DVD『キング・フォー・バーニング』を観る。
独のTV映画。16世紀にドイツの都市ミュンスターで起こったカルト宗教的な千年王国運動を描いたもの。背景となるは「ミュンスターの大虐殺」という史実であるが、宗教改革まっただ中の時代に、再洗礼派というプロテスタントの一派によって、ミュンスター市が占領される。ミュンスターを新たなエルサレムとするとして預言者が王となり、一夫多妻制や貨幣の廃止などが行なわれた。ローマ・カトリック派の軍隊に包囲され、外界から孤立し、食糧不足などから市内は悲惨な様相を呈しはじめる。最後にはに攻略されるが、そのときミュンスターから脱出した者が、後にミュンスターでの出来事を書いたのが、こちららしいのだが、まだ読んでいないのんで、事実関係はよくわからない。上記の文章もいまいち自信がない。本やらWebで調べたが、全体を把握するに至らなかった。それはともかく、映画の方は、背景などの映像はすごい立派で、衣装やセットも良い。それに比べて俳優の演技がしょぼいような気がするが、TVムービーらしいので、こんなものか。邦画の歴史物と比べたら遙かに良い。



| 映画 | 02:47 AM | comments (0) | trackback (0) |
雑誌『西洋美術研究 No.6 特集「イコノクラスム」』を読む。
イコノクラスムに関する論文集。モーゼの十戒に見られるように、旧約聖書は偶像崇拝や、神の姿を描くことを禁じている。ユダヤ教やイスラム教は厳格にこれを守っているが、キリスト教は初期の頃からキリストの図像を描いている。キリスト教は西ヨーロッパよりも東ヨーロッパでいち早く普及したが、東方教会では多くの美術品が作られ、イコン崇拝が盛んになった。しかしそれがキリスト教の教義に反するか否かはさまざまな見解があり、8〜9世紀に大規模なイコノクラスム(聖像破壊運動)が起こった。この聖像破壊運動によってそれ以前のキリスト教美術の大部分が破壊された。「イコノクラスム」と言えば、まず、この事件を指すが、美術品の破壊全般を言うこともある。西ヨーロッパでは旧教改革の時期に教会の聖像や装飾品が、フランスでは革命の際に王の像が破壊された。



| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 09:56 PM | comments (0) | trackback (0) |
横山光輝(著)『水滸伝』全8巻、読了。
北宋時代末期、腐敗した官僚政治の中でドロップアウトした優秀な人材が、奥深い沼沢地の要害「梁山泊」に集結し、やがては朝廷のために活躍するという話。豪傑たちが各々の事情により「梁山泊」へと集まってゆく過程が物語のメインであり、その後の活躍はあまり面白くない。主役である梁山泊軍の首領「宋江」は実在し、反乱軍を指揮したというが、その話が後にいろいろと脚色されつつ『水滸伝』という物語が形成されていった。横山光輝の『水滸伝』は1967年連載開始で、作者の中国史物としては最初期のものかと思われる。最初の数話は極めて古典的な画風だが、回が進むにつれて徐々に『三国志』のような作風になってゆく。梁山泊軍の絶頂期で筆を置いており、宋江の死などは描かれていない。最初の1〜2巻ぐらいは面白いが、以後は話がマンネリ化してくる。特に大規模な戦闘を行なう終盤がつまらないのが難点。これは横山光輝が悪いわけではなくて、『水滸伝』そのものの構造的欠陥とも言えるが。『水滸伝』は史実とかけ離れすぎていて、あまり知識の足しにならない。信長の野望で知られる光栄が昔、水滸伝のゲームを出していたが、水滸伝がなんなのか全く分からず、スルーしていた。ゲームシステム自体はわりと出来が良かったらしい。



| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::マンガ・アニメ | 03:46 PM | comments (0) | trackback (0) |
映画『THE LION OF WINTER』を観る。
2003年作、イギリス、監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
たぶん、TVムービー。日本でも劇場未公開、2005年1月にDVDでリリース。
原作はジェームズ・ゴールドマンの舞台劇The Lion in Winter: A Play。映画化は1968年作、ピーター・オトール、キャサリン・ヘプバーン主演の『冬のライオン』が有名。今回観たのは、スタートレックのピカード艦長がヘンリー2世、グレン・クローズが王妃エレノアを演じる。脚本も演技も文句なく最高。派手なシーンはないが、最後まで一瞬も退屈しない。

ヘンリー2世の話。イングランドの英雄ヘンリー2世は、世継ぎとなるであろう3人の息子と不仲だった。ヘンリー2世の後継者の座を巡って、王と王妃エレノア、リチャード、ジョン、ジェフリの3人の王子、フランス王フィリップ2世等の人物達が火花散る舌戦を繰り広げる。史実を知っていないと、なんのことやらという感じだがが、知らなくても緊張感はびしびし伝わってくるだろう。史実に関しては下記を参照。
ヘンリー2世 (イングランド王) - Wikipedia
リチャード1世 (イングランド王) - Wikipedia



| 映画 | 07:14 PM | comments (0) | trackback (0) |
映画『ローマン・エンパイア』を観る。
原題 IMPERIUM: AUGUSTUS
制作国 イタリア/ドイツ/スペイン
主演 ピーター・オトゥール
日本では劇場未公開。DVDで登場。
制作費は30億円らしい。30億円というのは高額とも言えるし低予算とも言えるし、古代史劇映画としては微妙なところ。最近の古代もので高予算の史劇と言えば『トロイ』が200億円弱。低い例ではTV映画『トロイ・ザ・ウォーズ』の制作費が15億円(TV映画としては巨額だが)。『トロイ・ザ・ウォーズ』はセットも戦闘シーンも決して安っぽくなかった。それと比較すると『ローマン・エンパイア』は、『トロイ・ザ・ウォーズ』の倍の予算とは思えない。実際の予算よりもずっと低予算の映画に見える。特に戦闘シーンはエキストラの頭数が少なすぎる印象が残ったが、映画そのものはアウグストスの生涯がよく描けていて良かった。



| 映画 | 08:58 PM | comments (0) | trackback (0) |

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