラモデルを組み立てた建築物や、これから組み立てようと思って既に買ってある建造物の展示が多く、まるで私の為に開催されているかと錯覚してしまうほど、個人的に非常にタイムリーな内容の展覧会でだったのであります。特別展は既に終了しましたが、図録の論文集を読むだけでも実は八割方十分な展示でもありますので、興味があれば入手されるとよろしかろうと思います。
![]() 仏教建築の組物からスタートするわけですが、単にその説明だけに留まらずに、城郭や住宅、茶室、神明造りなど、幅広くその影響を追ってゆくので、今まで気付かなかった関連性も知ることができるのが、本展の意図するところなのでありましょう。私としては、いずれの展示も非常に重要な情報と提供されていると言えるのですが、中でも特に気になった展示物としては金閣寺の模型がありましたが、金箔などの色彩はなかったのですが、その為にかえって各層の意図した様式が明確に意識できました。フジミ模型の金閣寺も購入済みですが、買ったときは大して考えてはいなかったのですが、代表的な二つの様式が明確に分けて併存しているという、たいへん興味深いものであることを知って、これはその辺を意識して、塗装等を工夫せねばならぬし、再建前の色彩とかいろいろ論文を読まねばならぬところです。他には伊勢神宮をはじめ神明造の展示もありましたが、フジミ模型の出雲大社も買っておかねばと思ったわけですが、ちょっと高いし、積みプラの箱が積み上がっているので、しばらくあとにしますか。 |