2009,11,29, Sunday
不要となったらしいものを引き取った釉薬。
●ルリ釉 ![]() ルリ釉は名前からウルトラマリンかと思ってしまうが、コバルトらしい。 ![]() 釉薬なので、長石や灰などが多く含まれており、灰色っぽく見える。 ![]() 釉薬として使用すると↑こんな感じに。 ●鉄砂釉 ![]() 酸化鉄赤? ![]() ●長石 ![]() これは密かに続けている自製ガラス作りに使えるかもしれない。 ●木灰 ![]() 灰汁を作ったり、ガラス作りの実験に使ったりできそうである。 ![]() |
2009,11,24, Tuesday
描画用メディウムはたいてい自調合しているのだけれど、最近は、色調を柔らかくしたり、インパスト用などにチョーク等の体質顔料を入れたりなどしている。
![]() ほとんど同じような材料でも、顔料が下に沈んでしまうときと、そうでない場合があって、その違いがさっぱりわからん。ちなみに、顔料は少し入れただけでも、メディウムが不透明になるので、いっぱい入ったような気になるが、下に沈んでいる状態で改めて見ると、少ししか入ってなかったんだなと思ったりする。いや、一応計量して入れてますけどね。 インパスト用には、Natural Pigmentsで、↓のようなものも買ってみた。 ![]() 中はこんな感じ。 ![]() 絵具っぽい感じなので、うっかり混ぜすぎてしまうが、適量加えるように気を付けて使った方がいいような感じがした。というか、どうもちょっと求めるものと違う気がして、あまり使ってない。 こちらはクサカベの、その名も「油絵具体質」なるチューブ。 ![]() ただし、媒材がポピーオイルなので、インパストには使えないが。 |
2009,11,23, Monday
PVA(ポリビニルアルコール)で生キャンバスの目止めをやってみよう、ということで、PVAには引き続きせんたく糊を利用。
とりあえずの実験用なので、木枠は予備校時代に大量に使用したF15号キャンバスのものを再利用、画布はアパレル用の麻布を購入。ユザワヤその他でメーター1500円くらいで購入できると思うが、ヤフオクで不要品を落札したので半額ぐらいだった。156円のせんたく糊で目止めができれば、超格安キャンバスである。 そんなこんなで、木枠に布を張り、刷毛でせんたく糊を塗布。 ![]() 原液のままでは塗りづらいので少量の水を足す。 なんの問題も無く塗れたので、しばらく放置して乾燥させたところ・・・ ↓こんな感じに、ふにゃふにゃに。 ![]() まぁ、膠でも不用意にやると波打つことはあるけど、ここまですごいことになったのは初めてである。 PVAは万能接着剤、というイメージがあり、かなり適当な下準備で塗ってしまった感があるが、それにしたってここまで緩まぬだろう。 膠と違ってそんなに硬くならないのか、プライヤーを使って張り直せば簡単に平滑になるのだが、曲がった状態で糊が乾燥したというのはどうかと思って、もう一度せんたく糊を塗布してみるのだが、前と同じように波打っている。結局3回繰り返したが、面白いくらい波打つ。 ちなみに比較の為に、同じ麻布で、普段使用している兎膠で目止めもやっておいたのだが、こっちは普通に平滑に仕上がっている。 ![]() 実はちょっと塗りむらがあるんだが、それでも、ふつうに平らになっているので、せんたく糊はやはり使い勝手が異なるようなところがあるやもしれない。普段からせんたく糊を使いこなしている人なら、簡単にやれるのか。 なお、飽くまで洗濯糊を使った場合の話なので、その他のPVA、あるいはPVA全般についての評価ではないので、その点ご留意を。 ■オマケ ![]() せんたく糊を塗るときに使った器を放置していたら、ビニールみたいなのが出来ていた。とても柔らかく、水に浸けると溶けたりする。 |
2009,11,11, Wednesday
私自身は常に充分な油を使って描いているつもりなので、チタニウムホワイトの白亜化なる現象に遭遇したことはなかったが、それっぽい例を立て続けに目撃した、というか、最近、親が油絵を描くのだが、ものすごい勢いでチョーク化を起こしている。
![]() 写真は吸収性の高い地塗りに、油を全く足さずにテレピンだけでチタニウムホワイトを厚塗りした作例であるが、非常に粉っぽくなっており、触るとぽろぽろ落ちてくる。媒材が足りてないことは明らかで、絵具の使い方が間違っているのだが、でも、周りの他の色と比較すると、白のエリアだけ顕著に現象があらわれているが写真でもわかると思う。なお、テレピンとリンシードオイルの違いを説明してみたが、なかなかわかってもらえないのである。 |
2009,11,06, Friday
先日、PVA(洗濯糊)で合板を接着し、支持体を作成した話をエントリーしたけど、引き続きPVAで目止めをしようと思って、まぁ、さすがに洗濯糊はどうかと思って、いよいよ本命であるところのNeutral pH Adhesiveを使ってみる。http://naturalpigments.com/で買ったやつである。
![]() ■参考 PVA洗濯糊で板を接着。 http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=658 Neutral pH Adhesive http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=510-27008 ![]() で、Neutral pH Adhesiveであるが、なんか白いっすね。洗濯糊とも文具糊とも見た目が随分違うので、改めて商品説明のページを確認したら、同じPVAでもポリビニルアルコール(Polyvinyl alcohol)ではなくて、ポリ酢酸ビニル(polyvinyl acetate)であった。 余談だが、木工用ボンド等の酢酸ビニルは水溶性ではなくて、水の中に分散している状態なので白く見えるのだそうである。アラビックヤマト等の液体文具糊に使われているポリビニルアルコールは水溶性であることが大きな違いでもあり、透明な液体となっている。酢酸ビニルとポリビニルアルコールの中間とも言えるポリ酢酸ビニルは、どうなんすかね。Webで検索しているとポリ酢酸ビニルも水溶性っぽいようだが。。色的にはこの前使用したタイトボンドIII(ポリ酢酸ビニル)は(株)コニシの木工用ボンド(酢酸ビニル)と洗濯糊(ポリビニルアルコール)の中間くらいの透明度だったが。。。 それにしても、ポリビニルアルコールもポリ酢酸ビニルも同じくPVAという別称で表記されるとなると、キャンバスの目止めなどの表示にPVAと書かれていても、どっちなのかわからんということで、ややこしい話ですな。とりあえず、画材用として売っているポリビニルアルコールは確認がとれたものでは、国内、海外ともに皆無になってしまった。 何がなんだか自分でもよくわからぬが、ひとまずNeutral pH Adhesiveは置いておいて、次回はいよいよキャンバスの目止めを洗濯糊でやってみようかと。 |